Nicotto Town


まぐめるのつぶやき板


禮夜組物語 2

「亜玖亜もまたね。」
「……うん。」
と、少しふてくされて答えてくれた。
私たちの家はは少し遠いところにあって、日が沈むころに帰り始めると
家に着くころには日がとっくに沈んでいるくらいの遠さだ。
「つ……疲れた…」
と、私がもう消えそうな勢いで言うと、お母さんが笑いながら
「ご苦労様。」
と言ってくれた。
「ご飯にしようか。」
「うん!」


夜になった。しかも真夜中。私は夜が嫌い。だって、みんなが消えていきそうな感じがするから。お母さんが隣にいるのにとても怖い。
今よりもっと小さい時、お母さんに
「どうして夜が来るの?」
と、聞いたことがあった。するとお母さんはこう答えた。
「夜が来るのはね、きれいなお月さまを見せてくれるからだよ。」
今考えればあれはきっと、私に難しいことを言ってもわからないから
誤魔化しに近い嘘なのだろう。
だって、お月さまを見たって何にもないんだもん。
お月さまはきっと、夜道を照らしてくれているんだろう。私はそう思う。
いろいろ考えていたら、いつの間にか眠っていた。

「・・・なん、ら・・なん、雷南!」
大きな声が聞こえてきて、私は飛び起きた。
「もう!早く起きなさい!何時だと思っているの!」
「ふぇ……おはようお母さん。」
「おはよう…て、違うでしょ!もう亜玖亜来てるよ。」
「えっ!」
「おはよ~おねぼ~さん♪」
亜玖亜が笑いながら顔を出した。
「ちょっと待って…」
と、私が言うと亜玖亜が少しからかいながら、
「いつまでも待ってますよ~眠り姫~♪」
眠り姫なんて失礼なっ!と思ったが、それは後で言おう。

朝ごはんを食べ、支度を済ませて亜玖亜と遊びに行った。
私はその時、いつまでもこんな生活が続いてくれるんだ、と、
信じて疑わなかった。


ある朝、いつもどおりに亜玖亜が来た。しかし、いつもより機嫌が良いようにも、見えた。
話を聞けば、今日は亜玖亜の誕生日らしい。
「へぇ~誕生日なんだぁ~!おめでとう!」
「ありがとう!」
祝いの言葉を言い、いつもどおりに遊んだ帰り道、苑さんとお母さんが
迎えに来た。
「なにをあげるの?」
「雫の首飾り。そういうあんたは?」
「私は、稲妻の形の首飾り。」
「あ……。」
私も今思い出した。そういえば、今日私の誕生日だっけ。
「おめでとー雷南!」
亜玖亜が祝いの言葉をかけてくれた。ちょっとだけ、恥ずかしかったかな。
その時だった。
「いたぞ!ここだ!」
役人の声が響いた。
「逃げるよ!!」
「ああ!!」
お母さんたちが私たちを抱いて役人の目の届かないところまで走った。

途中で私たちはバラバラに分かれた。人目につきにくくするためだ。
「ここまで来たら、大丈夫かな…?」
お母さんが息を切らしながらそう言った。
「ごめんね雷南。せっかくの誕生日なのに…」
「ううん。いいのお母さん。私は今まで通りにお母さんと一緒だから。」
笑って私が返した。
「見つけたぞ!こっちだ!」
役人に見つかった。まずい。
「ここでこの子を失うわけには…!」
そういったお母さんは手に雷の刀を握っていた。
「雷南。離れて。」
そういったお母さんの声はとても怖かった。私は言うとおりに離れた。
するとお母さんが役人たちを殺し始めた。それはまるで、暗闇の中に咲く黄色い
薔薇のようだった。
「この娘さえやっちまえば…!」
そう言った役人の一人が私に襲いかかった。
「いやっ……!」
目を閉じ、次に目を開けた時には襲いかかってきた役人が
私の目の前で真っ赤な血を噴き出して死んでいた。
「大丈夫!?」
お母さんが駆け寄ってきた。その時だった。
「うっ……!」
お母さんの唸り声が聞こえた。
信じられない光景に、私は目を疑った。
これはお母さんじゃない。お母さんは死なない。だって強いんだもん。
だからこれは絶対に違う。目の前で刺されている人は違う。いつまでも私と
一緒にいるんだもん。だから違う。違う違う違う違う違う違う!!!
「いやぁーーーーーーーーーー!!!!」
私は叫んだ。目の前でお母さんが刺されていた。
「……許さない!!」
憎しみに満ちた目で役人をにらんだ。
「死んじゃえ!!」
手に雷をまとわせ、役人たちを次々と殺して行った。
そして、最後の役人を殺した後、お母さんのもとへ駆けて行った。
「お母さん!!やだ!!やだよ!!死んじゃやだよ!!」
泣きじゃくる私に、お母さんが言った。
「あなたは……もう十分に強くなったわ……私がいなくても、もう……大丈夫ね……。」
「違う!!私は強くなんかない!!」
「大丈夫……ほんとに大丈夫……ほら……私の……首飾りと……
チョーカー……受け……とっ……て。」
「お母さん……。」
「もう……泣か……な……いで。」
「お母さん!!」
そう言った時だった。私がお母さんの手を取った。
そして最後の言葉を言った。
「私の……可愛い……可愛い・・・雷南・・・・・・。どうか……静かで・・・・・・
平和なところで……暮らして…。もう・・・一度・・・・・だけ・・・・・・声を・・・・
聞かせ、て………」
そう言った後に少しだけ微笑み、息を引き取った。
「お母さん……お母さん!!」
そう言った時だった。急に目の前が真っ暗になった。


……話し声が…聞こえる・・・。
「本当に良かったんですか?姫。」
「いいんですのよ。か弱い小さな魔女を放っておけるわけないでしょう。」
「お人よしですね…まったく。」
「何か文句でも?紫陽花。」
「いいえ。」
そしてまた意識が遠のいていった。


出ました!第二弾!
かぐやさんにキャラの使用許可が出たので、出しました。
そして小夜が隣でずっと「まだぁ~」と言っていたりwww
第三弾もまた後になります。まぁ、お楽しみということで。
PS:小夜のブログの亜玖亜にやつにも雷南が出ていますが、
少し話が違いますので、勘違いしないでください。
尚、台詞も少々違います。

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2012/09/29 14:52
長っ!!!
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2012/09/08 22:56
頑張ってください!

 ・・・・今から書くんでしたら私寝ちゃいますけど・・・・・・絶対に見ますから!
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2012/09/08 22:51
まじですか~・・・・・
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2012/09/08 22:47
まじっすか!?
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2012/09/08 22:44
いえいえww
 

 それに、この物語も面白いですしw

 早く書いてほしいです!
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2012/09/08 22:40
そうですか??
 私は紅葉さんとナリチャするの楽しいですw
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2012/09/08 22:37
はい!
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2012/09/08 22:36
まじですかっ!?

 やだなぁ・・・・・・・
アバター
2012/09/08 22:33
本当にww
 お久しぶりですw

 待ってましたぁ!
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2012/08/17 18:50
ありがとうw
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2012/08/16 17:57
まじですかwww
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2012/08/15 21:46
ありがとうございます!!
 もうどんどんやっちゃってくださいwwww
アバター
2012/08/15 16:17
^P^<オツカレチャ―ン



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