少なめの応酬 (連載 最終話)
- カテゴリ:日記
- 2012/08/26 21:35:33
それでは、一気にケリをつけるぞ!
「えぇ? も、もう?」
「ペース配分を間違えているような…?」
では、永遠の眠りにつくがいい!
「え? 永遠の眠り? オイラたちに、毒のリンゴでも食べさせようっていうの?」
「ど、どうせなら、リンゴじゃなくて、ナシにしてもらえません? ナシに? 今年は、まだ食べてなかったの!」
な、何? 無しにしろ? 命乞いをしてるのか? 我輩の弟子になるなら、助けてやっても良いが?
「な、なるわけないじゃん! オイラたち普通のボーヤにだって、誇りってものがあるの!」
「そうだ、そうだ! 叩けばホコリの出る体!」
ほほう、我輩の弟子には、ならぬと? ならぬなら、殺してくれよう、探偵団!
「え? えぇッ! お、オイラたちを殺す気でいたの? この若いボーヤたちを? む、むごすぎます!」
「そうだ、そうだ! 一寸のボーヤにも五分の魂!」
ほう?五分の魂? 五分で十分なのか? ならば、望みどおり5分で息の根を止めてやろう!
「えぇ!余命5分って、短すぎます!」
「うん。 まだ、心の準備ができてませんけど!」
と、いうわけで、檻(おり)の中に猛獣を出現させよう。 トラにするか、ライオンにするか…?
「えッ! も、猛獣? お、オイラたちを、猛獣のエサにしようっていうの?」
「ど、どうせなら、ライオンにしてもらえません? ライオンのオスに? 一度、本物を見てみたかったの!」
では、”檻の中にライオンのオスが現れ、ボーヤたちに噛みつく! 噛まれたボーヤたちは、出血多量で ”
「あ、あの! どうせなら、出血多量ではなく、即死にしてもらえます? いつまでも、痛いのは嫌なので!」
「オイラは、ジミーボーヤが噛まれるのを見たくないので、オイラを先に噛んでもらいたいんですけど!」
注文の多いボーヤたちめ!細かいところは、ライオンが判断する! と、いうわけで 結局、”ボーヤたちは
死ぬ!” と、打ち込んで、あとは[Enter]キーを押すのみ! ふははは!我輩の勝ちだ!少年探偵団!
「じ、地獄で待ってるぜ!」
「ど、どうしよう? ほ、本当に殺されてしまうよ…」
では、押すぞ! これで、チェックメイ…
「そうはさせるか! ガトーパトロナ~ム!」
「え? まさかの、呪文?」
な、なにッ! き、キーボードが、板チョコに変わったーーー!?
「この魔法使いのボーヤを、なめたらいかんぜよ!」
「じ、ジミーボーヤ! いつになく、カッコイイー!」
こ、これでは、キーが一体化して、[Enter]キーが押せない!
「どうするの? 唯一の武器が使えなくなっちゃいましたけど?」
「どうするの? チェックメイトですけど?」
むむむ。 ど、どうしてくれよう?
「しかも! オイラたちが時間稼ぎをしている間に、海賊白ひげジーヤが助けに来るっていう寸法よ!」
「うん。今頃、この島の周りを、白ひげジーヤの無敵艦隊が包囲しているかもね!」
な、なにー! か、かくなる上は…。 そ、そうだ。秘密の地下通路から逃げよう! さらばだ、少年探偵団!
「あ、逃げるかこの!」
「待てー!」
「どう? 行っちゃった?」
「うん。完全に姿が見えなくなったよ!」
「へへへ、だまされたな! 怪人十面相!」
「うん。白ひげジーヤが助けに来るって話は、ウソなのに!」
「で、でも、本当は助けに来てほしいよね… 」
「うん。オイラたち、いまだに檻の中だものね…」
「せっかく命は助かったのに、結局 このまま檻の中で、飢え死にしちゃうのかな…?」
「ちょ、ちょっと! 最後まで希望は捨てちゃダメだよ! あ、そうだ!この鍵を使ってみるのはどうかな?」
「それって、偽スパイ道具に入ってた、普通の鍵だよね? 」
「うん、そうだよ! ただ一つの鍵しか開けられない、普通の鍵! でも、もしかしたら、もしかするかも?」
「え? もしかしたら、この檻の鍵かもしれないってこと?」
「うん。99%違うとは思うけど…」
「まぁ、物は試しってこともあるからね…」
「あ、開いた!」
「ねぇ? 怪人十面相って、どこか間が抜けてるね?」
「うん。オイラたちも、ひとのことは言えないけどねぇ」
「よし! この、なんとかコンピューターでブログを書き換えて、金銀ボーヤを助けなきゃ!」
「うん。 でも、まずは、このキーボードを元に戻さないと!」
「そうでした、そうでした。 えいっ!」
「わーい!キーボードが元通り~! あっ! でも、マウスが、エクレアに変身してる!」
「意外にも、食べられるよ!」
「どれどれ、あ!おいしい! 中身は、カスタードクリームなんだね?」
「だって、ボビーボーヤは、苦いの苦手じゃん?」
「え! オイラに気を使って、甘いクリームにしてくれたの? ありがとー!」
「へへへ、オイラはねぇ、お菓子に変える魔法だけは、得意なの!」
「いいな、いいな~。 オイラも、来年、魔法学校に入学しようかな~?」
「じゃあさ、金銀ボーヤは、おぼれているところを、人魚に助けられるっていうのはどう?」
「いいねぇ! あ、でも、流氷が浮いているような冷たい海に、人魚は いないんじゃない?」
「あ、それもそうだねぇ…。 じゃあ、おぼれているところを、ノーチラス号に助けられるっていうのはどう?」
「ノーチラス号? あの、ニモ船長の伝説の潜水艦のこと?」
「そう、そう! そして、アトランティス大陸に渡り、幸せに暮らしましたとさ!」
「めでたし、めでたし!」
檻の中に放たれる猛獣・・・
またまた危機一髪でしたねぇ魔法が使えて良かったですぅw
ドキドキハラハラ面白かったですありがとうございました♪
また楽しみにお待ちしていますね遅くに失礼しましたぁ。
おやすみなさい(^o^)ノ < おやすみー(-_-)゜zzz…
(o´∀`o)ニコッ
ジーヤほどは、年をとってないと思いますが、それほど若くもないので老けた変装にしてみました ^^
少しボケたところもありますが、年齢的なものではなく、天然だと思われます。。。^o^;
あれ? やっぱり、怖くなかったですか? 前回よりは、少しクールにしてみたんですけど ^^;
ジミーボーヤは、魔法学校に通っていて、少し魔法が使えます!(嘘をバラに変えたりとか!)
金銀ボーヤは、無事は無事なんですけど、アトランティス大陸に渡ってしまっているような… ^o^;
口元のしわが年齢を語ってますが。。。。(^o^;)
やっぱり怖くないね(*≧m≦*)ププッ
ボーヤ、魔法が使えるのね!?@@
とにかく無事で良かったね~♪
書き始めた当初、この連載はジミーボーヤとボビーボーヤが書いているという設定にしていたので、
登場人物である怪人十面相も、ちょっぴり(かなり?)天然なのです ^^;
途中から、金銀ボーヤを封印。数ヶ月前から、ジミーボーヤの魔法使いの服装を封印しての連載。。
なんとか書き切ってよかったです~^^
と思いながら読んでたら、見事ハッピーエンド♪ めでたしめでたし(・∀・)
(・・・ジミーボーヤ、そういえば魔法使いでしたね^^)