アメリカとメキシコ2
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/08/13 14:40:39
前回は、アメリカとメキシコについて書きましたが、
その続きで今回はアメリカについて書いてみたいと思います。
研修旅行で、現地の老人ホームを慰問する機会がありました。
そこの老人ホーム(認知症の人も数人いたと思う)は規模が大きく
100人(記憶曖昧)くらいの日系人の方が入所し、生活をしています。
また、職員は10人が正社員で、あとはボランティアで仕事をして
おり、経営などは企業の寄付等で、まかなっているそうです。
入所している方々に、移民してきた当時や太平洋戦争中の暮らし
などを、話をしてくださいました。何年か前にテレビドラマで、
『99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜』が放送されてましたが、
その話の暮らしぶりが所々合致していました。
入所している方の部屋を見学させてもらったのですが、その部屋を一歩
入ると、床はワイン色のふかふかの絨毯で、家具などその部屋にあるもの
は全部私物だそうで、家具の上には写真が飾られていて、持ち込みの規制
ほとんど無かったと思います。また小さなキッチンや、シャワールームなど
が備えてあり、部屋の内装などはアメリカンでしたが、普通の家にある
一つの部屋でした。
私が老人ホームという所を初めて見たのが、アメリカでした。
それから時がたち、祖母が老人ホームに入ることになった。
その当時は、介護保険前の措置時代で、入所するに当たり規制がたくさん
あって、アメリカの老人ホームとのギャップがあり、すごく驚いたことを
覚えています。
私が「福祉とはなんぞや」と思い、勉強しようとしたきっかけ(就職もある)の原点では
ないかと思います。
部屋は一人部屋専用トイレ付きでおよそ7畳程度でしょうか。
認知症ゆえ持ち込めるのは必要最低限のものです。
私達からみるとなんとも殺風景なお部屋なのですが、私物が多いと
それなりの対処も必要(時に盗難や損壊など)になってくるので
であるならば紛失や損壊しても差しつかえないもののみOKと
いうことになったのでしょうね。
欧米では公的機関のホームにボランティアや寄付金で賄われて
いる施設がたくさんありますが、日本ではまだまだです。
先進諸国の中では一番お粗末な福祉国家、それが日本であることは
否めません。とても残念なことです。