私が愛した「愛馬たち」 3
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/10/24 06:36:09
~サイレンススズカ~
『目を閉じて 天を仰げば いつでも そこに君がいて
金色の鬣をなびかせ走っている。』
1998年11月1日・・・秋の天皇賞・・・
誰もが一番でゴールすることを確信していた。
どうやって 府中の魔物~一番人気の馬は勝てないというジンクス~
をスズカが退治するか・・・
大声援の中 スズカは逃げた・・・
後ろの馬の姿が見えなくなるほど逃げた・・・
そして大欅をすぎたところで・・・悲劇は起こった。
神はスズカの命を奪うという形で、そのジンクスを通してしまった。
今でも あの日の光景が目に浮かび上がってきてしまう・・・
競馬場が涙でぬれた・・・
私が生まれて初めて こっそりとひとりで買った馬券が・・・
悲しい思い出になってしまった。
生き続けていますよね
それも 目の前での出来事
忘れる事の出来ない悲しい思いで