Last Love
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/10/16 04:26:56
ーエッセイー
~きっかけは 突然に~
そうだ 今日は久しぶりに 競馬場に行こう!
実は 私にとっては 競馬は決して ギャンブルではない。
行き詰った時に 馬は今までも いつも私の心を 癒してくれていた。
乗馬もしばらくやっていないし
今日は大好きな馬が出走する日だから
久しぶりに デビュー前から一緒に応援していた仲間もそろう日だから
その馬が怪我をしてしまい 一年半 休養していて
でも 必ずまたターフに戻ってくる日を信じて新しい横断幕も作っていたから
慌てて 競馬新聞を買って いつものカフェに寄り 競馬新聞を広げて
大好きな馬にチェックを入れて・・・
他にも大好きな馬が出走する時は 東京、中山競馬場は当然の事
横断幕を持って 北海道だろうが 福島だろうが 新潟だろうが
追いかけていた。
そして その時 いつもそのカフェにいる人から
初めて声をかけられた。
「君 競馬やるの?」って びっくりしたような顔をして
「はい 今日は 好きな仔が一年半ぶりに走るから 応援に」
「好きな子って?・・・」
彼は 不思議な顔をして 首をかしげて しばらく 競馬の話をした。
彼も以前 知り合いの人が馬主で
競馬場に何度か行った事があるとか。
それから時々 離れたテーブルから 話をしたり
時には同じテーブルで 彼の打ち合わせの人が来るまで
ほんの少したわいもない話をして。
そのうち 彼の姿が無いときは 何となくさみしくて
「おはよう」 「お先に・・・」の彼の言葉が うれしくて・・・
そして だんだんと二人の距離は 近づいてきた。
お互いに シングルだと言う事もわかり・・・
でもその時はまだ 新しい出会いがあるはず 何て思いながら
反面 もう二度と恋はしない思っていた私がいた。
恋したいな^^