安寿のライン川クルーズ紀行 その2
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/10/20 03:59:09
続きです。
天気が回復してきたライン川クルーズ!
やった~~!
後で気がついたんですが、
このライン川沿いの地方は、
この時期、水温よりも外気の方が寒くなることがあるので、
午前中はライン川から立ち上る霧で、
曇り空になってしまうことが多いみたいです。
ボッパルトから乗船したたくさんの乗客たちも、
これ幸いと、私の左右前後に籐椅子を並べて、
日差しと川風を受けてのライン川クルーズ三昧。
そして、周到に用意したはずの私は、
ここになって初めて忘れ物に気がついたのでした。
日焼け止めクリームを持ってくるの忘れた… ☆\(ーーメ
この船の甲板は、野外展望用に作られていますから、
当然のことながら日よけなんて何もありません…。
しかも、日差しがかんかんと照りだすと、
私の服装ははっきり言って暑い。
ボッパルトから乗り込んできたドイツ人なんて、
Tシャツ姿になってますもん。
毛糸の帽子を脱いで、手袋外して、ライトダウンをしまって…
5枚も重ね着している私は、
3枚へと身軽になって再び船の舳先へ。
そして、天気が良くなると…、
いよっ! 待ってました!!
ライン川の沿いの古城たち。
つまり、古城といっても、いくさのためというわけではなく、
これは、はっきり言って、当時の貴族の別荘です。
もちろん城ですから、
絶対王政の頃、国王たちがしのぎを削って攻め滅ぼされ、
そのまま廃墟になっている城が多いのですが、
しかし、この城の造り、この規模の小ささは、
すぐに攻め滅ぼされても仕方がないような気がします。 ☆\(ーーメ
城の防御なんて言う問題よりも、
ライン川を高台から見下ろす景観が欲しかったのよね、当時の公爵、伯爵さま。
さて、ローレライ。
ご丁寧にもローレライの岩場にさしかかると、
船はちゃんとローレライの音楽を流してくれます。
岩場自体は、たいしたことはありません。
「ここがそうですよ」と教えてもらわないと
気がつかずに通り過ぎてしまうと思います。
ですが、ここがライン川の難所であることは、よくわかります。
だって、ローレライのあたりは川幅が狭まっているだけでなく、
川の真ん中に岩場がありますもん。
ローレライの伝説は、
ライン川を行き来する船長が、
座礁してしまった責任を言い逃れるために、
いや~、岩場の上に美人が立っていたもんで…
と、実にありきたりな嘘を数多く重ねた結果なんではないかと… ☆\(ーーメ
クルーズ船を座礁させたイタリアの船長は、
これからなんと言い逃れることやら、
その嘘の巧妙さ、もっともらしさを
密かに期待している安寿がいます。 ☆\(ーーメ
そして、ここから先は、古城が連なります。
ですから、ライン川沿いの古城は、
やっぱり戦争用ではなく、別荘なのです。
おおお~、これが通称、ネコ城。
そう言われてみれば確かに、
二つの塔がネコの耳に見えます。
(言われないと、そうは見えないけど) ☆\(ーーメ
あるいは川の中州にも城が建っていて、
これは川を行き来する船から、
通行税を取るための城だったとか…
せこいぞ、ドイツの王様! ☆\(ーーメ
そうして、ビンゲンという船着き場を過ぎると、
今までの峡谷を遡っている感じがなくなって、
広々とした大地をライン川は再び流れるようになります。
そして、このクルーズも、ビンゲンの一つ先、
リューデスハイムという、とても可愛くて、
ですから、外国人観光客で溢れている、
もちろん、日本人観光客も大挙している街に着いて、
今回のクルーズは終了です。
うへぇ~、6時間もの間、
甲板上の舳先で眺めを堪能しただけに、
疲れた~~!
さて、上陸して、まずは今日の宿にチェックイン。
リューデスハイムという街は、
ライン川沿いに開けていますので、
ちょっと川から上の方にある今日の宿は、
坂道を、トランクを押して歩かなければなりません。
とはいえ、すぐに宿は見つかり、チェックイン。
荷物を置いて、すぐにリューデスハイムの街歩きへ。
この街の川沿いは観光の街。
山の斜面は、ブドウ畑。
で、街の真ん中からブドウ畑の丘の上まで、
観光用リフトが走っていますので、
それに乗って丘の上に。
丘の上には、
ライン川からもしっかり見えたゲルマンの女神像が建っています。
ここから見下ろせば、
眼下のリューデスハイム、
ライン川対岸のビンゲンの街、
もちろんライン川を行き来する船、
そしてドイツ南部に広がる広大な平野が一望できます。
丘からリューデスハイムの街までは、一面がブドウ畑。
ここがドイツワインの一大生産地であることがよくわかります。
眺めを堪能した後、
再びゴンドラに乗ってリューデスハイムの街に戻り、
つぐみ横丁という、ワイン酒場やみやげ物屋が軒を連ねる一角に入り…
あ、今年収穫した発酵途中のワインの試飲…
小さなコップだけど、1ユーロ。
これは飲んでおくべきでしょう。 ☆\(ーーメ
…で、飲んでみました。
ブドウ酒のどぶろくと思っていただければ、
当たらずといえども遠からず。
フルーティで美味しいですが、
このまま飲み続けていると、
口当たりの良さから、とんでもないことになりそうなので、
もう少しリューデスハイムの路地を迷ってみることに。
とはいえ、
この街は小さな街ですから、
2時間もあれば、主だったところは一通り巡ることができます。
特に観光客がこないような細い路地を探り当てて、
歩き回ってみるのがおすすめ。
この街はライン川の方向に街全体が傾斜しているので、
迷うと言うことはありません。
坂の下の方に行けば、必ずライン川に辿り着きますから。
さて、日も沈みかけたので、今日の夕食。
可愛い感じのレストランがあったので、
ウェイターさんに「テーブルに着くことはできますか」とドイツ語でたずね、
おおお~、私のドイツ語が通じている… ☆\(ーーメ 通じんでどうする。
席に案内されて、メニューとにらめっこ。
まず、リースリングというこの地の特産の白ワインと
シュバイネブラーテンという料理を注文。
シュバイネブラーテンは、直訳すれば「焼豚」なんですが、
ドイツの「焼豚」は、日本の「焼豚」ではなく、
ポークソテーですらなく、
ポークのデミグラスソースによるシチューみたいな料理です。
最初は焼いたのかもしれませんが、
その後、ソースの中で煮えて柔らかくなってます。
それにサラダとジャガイモの団子みたいなものがついて、
ワインをおかわりして、15ユーロ70セント。
ですから、チップ込みで17ユーロを支払って、ごちそうさま。
あああ~、遊んだ~。
さて、明日はドイツ語学校に到着して、
手続きを済ませ、寮に入り、
明後日からの授業に備えなくてはなりません。
ということで、ちょっと真面目モードに移行します。
安寿の、女一人でドイツ・サバイバル紀行、
お楽しみいただけましたでしょうか。
この次は、
ドイツ南部の学校からドイツ北部の学校に移動する間の、
旅行記を報告の予定ですが、
予定はすべて未定です。
悪しからず… ☆\(ーーメ
ドイツもやたらと銀行が多いけど、
他にも、薬局がなぜか多いんです。
それもドラッグストアみたいなものではなく、
小さなお店が。
あと、アイス屋(笑)。
立ち飲みのBarみたいなものは、あまり見ませんが、
広場に行けば、必ず屋外のテーブル席が並んでいて、
ケーキもコーヒーもビールも、なんでもござれです。
でも、今日は寒かったから、
屋外の席は閑古鳥がないていましたが。
教会は、ほんとに町内会に一つですね。
教会だから、教区に一つなんでしょうけど。
ドイツの教会もいろいろです。
ケルン大聖堂は、ゴシックだけど、
この前行った、スパイヤーという街にあるカイザー・ドームはロマネスク。
今日訪れた、司教さまのレジデンツは、バロック。内装は、ロココ。
なんでもあれって感じです。
でも、私が今住んでいる通りの角にある教会は、煉瓦造り。
それでも煉瓦にツタが絡まって、
それが今、赤く紅葉しているから、
良い感じを醸し出してます。
バイエルン地方は、カソリックの人が多いです。
今の教皇も、バイエルン地方出身の方ではなかったかしら。
ケルン大聖堂もカソリックらしいし。
カーニバルが盛んな地方は、(例えばケルン、デユッセルドルフ)は、
カソリックの影響が強いみたいですよ。
イメージ的にも、ドイツも教会が多そうだもの。
ドイツでも町内会に最低1つ、みたいな感じ??
ドイツの教会というとイメージするのはゴシック様式のガッチリした建物。
お城もそうだけれど。 実際はどうなのかしら?
ドイツだと主にプロテスタントよね。
牧師さん達は家庭持ち?
結婚できるのよね?
イタリアの「犬も歩けば...」シリーズ
他には
- 銀行
- Bar
教会の方が大きい建物だから目立つけれど
実際の数は、こちらの方が多いかも。。。。
この前、私のいる学校で、
ライン川の支流のネッカー川をクルーズする企画があったので、
参加したんですが、
船から下りた街には、
現役で人が住んでいる古城が一つ、
廃墟となっているけど、
公園として整備されている古城が二つ。
ちょうど日曜日だったもので、
小雨がちらつく、あまり良くない天気だったけど、
たくさんのドイツ人がヴァンダルング、
つまり、遠出の森歩きに出かけてきておりました。
ライン川もネッカー川も、
川沿いの小高い丘の上には、
すぐに次の古城が現れ、
中には古城ホテルとして営業しているものも…。
最初の内は、
「おお~、古城だあ、かっこいい~」と
カンドーしてたんですが、
こうも古城が多いと、
だんだん有り難みに欠けてきます。
「犬もあるけば、教会にあたる」のは、
ドイツも同じです。
今、私のいる学生寮から100mも離れてないところに教会、
今日歩いてきたライン川沿いの遊歩道の途中にも教会、
大学の目の前にも教会。
大学の中にも礼拝堂。
そして、安寿は、
日本人の牧師さんにまで、
ドイツの地方都市で当たってしまいました。
かくの如く、
教会と日本人はヨーロッパの至る所にはびこっております。
その牧師さんに聞いたところ、
ドイツの教会は、日本の神社・仏閣と同様に、
誰も神主・住職がいない、休眠化している宗教法人が多いそうです。
でも、
「あの教会は鐘がちゃんとなっているから、
神父さんか牧師さんがいるんじゃないですか」
と牧師さんに尋ねてみたら、
教会の鐘の多くは、もはや全自動の機械仕掛けなんですと…。
信仰の本家本元の地は、結構手抜きなんではないかと… ☆\(ーーメ
半島はココまでの河ってないもの。
上部がくっついていることを除けば
日本の本州みたいなもんだもんね。
そうか、ライン川沿いは
「犬も歩けば古城にあたる」
なのね
イタリアは
「犬も歩けば教会にあたる」
だな