小さな森の恋 #28
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/23 15:04:18
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第二十八章 『リズ・マティ』
「ごめんくださ~い…。 誰かいませんか??」
ティーナは、ひっそり、ひっそりと塔の中へと足を進ませていった.....。
「あら??珍しいわね、お客さんなんて。」
「えっ・・・・!?」
フッ.... と上を見ると、小悪魔のような格好をして、フワフワ浮いている妖精。
「やだぁ、脅かしちゃった??ごめんごめん~」
と、下りてきた小悪魔妖精。
「ひぃ~~~~~い…」
「やだ、怖がってるの??えぇ~、リズ悲しいぃ~」
「リッ…リズ…??」
「ああ、自己紹介がまだだったね、私の名前はリズ・マティ。この塔の一人娘」
「えっ”マティ”…??」
ティーナは不思議そうな顔を浮かべた。
「んっ??どうかした??」
「あっ、あのっ…!!!ジル・マティさんをご存知ですかっ……!?」
「…ジル・マティ??うーん…知らないなぁ…。ごめんね」
「知らない…??」
ティーナなりに調べたジルの過去を知るものの住所のはずだった…。
なのになぜこの子は知らないのだろう…。
「何してるのっ!?」
「えっ!?ジルさんっ………!?」
「…ふざけんじゃないわよ、この素人が…」
といって、ジルは指をパチンッと鳴らして、魔方陣をティーナの足元に作り、
そして....ワープさせた。
「ハァ.....ハァ.....」
「・・・誰かしら??ジル・マティって…」
「気にしなくていいわ、リズ。」
「そーだよねっ、”アリス”。」
「そうよ…。私は一人…。妹が殺されてから…一人で生きてきたんだから…」
PLLLL......
「何かしら? いいえ、私は指示に従わないわ。どう動こうと私の自由よ。」
プッ──────────。
「また仕事??」
「ええ、ごめんね、リズ。 またお金渡しに来るわ。 今日はこれだけ。」
と、金袋を渡した。
「ごめんなさい、いつも…。母と父が死んでからいつもお世話になっちゃって…」
「いいえ、いいのよ。 じゃあね。」
ジルは、タタタタタッ..... と行ってしまった。
(そろそろ、依頼のほうも片付けたほうがいいのかしらね。)
といって、GPS機能を スッ.... と見てつぶやいた。
「そろそろ終わりにしましょう?? クリス・ドレッド、ティーナ。」
ジルは今、何を依頼されてるのでしょう??
※実話ではありません。