Nicotto Town



作業所の時給


カテゴリーを仕事としてみましたが…(-_-)

毎年、夏休みは息子を連れて施設見学をします。
高等部卒業後の息子の居場所探しです。
Ⅰ課程と呼ばれる通常クラスの生徒さんの中には、企業と雇用関係を結んで
最低賃金以上のお給料をいただける身になる場合もあります。

Ⅱ課程、Ⅲ課程、Ⅳ課程と呼ばれるその他のクラスの生徒は、移行就労や
移行継続といった形態の作業所などに身の置き場を見つけます。

ですが、どの課程のお子さんも行き場が見つかるまでの過程は容易くなく。
受け入れ場所が定員一杯で、新たな受け入れが出来ない状態なのです。
新しい作業所が出来ても、すぐに定員オーバーになってしまうのが現状です。


話を戻します。
作業所の説明の時に時給についてお聞きするのですが、先日 伺った作業所は
100円と45円でした。
母体はどちらも同じ所なのですが、運営先が違います。
それぞれの考えの違いなのかはよくわからないのですが、後者の方は
「1日作業場で寝ころんで過ごしている方も、その方の能力からすれば
 精一杯のことをやっているという評価で、時給は45円お出しします。
 毎日、定時で通ってきて働いている方も45円です」

少しでも時給が上がるように、運営側としても様々な努力をしていく考えだという
お話しだったのですが、この…時給が一律というところがなんとなく引っかかってしまって。
「その方の能力からすると精一杯がんばっているという評価」
なるほど…とも思うのですが、引っかかってしまう私がおかしいのか?
よくわからなくなってきたので、ブログのテーマにしてみました。


知的に遅れがある方の場合、言葉が上手くでないことで周りの方を叩いてしまう
こともあります。
「何もしていないのに突然叩かれた」と、叩かれた側の方は思います。
ですが、叩いた側からすると原因があって「叩いてしまった」という結果がある
という場合も少なくないようです。

その原因がどういった場合(事)なのか、探る必要があるのでしょうが
現場は忙しく探るという作業に時間が割けなくて、叩いてしまう方に人を付けて
叩かないように見張るという手立てを考えたりします。
時給45円の作業所でも、体の大きな男性が自分の近くの人や、近くを通る人を
叩いてしまうというということで、スタッフの方が付いていました。

ですが人出が足りない中での付き添いですので、事務所の電話が鳴る度に
付き添いを中断して電話応対をするの繰り返し。
男性の方はふらふら~と事務所から出てきて「バシッ!」と人を叩いてしまう
ということもあり、スタッフさんでも慣れるまで怖くて1ヶ月以上食事が取れなかった
という話を伺いました。

この方も45円の時給はいただけます。
彼にとっては精一杯の生の営みとの評価。
でもね…。
なんていうのでしょう、棲み分けが可能ならこういったこともなく、私の引っかかりも
生まれなかったかもしれません。
ある程度作業ができる方と、その場にいられれば良しとされる方。
(語弊がありましたら申し訳ありません)

1つの部屋に入れられて過ごさなければならない現実がある以上、仕方のないこと
なのでしょうが、それぞれの棲み分けがきちんとできるようになると今よりは
快適に作業をしたり、過ごしたり…。
または保護者間の温度差といったところも解消できるのではないのかなとも
思ったのでした。


しかし…時給45円は厳しい。
でも、どこも定員オーバーの現状を考えると行き場があるだけましなのでしょう。
息子達の行き場がないかもしれないと思うと。。。

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2012/08/08 22:45
> あやちかさん

そうでしたか~^^
あやちかさん♪
今は違う分野のお仕事なのでしょうか?

今日、見学させていただいた施設は
老人ホームだった建物を改装して作業所として
使っていると説明を受けました。

児童の一時預かりもしていて、町の直営というのでしょうか。
ですから、一時預かりは町民しか使えない福祉サービスとのこと。
ですが、作業所への通所は地域外の方も大丈夫とのことでした。

賃金について聞いてみましたところ、月額3万円をめざしている
とのお答えでしたが、先日 見学させていただいたところと母体は
一緒なのに、委託先が違っていたりすると考え方や取り組み方にも
大きな幅があるのかな…随分と違いますよね。
それとも目標としているだけで実際は難しいのか?
ですが、広々としていて良い印象でした^^
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2012/08/08 17:55
お子さんは特別支援学校を卒業されるのですねっ

以前、知的障がい者施設(入所)の職員でした。
通所(就労移行・就労継続)部門もありましたが、携わっていなかったことと
勉強不足で詳しい状況はわからずすみません。

障害者自立支援法の根本的な考え方は、
障がいのある人も、障がいのない人も、同じ社会で生きてゆきましょう。
と、理解していますが、社会体制は全然整っていないです。
もっともっと、福祉国家にならなければそれは難しいと思います。

作業所の数も、職員の数も、国からの補助金も足りていないのが現状ですね。
作業できるレベルにあった、作業環境と作業賃金。
親としてのしのみぃさんのお気持ち、理解できます。
よい解決策が見つかるといいですねっ^^
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2012/08/08 11:38
> ハナコさん

地域の方は一般の方の理解が得られることは大変ありがたいことです。
社会のなかで生きていく。
またその必要性もありますので。
ありがとうございます。
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2012/08/08 11:33
一応、正常といわれる子供だけを育てた身には、この苦労とご心配は計り知れないものですが、
数年後の息子さんの居場所が確保されることを願いながら、こういうブログを読んでる私どもの
理解がすこしでも進むことが出来ること、感謝です。



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