のどかな日曜の朝、横浜の臨港パーク。
雲ひとつない青空。
優しい朝陽を浴びて、海を見ながらお散歩。
早足の私におくれてくる彼女。
駆け足になって、私に追いつき、
「朝食は？」と、ボクの腕にすがりつく。
私は、時計を覗き込みながら、
「あ、もうこんな時間だ。うん、朝食にしよう。」と、彼女に微笑む。

そして、二人は、海が見えるテラスのあるレストランに入り、
朝食をオーダーする。
朝食が運ばれるまでの間、彼女が
「今日は、何処にいくの？」と、身をのりだす。
「何処に行こうか。」と、ボクは、のんびりした口調。
時間は、優しく穏やかに二人の間を流れていく。

やがて、朝食が、運ばれ、
朝陽のキラキラした中で、にこにこしながら、食事をする彼女に、
たまらない気持ちになって、私は、絶叫する。

「も～～～！どんだけかわいい〜の！」

と、言うお前の妄想には、そもそも欠陥があるのだ！
１、だいたい低血圧のお前に日曜日の早起きなど無理。
　　過去五年さかのぼっても実積なし。
２、たとえ起きたとして、低血圧のお前が、無理して起きたのだから、
　　のどかに、にこにこなど、到底無理。イライラするのがオチ。
３、雨男のお前に、晴れた日曜日をむかえられる可能性ゼロ。

４、そして、なにより、今、彼女のいないお前に、この妄想する資格なし！

そ、そ、そんなぁ、ひ、ひ、ひどすぎる、、、
そりゃ確かに低血圧だし、日曜はいつまでもベッドでゴロゴロゴロゴロしてるけど、
雨男だって、なりたくてなった訳じゃないし、
か、か、彼女いないって、そ、そ、それは、絶対、云っちゃ、、、

もー、あんた嫌い　ツーン！（←チャンバラトリオか！）

も、も、妄想くらいしたっていいじゃないか。（えなり君風）