Nicotto Town



寂しい女の子へ


大人になっても
人はやっぱり寂いしいものです。

誰かに分かって欲しくても
分かってもらえないことは、今でも、たくさんあります。

歳の分だけ
誰かを分かってあげられるようになるかといえば
そんなことは無理だと
改めて気付くのです。

幼い頃を思い返し
言葉で書いてみると
おぉ…。。
結構酷いことがあったのではないか。。
苦笑いが出ます。

読んだ人は大変だったと思うようです。

確かに大変な時はありました。

忘れたくても、忘れられない幾つかを除いて
大半のことは、どうでもいいことになって
忘れてしまいます。

人は都合よくできている
と、わたしは思います。

でも、それでいい。

辛いこともそのまま
悲しいこともそのまま
あったことは、何一つ変えることができません。

その代り
楽しいことも、やってきます。

詩に謳われた異国の街に行き
たくさんの旅をし
誰かに恋をし
誰かにとても愛され
丸い目をしたわたしの犬に出会い
気まぐれな金色の瞳を持つ黒猫がやってきました。

それでも一番欲しかったのは
今でも変わりません。

普通の家の普通の親に
可愛がれた女の子でいたかったのです。

わたしは神さまと取引をすることに決めました。
譲歩しましょう。

二番目と三番目をあげるということに。

一番欲しかったものは
誰もいない王座に置いてある
煌めく王冠のようです。

ただ、のぼっていく階段がありません。
いつもはるか下から眺めるだけ。

生きるとはそんなものかもしれません。

それでも、二番目と三番目も
他の人から見たら、一番であるかもしれません。

王冠を被らなくても
人は充分に生きていけるものです。
楽しく。

仕方ないことを幾つか胸に秘めて。

今じゃない
ずっと先に
叶うか叶わないか
そんなことをたくさん夢見ました。

幾つかは本当になりました。

叶った時
あら、フフ……と
心の中で笑ったのです。

神さまの譲歩は本当だったのねと。

躓いたら
取りあえず起き上がり
取りあえず、進んでみてね。

悲しいことも寂しいこともそのままで。

明日はちゃんと待っていてくれて
その次その次と
気が付けば
悲しいことと寂しい時から
ずっと離れていることを知るかもしれません。

小さな夢をたくさん携えましょう。
疲れたら舐めてみる常備食のように。

あの国に行きたい。
あの海で泳ぎたい。

できれば少し遠くのね。
近くはいけません。
欲張りになって、すぐに欲しくなるからね。

叶わないかもしれないが
ずっと先なら分からない程度を
夢といいます。

やり過ごすことと
努力と
諦めないことと
自分をね、抱きしめてあげて。

自分の最大の友は
自分の中にいます。

その子を忘れず
一番大切にしてあげてね。





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