Nicotto Town


日々reco新聞


尖閣諸島とアジア

ちょうど1年前、日本がTPPへの参加を表明した事がありました。


日本国内ではTPP賛成、反対の議論をしており、
議論は賛否同数くらいと思われました。

日本の世論はアメリカが外圧をかけるとか、
農産物の産地への影響とかその種の議論が多く見られました。

日本のする決定が他国にどう影響するか、
という視点が欠けていました。

日本の表明後、翌日のニュースまで待たない内に、
数カ国が参加表明しました。

これはその数カ国が日本の動きを見て判断している、ということです。
日本の影響力はこのくらいの大きさがあります。

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以前、このブログでも書いたことがあると思いますが、
尖閣諸島への中国の圧迫は国際問題です。

アメリカと台湾、中国が関係しているから、確かに国際問題ですね、と
いう視点ではありません。

アジア、つまり日本からインドまでの海域で、中国と戦うことを
考えることができる戦力と国力を持つ国があるでしょうか。

日本とアメリカの2国と、日米同盟の同盟軍(集団的自衛権)のみが、
中国と戦うことができます。

その他の国は、中国と戦争をしよう、と考えることすらできないのです。

上記のように書くと、好戦的に見えますが、
尖閣諸島への中国の圧迫を武力で解決する、
という話ではありません。

尖閣諸島の問題というのは、日本からインドまでの海域の
安全の問題です。
日本の国益としては、この区域の民間の船舶が第一です。
戦略貿易物資である石油や天然ガスがこの海域を通ります。

特定アジア(中国、韓国、北朝鮮の総称)以外の国は、
中国がこの海域を占拠するのではないかと考えています。

中国の立場からすると、貿易にどうしても欠くことのできない
海域を周辺国に握られているのは安全保障上、好ましくないと
考えるでしょう。

日本は好むと好まざるとにかかわらず、アジアの安全保障に
深く関わってしまっています。
もしも、日本が尖閣諸島で妥協をすれば、
どうしてフィリピンが単独で中国と戦うでしょうか。
日本が尖閣諸島を諦めたら、どこに中国の圧迫に対して
インドネシアと共闘する国がでてくるでしょうか。

尖閣諸島への中国の圧迫はこのような視点でとらえます。
中国が日本と争うという小さな問題ではなく、
日本を屈服させれば他国はどうにでもなる、
という問題です。

従って、再び中国の立場になって考えれば、
この問題は重要な国益となります。
もし、日本が中国と領土問題を抱える国々と
話し合いをすれば、それは脅威に見えるでしょう。
妥協することができないのです。

日本は尖閣諸島問題をこの視点でとらえ、
決して妥協せず、しかも早期解決を選ばず、
アジアの利益と国益を考えた判断をするべきです。




アバター
2012/11/15 07:50
日本は、アジアの中でも発達してるし、重要な位置を占めているんですよね。
私自身、あまり意識したことがなかったです。
日本国民は、自分も含めてなんですが、今以上に政治に関心を持ったり、国内の事だけでなく海外の政治や国際的な問題も考えて、積極的に政治に参加するべきだと思います。




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