Nicotto Town


日々reco新聞


原価にこだわる人

世の中、そしてインターネット上には、

原価の噂が流れています。

コカ・コーラの原価は3円とか
マクドナルドのハンバーガーは30円とか、という話です。

笑い話とか、まじめに受け止めちゃだめだよ、という
話しなら問題ありませんが、
これを真剣に考えているなら、ちょっと考えてみましょう

ピアニストがピアノを弾く時、
医者が手術をする時、
一流レストランのシェフが料理をつくる時、

ピアニストが鍵盤をたたくのと、
医者が執刀するのと、
シェフがプリンにバーナーを入れること、
だけ見れば、

「ああ、プリンの材料代だけじゃん」とか
言えそうです。

でも、ピアニストの天性の才能、
そしてそれだけでなく努力、経験
執刀医の経験(失敗したということは
人が死んでしまった事を見ているかもしれない)
大勢のシェフがいるなかで、
名だたるレストランで第一のシェフをしているという
力量、それって「あなた」にありますか?

いいえありません。

なぜ言い切れるのか。
世界は分業世界だからです。

あなたが医師であったとしても
シェフではないし、ピアニストでもないし、
コカ・コーラの配送の人でもありません。

私達が120円のコカ・コーラを買う時、
「これの原価って5円なんだよね」って
言えるでしょうか。

もし言い切れるなら、コカ・コーラの工場
まで行き、自分でコーラを作り、帰ってくればいいです。
毎日一本のコカ・コーラを作りに、
50キロの道のりをドライブすればいいです。

ハンバーガーが安く作れるというなら
オーストラリアまで買い付けの旅にでればいいです。


原価にこだわる人は
他人の労働を無料で受け取り、奴隷扱いする
貴族きどりの人です

(気分を悪くされたらごめんなさい)

なぜこのエントリを書くかというと、
今後、日本経済の方向性は
サービス産業化するからです。
(いまもそうなのですが)

サービス産業というのは
パソコン売ったりするのとは違い
「体験」「経験」など眼に見えないものを売ります。
そこに正当な対価を払える社会でないと
サービス産業化は進みません。

居酒屋さんで2980円で食事ができるところと
1980円で食事ができるところがあるとします。
味も量も雰囲気も変わりません。
それなら、安いお店に行くでしょう。
でも安いお店では従業員のサービス残業が
行われているとします。
なるほど人件費を削れば安くできるでしょう。
それこそ原価商売です。

でも、原価には人件費を乗せて
正当な原価にしなくてはなりません。

サービス残業があるお店には行ってはいけません。

見えないものに正当な支払いをする、
その意識がなければ日本経済の先行きは
怪しいです。

サービスを可視化して、明示する仕組みを作り、
サービス残業に厳罰を与える制度を創設することで
日本の労働生産性は上昇すると思います。

アバター
2012/09/08 08:16
ほほぅ

私の作った商品も
私の手が加わって あのお値段(-_-;)

作る側も きちんと考えないとね

だって  お金出して私の労働も買ってくれていますからね^^

頑張らないとね

あれれ??
方向が変わったかも
チ───(´゚ェ゚`)───ン
アバター
2012/09/08 00:57
適正価格って難しいんですよね(^^;
私がブレスレットで値段付けられないのも適正価格が解らないからでして。

天然石ブレスレットを販売してる人間が言うのも変な話ですが
今の天然石ブレスレットの販売価格は全体的にボッタクリです(--;
だから私は原価計算ではなく卸値で計算したりしてます。

サービス残業もそうですが今の日本の労働環境は使い捨て社会に感じます。
本来、アルバイトやパートタイム社員は正社員よりも単純かつ軽度な仕事を
行うと労働基準法で定義されている筈ですが全く守られていませんね。
まぁ、それを監督する筈の労働基準監督署も役所化しててみて見ぬフリ。
訴えても余計な仕事持って来るなって態度で接しられる事も多いです。

今の企業は海外に生産拠点を移してますがこのままだと日本国内の
労働技術自体が低下して先進国とはいえない状態だと私は思います。
これも、安い労働力を求めての行動ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.