本日のお着替えと『残穢』感想
- カテゴリ:きせかえアイテム
- 2012/08/06 22:40:04
帯の別売りのおかげで腹出しに抵抗のあった「雨待ちわらべ」も
なんかいい感じで着用させることができました。
ただ裾から出ているレギンスがどうもなあ、と思って
「幸せカフェのエプロンスカート」も重ねて使用。
このスカートは汎用性高いです、かなり。
しかし横からスカートがはみ出すという点がどうかと思い、
「ハスの花」なんかを持たせてみました。
合わせて提灯も持たせたらこれは肝だめし背景にするしかない、と。
もっとも猫娘自身がものおけですし、
夜道をこんなのが歩いてたらかなり怖いというか引いてしまうでしょうw
さて暑い暑い夏の日。
暑さにぐでっとなる休日。
大切に大切に読まずにとっておいた小野不由美の『残穢』を
つい暑さに負けて手を伸ばしてしまいました。
いやだって、次に小野先生の新刊読めるまで長そうなんだもの。
ちなみに作家買いの本ですから、
「小野不由美の久々の新刊」「ホラー」というだけチェックして購入。
ある意味先入観まったくなしで読みはじめたんですが。
……やはり『鬼談百景』も買っておくんだったー!!!
でもっておすすめの読み方は『鬼談』→『残穢』と後で知る。
一応ネタバレもあるかもなので未読の方は注意。
ページをめくって、まずその活字が濃いことと、上部の空白に
「もったいない!」と叫ぶことに。
読みやすいよ? たしかに。
『屍鬼』なんて上下段びっしりだったし。
でもこれでこの値段はぼったくりでは……
いや小野主上の新刊ならばまったく無駄ではないとか
よく訓練された読者は思ってしまうんですよコンチクショー。
でもって中身ですが。
これに関しては「面白い」という人と「面白いけど……」という人と
「面白くない」という人とに別れるでしょうね。
私自身は「面白い。けど読み足りない」かな。
小説らしい体裁の内容ではなく、
どちらかと言えばノンフィクション系のルポを眺めている感じ。
語り手は作者小野不由美としか思えない、少なくとも作者の分身。
少女小説時代に怖い話をあとがきで募集したところ寄せられたファンレター。
それがきっかけで交流を持つことになったのがライターの女性(久保さん)。
この久保さんから「部屋で妙な物音がする」といわれたことが発端。
開け放した隣の和室から何かひきずるような音がするという。
これだけならば、よくある「気のせい」にすぎないのだが
それが頻繁に起こる。
気に障ってしかたなくなり寝室にしていた和室が怖くなり物置にしてしまう。
そんな話を聞いたおり、著者は別の人物から寄せられたこわい話が
久保さんの住んでいるマンションと同じだと気が付く。
別の人物はもう引っ越していたが、
それによりこのマンションは引越しがやたら多いということが分かってくる。
それも年単位でなく数ヶ月単位で住人が引っ越していくという。
ご近所からの話によるとマンションの数室が当てはまり、
またマンション隣接の分譲住宅地でもやたら出入りの激しい家があるという。
住んでいる人、住んでいた人、近隣の住人などから話を根気よく
数年に渡って話しを集めていく。
そうすると怪異や過去の住人の様子などから共通した「何か」があると
浮き彫りにされてくる。
床を引きずる音、赤ん坊の泣き声、床下からささやく悪意ある声、などなど。
これはマンションや団地が問題なのではなく、
原因はもっと前にあるのではないか、と過去を調べていくのだが――。
あらすじだけ書いてもつまらないのだけれど
本文の文章も淡々としている。
ホラーを書きながらどこか理論的に証明できないかという考えの著者なので
ストレートに「怖い」話ではないんだ。
限りなく「これってノンフィクション?」と思わせられるものだから
当然いかにも物語のように大本の因縁がすぐ分かって派手に除霊、
なんてことはない。
そもそも解決法なんてないんだから。
地道に、ひたすら地道に何があったのかを仕事の合間にさぐっていく。
民俗学的アプローチとでも言おうか。
それなのにじわりじわりと背後が気になる話なんだな。
個人的に『残穢』というタイトルはなかなか作品にぴったりだと思いつつ
『伝播』だとか『感染』だとかでも良かった気もする。
怪異のひとつひとつは些細なこと。
でもそれが広がっていくのだ。
ひどいときは住人が引っ越した先にまで。
今現在、たとえばごく普通の住宅地に住んでいるとして、
じゃあこの家が建つ前は何があったのか知る人は少ない。
ただの農地でした、ということであっても
「じゃあその前は?」
第二次大戦で戦禍を被った地域もあるだろう。
もしかしたら古戦場だったりしたかもしれない。
もっと身近だと墓場だったとかもありうる。
山を崩して住宅地に切り開きました、でも
山で事故がなかったとは言い切れないだろう。
人が住んでいれば死は必ず訪れる。
つまり、厄災の元凶がない土地自体が少ないわけで。
さらにこの物語のように怪異(穢れ)が伝播し拡散していくのならば
この世に安全な住処なんてどこにもないことになってしまう。
つまりは、そんな「恐怖」を感じさせる話なのだ。
京都市中にずっと私は住んでいるわけだが
千年の都はそれなりにそれなりなわけで。
そんなこと気にしてたら本当にどこにも住めない。
幸い、思いっきり零感なので怖い体験はない。
学生時代、コックリさんにはまったり怖い話にはまったりもあったが
本人は数度の金縛り経験がある程度。
それも寝ぼけてたで自分でも納得できるレベルだし。
おそらく霊とかいても知らずに踏みつけてるんだと思う。
ちなみに霊やらオカルトに関しての私の考えは
「ないと頭から否定するより、あった方が面白い」
霊感があるという人を虚言癖だとか精神疾患で片付けるのは
興趣をそがれるので嫌いだったりする。
あればあるでいいじゃない。
あって怖い思いをしたならば、それは専門家にでもまかせちゃえ。
基本的にびびりなのでオカルトスポットに好んで行く気もないし。
行って騒いだり破壊したりするのは最低だと思うけど。
んでだ。
『残穢』に話を戻すと、作中で著者の身体のことに触れられている。
その部分が真実だとしたら、そんなにひどかったのかと驚き、
今は安定しているとのことに安堵を覚える。
そして人体模型に「もげたくん」と名づけるネーミングセンスに、
私はやっぱり「小野先生について行きます~!」と言わざるを得ない。
遅いかもしれないけれど『残穢』をこれから読む方にひとことアドバイス。
なんとかさんの家、みたいなのがとても沢山でてくるんで、
人物名などを書き出しながら読むのがおすすめ。
できれば簡単な家の配置図つきで。
私は今から遅いけどそれを作るべく再読しようと思います。
……データ大好きなんだよ、仕方ないじゃない!
たぶんネタバレらしいネタバレはしてないと思います。
実際、読んでみないとという本ですし。
実は『鬼談百景』を引き続き購入して、こちらはちまちま読んでます。
一挙に読むと読む本がなくなるのでーw
久々に綾辻氏の本も読みたい気もしますが久々すぎて未読多すぎw
>❁楼軌❁. さま
お庭には基本ピンクの花を飾ることにしています。
育てるのはレア狙いもあって結構カオスですけれど。
そういえば家もピンクの屋根でしたー。
>白馬の天使さま
いつもありがとうございますー!
お待たせしました。
7月のサークルの私からの贈り物選定欄が出来たので、A欄、B欄、C欄に無制限に希望を書き込みお願いします。
今回の選定は、皆さん夏休みで不在の方もいると思うので、希望欄は23日頃まで受け付けて、揃い次第選定振り分けを行います。
※希望アイテムは、毎回少ない人いるので、多く書き込んで下さい。
希望アイテム書き込む前にガイドラインを読んでから書き込みお願いします。
8月度贈り物ガイドライン
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=705445&aid=42830743
選定欄A 洋服
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=705445&aid=42830975
選定欄B 帽子、アクセサリー
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=705445&aid=42837516
選定欄C 持ち物、くつ、髪型、背景
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=705445&aid=42844676
※今回も男性版も一部ありますが、女性版がメインになっています。
男性版については、洋服は専用欄、その他は共用品での対応になります。
ドリームハウスから素敵とお水です*
ピンクでいっぱいのお庭を見て感動しましたw
この本が文庫化されるまで『鬼談百景』も併せて買うことを覚えていられるかな?
先に買っておくと、それはそれでどっかへやってしまいそうだし。 (爆)
しばらく先になりそうですが、アドバイスに従い書き出ししながら読んでみますね☆
私は今、貴志祐介の『悪の教典』の文庫本を読み始めています♪