「皆さん、こんばんは。 黒猫 アニーです～！」
「大変長らくのご無沙汰でした。 コウモリの モリコーネです～！」

「今週は、ボーヤさんたちが忙しそうなので、オイラたちが代わりにブログを書いていきますね！」
「そうですよ～、黒猫とコウモリが、ゴーストライターを務めます～！」

「ではさっそく、ブログ広場のお題をこなしていきましょうかね！」
「ええと、今週のお題は…。 あ！ 『飼ってみたい動物』 だって！」

「え、えぇ！ それって、オイラたち動物が書く話題じゃないよね？」
「うん、そうだよねぇ…」

「パスしようよ、パス！ 見なかったことにします！」
「え？ パスしちゃうの？ 今回、このテーマでブログを書くと骨がもらえるのに…」

「えッ！ 骨がもらえるの？ そ、それを先に言ってよ！ もう、喜んで書きますよ！　ほ～ね、ほ～ねっ！」
「かなり大きい骨がもらえるよ！ ほら！」

「え！ それって、犬が好きな骨だよね？」
「あ、こういう骨は、猫は好きじゃないの？」

「そりゃそうだよ！ 猫は魚の骨が好きなの！」
「じゃあ、どうしよう？ 骨がいらないんじゃ、やっぱり今回はパスする？」

「さっき、喜んで書きます！って、言っちゃった手前、書かないわけにはいかないよね？」
「それもそうだね！ じゃあ、書いたらもらえるこの骨は、アニーが食べていいからね！」

「だから、食べないって！」
「あ、そうだ！ アニーが食べないなら、ジーヤにプレゼントしようよ！ 骨粗しょしょう予防になるし！」

「あ、いいね、いいね！ じゃあさ、敬老の日にプレゼントしようよ！」
「え？ 敬老の日？ もう過ぎちゃったよね？」


「と、いうわけで、モリコーネは、なにか飼ってみたい動物はいる？」
「そうだねぇ…。 オイラは、ドラゴンを飼ってみたいなぁ」

「え、えぇ！ 大きく出たねぇ！」
「うん。 コウモリだって、たまには大きい夢を見るの！」

「でもさ、ドラゴンって凶暴だから、ペットには向いてないんじゃない？」
「そ、そんなことないよ！ 卵から飼うと、ひとなつこく育つって聞いたよ！」

「え？ 卵から飼うの？ その卵は、どこで手に入れるのさ！」
「そんな疑問もあろうかと、ネットで検索してみました！」

「え？ もしかして、楽天市場で売ってたりするの？」
「さすがに、卵は売ってなかったけど。 まずは、ソラマメを購入するのね。そして、大きく育てます！」

「え？ もしかして、その実がドラゴンの卵だったりするの？」
「ち、違うよ！さっき、ソラマメって言ったよね？  その豆を雲を突き抜けるくらい、大きく育てるの！」

「え！ ま、まさか！」
「そう、そのまさかですよ！ そのソラマメのツルをつたって、天空のドラゴン農場まで行けばいいの！」

「え、えぇ！ あ、あの、雲の上にあるという、伝説のドラゴン農場に行けるの？」
「うん、そうだよ！ そして、そこでドラゴンの卵をもらってくればいいわけ！」

「で、でも、農場主の大男が、そう簡単にドラゴンの卵をわけてくれるとは思えないけど？」
「うん。 だから、アニーが ”今日からここは、カラバ侯爵の土地であるから、卵を一つ献上しなさい” って
  言うの！ ちゃんと、それらしく見えるように、羽飾りの付いた帽子と、長靴を忘れずに履いて行ってね！」

「え？ お、オイラが交渉するの？」
「そうだよ！すべては、アニーの演技力にかかっているからね！」

「お、オイラ、演技なんて自信ないなぁ…」
「なんなら、農場の国有化をちらつかせてもいいし！」

「ねぇ？ モリコーネが、やってみたら？」
「ダメ、ダメ、ダメ！ コウモリの言うことなんて、誰も信用しないよ！」

「そうかなぁ？」
「そうなんです！」

「それにさ、もし、万が一 卵が手に入ったとして、卵から育てるって、大変じゃない？」
「そうなの！ オイラ、骨と皮しかないから、卵を温めるのは自信ないの！」

「あ、そういうこと？ オイラ、温めることなら得意だけど！」
「あ、そうだったねぇ！ ひなたぼっこのアニーって、呼ばれてるほどだよねぇ」

「そうだよ！ アニーと一緒に寝たい～ って、冬なんて取り合いだぜ！」
「夏は見向きもされないけどねぇ…」

「それで、運良く卵がかえって、ベビードラゴンが出てきたら、かわいいだろうねぇ」
「そうだねぇ、ピヨピヨしてて かわいいよねぇ、きっと！」

「母性本能を、くすぐられちゃうかもねぇ！」
「え？ 母性本能？ アニーって、オスだよね？」

「でもさぁ、かわいい時期なんてあっという間なんだよねぇ…。 ２、３ヶ月で大きくなっちゃうし！」
「え！ そんなすぐに大きくなっちゃうの？」

「そして、噛んでもいないのに通報されて、保健所が引き取りに来たり！」
「え！ うちの子にかぎって、そんなこと！ うちのドラゴは、人に噛み付いたりしません！」

「でも、コウモリの言うことなんて、誰も信用しないんだよね！」
「あーん、もう、歯がゆい！」

「引き取りを拒否してたら、自衛隊まで出動して来ちゃったり！」
「え！ じゃ、じゃあ、夜のうちに地下下水道に隠しに行かなきゃ！」

「そしたら、意外と温かくて住み心地が良かったから、さらに大きく育っちゃったり！」
「え！ まるで、アリゲーターだねぇ！」

「さらに！下水道の底に溜まった放射性物質を含むヘドロと核融合して、ゴジラに進化しちゃったり！」
「ええぇッ！ う、うちのドラゴが、ゴジラに進化ー！？」

「そう！ 名づけて、ドラゴジラ！」
「できれば、ゴジラよりガメラの方が良かったなー」

「え？ ガメラにしたい場合は、ミドリガメから育てなくちゃダメだよ？」
「そ、そうなの？ 意外に子ども時代は、かわいかったんだねぇ」

「でも、ガメラサイズになるには、２０００～３０００年要するけどね！」
「え、えぇ！ オイラ、そんなに長生きできる自信ないけど！」


「と、まぁ、こんな感じのブログを、投稿すればいいかな？」
「そうだねぇ…。　あ、ちょ、ちょっと待って！ アニーは、なにか飼ってみたい動物はいないの？」

「あ、オイラ？ オイラはねぇ…、熱帯魚を飼ってみたいなぁ」
「え？ 小さく出たね？」

「うん。 黒猫だって、たまには小さい夢も見るの！」
「熱帯魚って、ピラピラしてて かわいいだろうねぇ、きっと！」

「少し大きめの水槽で、のびのび飼おうよ！」
「いいねぇ！ それと、水草も一緒に育てる？」

「そうだねぇ、ワカメなんてどうかな？」
「え？ ワカメは、海草だよね？」

「あと、エビも飼ってみたいんだよねぇ」
「ヌマエビとか、なんとかシュリンプって、水槽内をきれいにしてくれるんだよね！」

「え？ そんな小さいエビは飼わないよ？ 飼うならやっぱ、クルマエビでしょう！」
「え、えぇ！ そ、そんな大きなエビを飼ったら、熱帯魚が食べられちゃうよ！」

「それもそうだねぇ…。 じゃあ、エビに負けないくらい大きい魚を飼おう！ アジとか、キンメダイとか…」
「ちょっと待って！ ねぇ、食べようとしてるでしょ？ 飼育って言うより、養殖して食べようとしてるよね？」

「うん、そうだけど？ これからの時代、自作自演も大事だからね！」
「え？ 自作自演？　それを言うなら、自給自足だよね？」