Nicotto Town


JEJE 昔の名前ででています。


~駅のホームで~(甘酸っぱい初恋の思い出②)

高校生になり 新しい制服姿・・・
結局 先輩とは あの晩秋以来 会うことができなかった
毎日 毎日 日記帳に綴った空しい想い・・・が続く
水色のボールペンで書き続け・・・まるで涙色・・・

なんで あの時 私の想いを言わなかったんだろう
もっと早く 気がつかなかったんだろう
そんな事ばかり・・・
親がいない時に 黒い重たい電話の受話器を持ち上げて・・・ダイヤルを回そうとしても・・・
最初の三回転で また受話器を下ろし・・・
そんな日が 毎日続いていた

ただ声が聴きたいだけ 「無事に高校生になりましたよ」と告げるだけでも と思い

でも それすらできずに 私ってそんなに消極的な人間だったのかな?と不思議に思い

まだなれぬ 毎日の電車通学・・・
人のあふれるホームに電車が着き 無理やり電車の中に押し込まれ・・・
そんな日が ずっと続いた

そしてある日・・・一本あまりにも満員で・・・電車に乗れなくて・・・
次の電車だと、きっと学校に着くのは、ぎりぎりかも・・・
と不安に 残されたホームにぽつんと立っていたら

「おお、おほよう。なかなか似合うじゃん、でもまだ板についてないな・・・」
ふと・・・横を見たら・・・先輩が私のほうに向かって朝のホームを歩いてきた

「あっ おはようございます。先輩はいつも次の電車だったんですか?」
「うん、ほとんどな・・・」

その時 次の電車がホームに滑り込んで いつの間にか 又ホームは人であふれ・・・

人の流れに巻き込まれ 二人とも電車の中に・・・
満員電車の中・・・私の足は宙に浮き
先輩の肩と私の肩は ぴったりと・・・

二人とも言葉は無く・・・経った一駅6分間・・・
次の横浜駅で二人とも ホームに押し出され・・・
あまりの出来事に 言葉を失って
だまったまま 二人で階段を降り

先輩は左側にある東横線のホームへ・・・私は右側にある京浜急行線のホーム・・・

別れ際に先輩は一言・・・「じゃ・・・またな」
軽く手を上げて あわてて次に乗るホームの方に足早に去っていった

えっ・・・またな?・・・私はちょっとポカンと・・・人にぶつかり我に帰り
私もあわてて 地下道を歩き・・・
またな・・・って言う事は・・・また・・・会える
凄くうれしくて・・・心躍って・・・「じゃ・・・またな」

先輩のきざさは 健在・・・

その後いつの間にか 私が早く着いた時は先輩を待ち 先輩が早い時はベンチに座って私を待ち

「おはよう」・・・満員電車の中ではピタッと体がふれあい・・・「じゃぁまた」

そんな日が・・・半年続いた

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2012/11/15 17:22
loveストーリ続きを楽しみにしていますよょょ(*´∀`*)



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