ドラマ【悪夢ちゃん】【実験刑事トトリ】
- カテゴリ:テレビ
- 2012/12/02 14:13:54
【あらすじ】彩未は甘澤校長に退職願を提出するが、甘澤は子供達が納得する説明ができるまで預かっておくと言う。折りしも予知夢が見れる少女として、モザイクがかかった結衣子の画像がネットに流れており、彩未のクラスではそれが結衣子ではないかと話題沸騰していた。それを聞いた彩未は、実は予知夢が見れるのは自分だと嘘をつき、世間を騒がせた責任を取って教師を辞めると、生徒たちの前で宣言する。そんな中、生徒の1人・杏奈は父親の暴力に悩んでいた。 【あらすじ】大手の音響機器メーカーの社長である石峯は、腹心の部下・和田の裏切りで社長職を解任される。興奮した石峯は和田につかみかかろうとして転倒し足を骨折、車椅子での生活となる。老齢であり、リハビリをしようとしない石峯は常に車椅子に乗っていたが、それこそが人目を欺くための彼の策略だった。一年後、石峯は自邸のエレベーターをわざと故障させたところに、和田を呼び寄せる。そして家政婦をお遣いに行かせ、その間に1階に書類を取らしに行かせた和田を、歩いて階段を使って1階に行き撲殺した。
【感想】そういうことか…。さすが悪夢ちゃん、わかってみればベタな展開でも、なかなか説得力のあるオチでしたね。これで、何故古藤教授が彩未にこだわっていたのか、何故彩未でなければ結衣子の問題を解決することができないのか、彩未と結衣子の夢に同じユメノケが出てくるのかがわかりましたね。結衣子はさすがに年齢的に、ユメノスケとは直接会ってはいないでしょうが、母親が昔可愛がっていた犬なので、どちらかの思念が結衣子に影響を与えて夢に出てくるのだと思います。彩未の歴史について整理してみましょう。まず友人の母親を殺すという予知夢を見てしまい、その夢札を一緒に見た友人に、母親の死が自分のせいだと責められ、小さい子供のことなので、夢と現実を混同してしまい、そのショックで記憶を失ったと考えられます。その時予知夢を見る能力も一緒に封印してしまったのではないでしょうか。明晰夢が見られるのは、予知夢が見れる能力の片鱗なのでしょう。しかし最近になってその記憶を曖昧ながらも取り戻したり、予知夢のような夢を見られるようになったのは、昔の記憶と関わりの深い結衣子と接触したり、結衣子の夢札を見た影響だと思われます。今回そういう経緯を知った彩未は、予知夢を見る能力を完全に取り戻しました。しかも彼女は明晰夢を見られる能力もあるため、自分で望んだ予知夢を見ることができるという、結衣子よりも更に一段パワーアップした能力を持っているみたいです。確か、杏奈の母が父を殺そうとする時刻まではっきりわかったのは、彩未が見た明晰予知夢の中にその時刻が出てきたからですよね。このことに志岐や古藤教授はいつ気づくのか。もし気づけば教授はともかく、志岐は彩未を利用することを考えそうですよね。しかし他にもまだいろいろ問題は残っています。彩未が教師を辞める問題については次回冒頭で解決しそうですが、予知夢を見られるのが結衣子であることが、クラスの子供たちにバレてしまったこと、これはまだ問題が解決していません。どうやってこの問題を解決するのか、彩未の腕の見せ所ですね。
【感想】ついに最後までマコリンが直接出ませんでしたよw まぁ今回はいつもより少し出番が多かったですが、それにしても1分あったかどうかというレベル。それなのにクレジットは三番手なんて…。それから、最終回になって新しいキャラの羊谷という人物が登場。都鳥にすごい肩入れしている、というかもう信者?てくらいの人物で、先生が望むなら喜んでケツ出しますくらい言い出しそうなホモっぽさまで抱えているという…。そして哲平にすごい敵愾心を抱いており、都鳥が刑事を辞めると思い込んでいた哲平と、不毛な敵対関係に…。いやいや、敵対する意味がわからないからw 最後に来て強烈なキャラを出してきたなぁ。マコリンや羊谷を今後も活かすため、ぜひ続編を作ってほしいところ。ただその時には、西田にはもっとミステリーを勉強してて欲しいなw それか、トリックを考えるブレーンを別に立てるとかね。今回の事件は、すべてが石峯が立って歩けることができるかという一点にかかってました。状況証拠をあげつらう中で犯人がつい自白してしまうことも多いこのドラマですが、今回の犯人はなかなかしぶとく、最後まで食い下がってましたね。しかし思うのですが、歩けないかどうかって、他者がまったく判断できないものなのでしょうか。1年も歩いていないとなるとかなり筋肉が落ちているはずですが、あれだけ堂々と歩けるなら、普通に柔らかい筋肉がついているはずですよね。そういうのって調べられないものなのでしょうか。そこまでしぶとかった犯人が、死んだ息子の絵を見せられ、あなたならこの絵の見方を知っているはずと言われただけで、自ら立ち上がってしまったのも、ちょっと変な展開だったなー。あの絵は、いつもはいがみ合っているけど、本当はお互いが相手のことを思いやっているという意味なんでしょう。食い下がってはいるものの、石峯はかなり自分の分が悪いことは自覚している。そこにきて最後に息子の絵を見せられたことが、良心に響いてしまったのかなぁ。でもせっかく殺人を犯してまで奪い返した社長の座を、これで失ってしまえば、もう二度と慈善活動はできなくなるし、罪を犯した意味がなくなってしまうのになぁ。とまぁ、そんな感じで犯人の心理がよくわからなかったです。次回作があるとしたら、ぜひ納得がいく胸がすくようなミステリーをお願いしたい。