ハンガー・ゲーム
- カテゴリ:映画
- 2012/11/16 23:03:36
今年43作目の映画館観賞。
アメリカの作家スーザン・コリンズの同名のヤングアダルト小説を原作にしたディストピアSF映画で、
3部作の1作目。
独裁国家パネムが支配する近未来の北アメリカ。
パネムでは、隷属する12の労働地区から12歳から18歳までの男女が強制選出され、
その24人の少年少女が殺しあうサバイバル番組「ハンガー・ゲーム」が開催されていました。
第12地区の16歳の少女カットニスは、幼い妹の身代わりに出場を志願します。
選ばれることは死を意味するゲームに自ら志願するのは異例のことでした・・・。
とても面白かったです。
現実の世界がオーバーラップする風刺の強い、しっかり作りこまれたディストピアの世界設定に、
アメリカのオーディション番組等の素人参加型娯楽テレビ番組のような設定を持ち込み、
16歳の少女の視点で、ティーンエイジャーが入り込みやすいストーリーが作られています。
アクションや特殊映像効果に頼らず、主人公の少女の心理が細やかに描かれていて、
エンターテインメント色は薄く、不必要な残酷シーンや過剰な暴力シーンもありません。
原作は未読ですが、原作者自身が共同脚本・共同製作を務めているということで、
原作に忠実な映画化になっているのではないかと思います。
主人公のカットニスが意図せずして、生放送される映像によって反乱を誘発する姿は、
まるで、ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」のようで、胸が締め付けられました。
にわにおこった小さな反乱は、あっという間に制圧されていまいますが、
硬直していた世界にカットニスという波紋が広がっていくのが見えるようでした。
続きがとても楽しみです。
原作を読みたいです。
★★★★【The Hunger Games】2012アメリカ
カットニスは、弓にも森の中の移動にも長けていました^^
とテレンス リーさんがおっしゃっていましたw
最近のアメリカのSF映画って、CGに頼りすぎている感じもあるから、
こういうストーリーと人物描写で魅せる映画は、見てみたいです~。