Nicotto Town


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~道標は歌う~ 「アメリカンパイ」 

♪バイバイ ミス・アメリカンパイ ラムとウィスキーで酔っ払おう ♪

死を自覚した少女は、どんな気持ちで歌っていたのだろうか?


http://www.youtube.com/watch?v=8nG2oUC11o4

ドン・マクリーンの歌う「アメリカンパイ」は、8分36秒の長い長い歌だ。
英語の歌詞が解らなかった私だが、なけなしの小遣いて買ったこのレコードはお気に入りとなった。
ややハイトーンの声と静かなメロディーは、心の琴線に響いた。

それと、萩尾望都女史の描かれた漫画「アメリカンパイ」の影響も強かった。
そもそも、このドン・マクリーンのレコードを買う気になったのも。
この作品を読んで泣くだけ泣いて、漫画の題名の曲を聞いてみたいと思ったから。

アメリカのマイアミで、オウムのジュリーと同居中の売れないシンガーのグラン・パ。
放浪中のリューは、そのグラン・パが作っていた朝食のソーセージをフライパンごと失敬していくユーモラスなシーンから物語は始まる。
いくつかの愉快なエピソードを重ね、リューはグラン・パのアパートに住むこととなる。
が、少年だと思い込んでいたリューは、実は少女だった。
パニックなグラン・パだが、なんとかなるさと、同居生活が始まる。
時々、リューの体調が悪そうなことだけが気がかりだったが。
そんな騒がしい生活が続く中、リューはグラン・パのバンドでに歌うこととなる。
普段、ドン・マクリーンのアメリカンパイしか口ずさまないリュー。
その彼女が舞台で朗々と歌いだしたのは、青い空の下、どこまでも広がる葡萄畑と、生き生きとそこで暮らす少女の姿だった。

やがてグラン・パはリューの真実の姿を知ることとなる。

物語の語り手グラン・パは、世界を放浪する彼の友人たちの道標。
彼が忘れない限り、彼の中で友人たちは生き続ける。
まだ恋も知らない、生きることの意味すら定かではないリューでさえも。
だから道標は動かず、歌い続ける。

数年前、この作品が宝塚でミュージカル化された。
そのおかげでコミックスの復刻版が出たけど。
どうして、この作品を宝塚で???
と思ったのは、ここだけの話。

まるで秀作の洋画を見るような読後感の、それでいて深く心に残る短編だ。
これを超える短編漫画に、私はまだ出会っていない。

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2012/09/06 23:55
男だろマサ吉さん
機会があればどうぞw

フォレノさん
コメントありがとうございます^^
名作の洋画もかくや…の心にしみる名作ですよね。

沙羅さん
空気と色が見えるような絵の描写がすごいのw
あまり内容は詳しく書いてないけど、雰囲気は伝わったかなあw

ちっちさん
そうです、先日おすすめした作品です。
比較的、手に入りやすいかな?
おすすめですよ^^
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2012/09/04 23:42
このあいだ教えてくださった作品ですね!
(まだ出会ってません~^^;)

いよいよ読みたくなってきました~!!
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2012/09/03 21:11
読んだ事な~~い!
読みでみた~~~~~い!!w

既に読んだ気になっとるがww
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2012/09/03 15:31
広場からお邪魔しました。
数ある萩尾望都作品のなかでも心に残る良作ですね。
実家発掘してきて読みなおそう!!
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2012/09/02 22:39
何か読んでみたくなったw



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