Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


痛んだ海のコバルトグリーン

画像

おはようございます。
今、リアで水やりをして、
こちらの庭も水やりしないといけないかしら?
と、のぞきにきたら。
わたし、島からはみだし、
海のうえにうかんでいるではありませんか。
黒い羽根があるからでしょうか。
せっかくなので、きりとったヒマワリを手にもって
うかびながら撮影。

海、すきなんです。
ちいさい頃から。
当時、住んでいるところには海がありませんでしたが、
利用している電車の終点が海でした。
そう、親から教えられてから、
その電車をみるたびに、海を想いました。
枕木の果てまでひきずられるように。
特に、特急が通ると。
きれいな赤い色の特別な電車。

今でも海を思うと、なんだかほのかな恋心でも
いだいているような、せつない、あたたかい
気持ちになります。

ニコタにきた理由のひとつも、それがあります。
ああ、海に浮かぶ小島で猫と一緒に暮らせるのかあ、と。


そういえば、東京や横浜の海、ずいぶんきれいになりましたね。
隅田川から海へくだる船や、竹芝から伊豆七島へ向かう船、
横浜港を一周する観光船、あるいは海のバス。
以前は、それらの船に乗ると、波をかきわけて出る水尾、
波飛沫が白いはずなのに黄ばんでいました。
わたしはそれを見つめるたびにどこか哀しく
なったものでした。
伊豆七島へ向かう船。夜遅くに出て明け方に向こうにつきます。
かなり夜遅くまで、船のたてる波をみていました。
まだ、まだ。横浜、横須賀…三浦半島を出るまでは、たぶん、ずっと
黄ばんでいたように思います。色合いは幾分薄れてきたかもしれませんが。
あきらめて、ほんの少しだけ、デッキから離れます。
30分位たって、また波を見に来ました。
すると、白さにコバルトグリーンがまじっているではありませんか。
船の明かりに照らされて、波が輝いてみえました。
歓迎のような色、のびのびとした輝きでした。
うれしかった…。
きれいになって、かえってきたよ、波がそう告げてくれているようで。
今度は嬉しさのために、ずっと波を見ていたものでした。

今は日の出埠頭でも、隅田川でも、波飛沫は黄ばんではいません。
うっすらとコバルトグリーンを含んでさえいます。
それらの黄ばんでいない波をみるたび、
うれしさはもちろんありますが、そこに戸惑いを感じます。
あるいは、この海のきれいさを、信じていいのかどうか、という
ためらい。
横浜港で、海底に沈む自転車を見つけたときは驚きました。
透明度があきらかに増しているのです。
以前なら、数十センチ先ですら、ぼやけて見えませんでした。
それが…青さのなかに沈む自転車が。
けれども、海に沈む自転車をみるのはどこかさびしいものでした。
さびしさが、澄んで、今はもう黄ばんでいない、波しぶきと
よくなじんでいたように思います。
その、波のはきだすうっすらとしたコバルトグリーンは、
それでも、どこか、かつての黄ばみを、痛みのように
内包している、そんなふうに見えたからかもしれません。







アバター
2012/08/27 00:51
ヒガシさん、いつもコメントありがとうです~。
私も、小学生から高校まで、海なし県に住んでいました。
だから余計に。
たまに、海水浴とか、あと、車窓から海が見えるときなど、
うれしかったです。
今でも、たとえばちょっと近場へ旅行とかの時は
伊豆や三浦半島、千葉など、海へ。
前に、海の景色ばかりが映っているビデオを買ったことも。
あと波の音のCD^^
アバター
2012/08/27 00:39
男だろマサ吉さん、コメントいつもありがとうです♪
うちの裏の海! いいですねえ。うらやましい。
横浜やお台場あたりの海、遠目でみても、
青さがましているような。
数カ月前、中華街に行ったときに、山下公園から、何気に海をみていたら
例の自転車が…。
沈んでいる写真を撮って、友人などに見せたら、やはり、ちょっと驚いてました。
横須賀に住んでいる人は、えー横須賀じゃないの? とか。
でも、やっぱり、きれいになるってことはいいことですねえ。
家の近くの川も、見たところ、きれいですもの。
アバター
2012/08/26 18:21
海、いいですよね。僕は海なし県なので、余計にあこがれます。
アバター
2012/08/26 11:53
確かにうちの裏の海や川もキレイになってるかもw



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.