テディ・ベアはどこからくるの?
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/07/13 23:43:08
8冊めの洋書。イギリスの絵本。
”Where Teddy Bears Come From” by Mark Burgess and Russell Ayto
絵は、「サムさんと10ぴきのひつじ(One More Sheep)」のラッセル・エイト(Russell Ayto)。
サムさんをだまそうとしたオオカミとは違って、この絵本のオオカミは悪いオオカミではありませんが、
いかにも、ラッセル・エイトのオオカミの絵です。
冬の夜、ちいさなオオカミくんは眠れません。
とうとう一睡もできなかった朝、オオカミくんはひらめきました。
くまちゃんのぬいぐるみがあったら眠れる!
ちいさなオオカミくんは、ほんとうは気が弱かったのですが、勇気を出して、
テディ・ベアはどこからくるのか、賢いふくろうさんに教えてもらいに、森へ出かけます。
賢いふくろうさんは、なんと”三匹の子豚”なら知っているとオオカミくんに教えます。
なんだか、いやーな予感がしたんですが、やっぱり。
三匹のあんまり小さくない豚さんたちは、いきなりオオカミくんを悪者扱いして追い払おうとします。
ハンドバックにしてやると脅されながら、自分は悪いオオカミではないこといっしょうめんめい言って、
テディ・ベアのことを尋ねるのですが、三匹の豚さんたちは”赤頭巾ちゃん”なら知ってい知ると教えます。
赤頭巾ちゃんとおばあさんのところでも、やっぱり、いきなり悪者扱いです…。
季節外れですが、クリスマス・ストーリーです。
ハッピーエンドはわかりきっているのに、なんだかハラハラしながら読んでしまいました。
教育臭はしないのに、なかなかに教育的です。親子でいっしょにちょっぴり考えながら読む絵本ですね。
未邦訳。
きっと、日本語の絵本を読んだのなら、かわいくておもしろいとは思っても、
洋書を読んでいるときのような気持ちにはならないような気がします。
絵本の世界に入り込んでしまうのは、たどたどしく1語ずつ読み進んでいくからでしょうか?
洋書の絵本を読むのは、とてもたのしいです。
頭の体操にもなって 絵本の世界に浸れる^^
いいなあ~