Nicotto Town


ボーヤのブログは、一日にして成らず ^o^;


少なめの応酬 (連載 最終話)



それでは、一気にケリをつけるぞ!

「えぇ? も、もう?」
「ペース配分を間違えているような…?」

では、永遠の眠りにつくがいい!

「え? 永遠の眠り? オイラたちに、毒のリンゴでも食べさせようっていうの?」
「ど、どうせなら、リンゴじゃなくて、ナシにしてもらえません? ナシに? 今年は、まだ食べてなかったの!」

な、何? 無しにしろ? 命乞いをしてるのか? 我輩の弟子になるなら、助けてやっても良いが?

「な、なるわけないじゃん! オイラたち普通のボーヤにだって、誇りってものがあるの!」
「そうだ、そうだ! 叩けばホコリの出る体!」

ほほう、我輩の弟子には、ならぬと? ならぬなら、殺してくれよう、探偵団!

「え? えぇッ! お、オイラたちを殺す気でいたの? この若いボーヤたちを? む、むごすぎます!」
「そうだ、そうだ! 一寸のボーヤにも五分の魂!」

ほう?五分の魂? 五分で十分なのか? ならば、望みどおり5分で息の根を止めてやろう!

「えぇ!余命5分って、短すぎます!」
「うん。 まだ、心の準備ができてませんけど!」

と、いうわけで、檻(おり)の中に猛獣を出現させよう。 トラにするか、ライオンにするか…?

「えッ! も、猛獣? お、オイラたちを、猛獣のエサにしようっていうの?」
「ど、どうせなら、ライオンにしてもらえません? ライオンのオスに? 一度、本物を見てみたかったの!」

では、”檻の中にライオンのオスが現れ、ボーヤたちに噛みつく! 噛まれたボーヤたちは、出血多量で ”

「あ、あの! どうせなら、出血多量ではなく、即死にしてもらえます? いつまでも、痛いのは嫌なので!」
「オイラは、ジミーボーヤが噛まれるのを見たくないので、オイラを先に噛んでもらいたいんですけど!」

注文の多いボーヤたちめ!細かいところは、ライオンが判断する! と、いうわけで 結局、”ボーヤたちは
死ぬ!” と、打ち込んで、あとは[Enter]キーを押すのみ! ふははは!我輩の勝ちだ!少年探偵団!

「じ、地獄で待ってるぜ!」
「ど、どうしよう? ほ、本当に殺されてしまうよ…」

では、押すぞ! これで、チェックメイ…

「そうはさせるか! ガトーパトロナ~ム!
「え? まさかの、呪文?」

な、なにッ! き、キーボードが、板チョコに変わったーーー!?

「この魔法使いのボーヤを、なめたらいかんぜよ!」
「じ、ジミーボーヤ! いつになく、カッコイイー!」

こ、これでは、キーが一体化して、[Enter]キーが押せない!

「どうするの? 唯一の武器が使えなくなっちゃいましたけど?」
「どうするの? チェックメイトですけど?」

むむむ。 ど、どうしてくれよう?

「しかも! オイラたちが時間稼ぎをしている間に、海賊白ひげジーヤが助けに来るっていう寸法よ!」
「うん。今頃、この島の周りを、白ひげジーヤの無敵艦隊が包囲しているかもね!」

な、なにー! か、かくなる上は…。 そ、そうだ。秘密の地下通路から逃げよう! さらばだ、少年探偵団!

「あ、逃げるかこの!」
「待てー!」


「どう? 行っちゃった?」
「うん。完全に姿が見えなくなったよ!」

「へへへ、だまされたな! 怪人十面相!」
「うん。白ひげジーヤが助けに来るって話は、ウソなのに!」

「で、でも、本当は助けに来てほしいよね… 」
「うん。オイラたち、いまだに檻の中だものね…」

「せっかく命は助かったのに、結局 このまま檻の中で、飢え死にしちゃうのかな…?」
「ちょ、ちょっと! 最後まで希望は捨てちゃダメだよ! あ、そうだ!この鍵を使ってみるのはどうかな?」

「それって、偽スパイ道具に入ってた、普通の鍵だよね? 」
「うん、そうだよ! ただ一つの鍵しか開けられない、普通の鍵! でも、もしかしたら、もしかするかも?」

「え? もしかしたら、この檻の鍵かもしれないってこと?」
「うん。99%違うとは思うけど…」

「まぁ、物は試しってこともあるからね…」
「あ、開いた!」

「ねぇ? 怪人十面相って、どこか間が抜けてるね?」
「うん。オイラたちも、ひとのことは言えないけどねぇ」


「よし! この、なんとかコンピューターでブログを書き換えて、金銀ボーヤを助けなきゃ!」
「うん。 でも、まずは、このキーボードを元に戻さないと!」

「そうでした、そうでした。 えいっ!」
「わーい!キーボードが元通り~! あっ! でも、マウスが、エクレアに変身してる!」

「意外にも、食べられるよ!」
「どれどれ、あ!おいしい! 中身は、カスタードクリームなんだね?」

「だって、ボビーボーヤは、苦いの苦手じゃん?」
「え! オイラに気を使って、甘いクリームにしてくれたの? ありがとー!」

「へへへ、オイラはねぇ、お菓子に変える魔法だけは、得意なの!」
「いいな、いいな~。 オイラも、来年、魔法学校に入学しようかな~?」



「じゃあさ、金銀ボーヤは、おぼれているところを、人魚に助けられるっていうのはどう?」
「いいねぇ! あ、でも、流氷が浮いているような冷たい海に、人魚は いないんじゃない?」

「あ、それもそうだねぇ…。 じゃあ、おぼれているところを、ノーチラス号に助けられるっていうのはどう?」
「ノーチラス号? あの、ニモ船長の伝説の潜水艦のこと?」

「そう、そう! そして、アトランティス大陸に渡り、幸せに暮らしましたとさ!」
「めでたし、めでたし!」

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2012/09/10 01:07
今晩は♪深夜に失礼します。

檻の中に放たれる猛獣・・・
またまた危機一髪でしたねぇ魔法が使えて良かったですぅw

ドキドキハラハラ面白かったですありがとうございました♪
また楽しみにお待ちしていますね遅くに失礼しましたぁ。

おやすみなさい(^o^)ノ < おやすみー(-_-)゜zzz…
(o´∀`o)ニコッ
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2012/08/30 00:08
くまきちさん
ジーヤほどは、年をとってないと思いますが、それほど若くもないので老けた変装にしてみました ^^
少しボケたところもありますが、年齢的なものではなく、天然だと思われます。。。^o^;
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2012/08/29 23:59
みん♪さん
あれ? やっぱり、怖くなかったですか? 前回よりは、少しクールにしてみたんですけど ^^;

ジミーボーヤは、魔法学校に通っていて、少し魔法が使えます!(嘘をバラに変えたりとか!)

金銀ボーヤは、無事は無事なんですけど、アトランティス大陸に渡ってしまっているような… ^o^;
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2012/08/29 17:54
この二十面相、ジーヤと同い年くらいですか???
口元のしわが年齢を語ってますが。。。。(^o^;)
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2012/08/28 14:12
o(〃^▽^〃)oあはっ♪
やっぱり怖くないね(*≧m≦*)ププッ
ボーヤ、魔法が使えるのね!?@@
とにかく無事で良かったね~♪
アバター
2012/08/28 00:22
くりにゃさん
書き始めた当初、この連載はジミーボーヤとボビーボーヤが書いているという設定にしていたので、
登場人物である怪人十面相も、ちょっぴり(かなり?)天然なのです ^^; 

途中から、金銀ボーヤを封印。数ヶ月前から、ジミーボーヤの魔法使いの服装を封印しての連載。。
なんとか書き切ってよかったです~^^ 
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2012/08/26 21:49
(´▽`*)うふ^^ 怪人十面相もちょっとボケ入ってるな~♪
と思いながら読んでたら、見事ハッピーエンド♪ めでたしめでたし(・∀・)
(・・・ジミーボーヤ、そういえば魔法使いでしたね^^)



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