お仕事熱心な霊のお話が続きましたが、今日は気の毒で弱気なお方です。

不思議の街熊本の次に転勤で住む事になったのは、四国のある街でした。
住む場所を探すにも、土地勘も無く情報も少なく時間的な余裕も無いので
学校が近いなどの条件で絞って、何とか良い感じかなぁと思える物件を見つけて決めちゃった感じです。

引っ越して間も無く、子供達がベランダの柵の向こうに人影を見たと言い始めました。
２階だったのに、柵の外を普通に歩いて行く人影を何度も見ると言うのです。
空中散歩？ゴミ袋でも飛んでたんでないの？
忙しく散らかった環境でもありましたので、なんとなくそのまんまになってしまいました。

夜、子供達を寝かしつけてからダンナがお風呂に入っている間に
疲れもあり、やれやれと横になりました。
ところが横になった途端に、いきなり強い力で羽交い絞めにされました。
耳元には荒い息づかいもハッキリ聞こえます。
でも視野の端に人影は見えず、人が侵入して接近した気配も全く無かったはずです。
お風呂の方からはお湯を流す音などが聞こえるので、ダンナは間違いなく入浴中。
横になって時間が経ちウトウトしたところならば、夢うつつの錯覚ということもありますが
横になった途端のことなので、まだ眠気も無い状態でした。

なんとなく、力はそこそこあるものの
あまり強いやつじゃないなと感じたので
「誰か知らないけど、うちの家族に関係無いでしょ？引っ込んでなさい！」
と、心に念じて振り払いました。
直ぐに飛び起きて、お風呂から上がってきたダンナに話したのですが
「疲れてるから、気のせいでしょ？特に異変もないようだし・・・」
ということで、何事も無く全員安眠して朝になってしまいましたｗ

異変は、翌朝目につきました。
台所の入り口付近の天井に、鮮やかな真っ赤な染みがあります。
入居の際に、壁紙の状態などは充分に点検したので昨日まで無かったのは確かです。
椅子に乗って近くでみると、天井であるにも関らず水滴をポトンと落とした時に出来る縁のギザギザがある染みです。
しかも、まだ乾いていない艶のある感じです。
そう、鮮血を床に落としたような跡が天井にあるわけです。

その染みは、１週間ほどで徐々に茶色の乾いた感じになっていき
最後は、そのままの形状で真っ黒になって残りました。

その後は、その下を通って台所に出入りする度に多少気分が悪い感じがするくらいで何事も無く過ぎました。
そういえば、次男が何度か布団を引っ張られたと訴えたことはあったんです。
足元に意地悪そうな、でも気が弱そうな人がいて引っ張っていたと・・・

数年が過ぎて次の転勤が近づいた頃、チョットした事件がありました。
上の家から漏水して、あちこちビチョビチョになってしまいまして・・・
業者さんが様子を見に来てくれた時に、天井裏の様子も覗いたんですが
「あれ？なんだろう？台所の入り口の上辺りにコンクリートの塊があるなぁ・・・
　２ｍ位かなぁ・・・配管ミスでも隠したんでしょうねぇ。いい加減な仕事するなぁ・・・ハハハ」
という感想を述べて帰って行きました。
ここまで来ても、気にしない暢気な私♪

間も無く転勤になり、一年が過ぎた頃
急に四国の不動産屋さんから電話があり、敷金では補修費が不足しているので
３０万ほど余分に請求すると、理不尽に絡まれました。
直ぐに消費生活センターに相談して
詳しい資料を請求して送らせ、のらりくらりと逃げるという作戦で無事のりきりましたが
その時、ようやく思い出しました。
そういえば、入居後にわかったんですが・・・大家さんはその筋の方だったんですね＾＾；
てぇことは・・・・あのコンクリートって・・・・・!!!（￣ロ￣lll)

どうやら四国で過ごした間は、家族の他に同居人がいらしたようですね＾＾；