ターミネーター4
- カテゴリ:映画
- 2009/07/05 23:32:34
今年25作めの映画館鑑賞。
ターミネーター・シリーズ。
”4”は邦題で、原題は「ターミネーター サルベーション」
コンピューターネットワーク”スカイネット”が人類を攻撃し始めた”審判の日(Judgement Day)”のその後。
近未来を舞台に、審判の日を生き残のびた人類(抵抗軍)とスカイネット(機械)の戦いを描いた戦争映画。
たぶん、ジョン・コナーが人類の救世主になるターミネーター第1作の未来へと向かう三部作の1作め。
2時間弱では、時間が足りていないと感じました。もしくは、
おもしろい長編ドラマをヘタクソに編集した第1話、という感じです。
内包するドラマに比して、あまりにも乱暴で荒削りだし、綻びが多すぎるうえに強引で、
「コナー」の名前を連呼しとけば主人公だと思うだろう、といわんばかりの脚本にクラクラしました。
母サラ・コナーの呪縛と全人類の命運を背負いこんで大人になったジョン・コナーは、
クリスチャン・ベールの深い苦悩した演技が、ユルイ脚本のおかげで、ただのアホうのようだし、
コナー少年を守ったT-800と対の存在のような機械の体を持った人間マーカスのサム・ワーシントンは、
瞳に強い感情を映すかのような抑えた演技がよかったと思うけど、わけわからん展開で台無しになっていて、
自らを犠牲にするマーカスが理解できないし、あっさりそれを受け入れてしまうコナーにも納得できません。
けっきょくのところ、コナーが人類の未来を託するに値する人物だと思わせることができていなくて、
マーカスの登場させた意味もなくなってしまい、
ダブル・ヒーローとしても成り立たず、どちらも中途半端に終わっています。
タイトルの”サルベーション”にも、名前負けしているように思います。
第1作と第2作の大ファンですが、シュワルツェネッガー型ターミネーターの登場シーンは、
商業的&エンターテイメント的なお約束演出と映像が、とってつけたように感じてしまいました。
もちろん、それなりに見応えはあったけれど。
監督がもともとターミネーターのファンだったことが、マイナスに作用してしまっているようです。
最初から観客も”救世主コナーを信じている”ことが大前提になっているかのような描き方も、
間違いだったと思います。監督のファンの方、ごめんなさい。
新しい神話が始まったはずなのに、残念です。でも、文句ばかりの感想ですが、
おおはしゃぎして楽しんで観た『スター・トレック』や『トランスフォーマー リベンジ』よりも、
ズタズタのストーリーであってさえ、サルベーションの方が私にはドラマ的におもしろいです。
正確には、勝手に脳内修正したドラマを楽しんでるんですが。
未来は本当に変えられないのか?
続きに期待したいですが、なんとなく製作自体がアブナイような気がしてしまいます。
どうか製作されますように。
さらに酷くなるってこともありえますが・・・。
★★★★【Terminator Salvation】2009アメリカ
(注:★は個人的な鑑賞後感メモで、映画の評価ではありません。)
>伊勢うどんサマ ハードルが高いのはわかってるんですけどね。
T3のようなら文句もあまり言わないんですが。
シュワちゃんのCGでの出演は見ごたえありましたね。。
続きには期待したいですが これから何がどうなるか知っている以上 作り手はどう見せるか
むずかしいでしょうね。 次回があるとしたら レジスタンスリーダー ジョン・コナーの活躍が見れるのでは
と思っています。