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てらもっちの あれもっち、これもっち


「ドラゴンクエストX」タイアップ ドラゴンと虎

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「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
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ある森に小さめのドラゴンが暮らしていました。

ドラゴンは臆病だったので、森から外にはあまり出ませんでした。

ある朝、虎が森にやってきました。
大きな虎は、のしのしと我が物顔で森の中を歩いていきます。
ドラゴンはその姿をそっと木陰から眺めていました。
本当に臆病だったのです。

夜になりました。
小さめのドラゴンはいつも通り、森の中の高台に厚く厚く何重にも草を敷いて
眠りにつこうとしました。

突然、虎が現れました。
「おい、お前。その心地良さそうな場所で俺も寝かせてくれないか。」
「は、はい。もちろんいいですよ。でも、私の事を襲わないでくださいね。」

小さめのドラゴンは後ずさりをしながら言いました。

「なに言っているんだ。お前のほうが身体も大きいし空も飛べるじゃないか。」
「で、でも、僕は臆病なんです。」
「はははは。面白いやつだなぁ。」

2人は遅くまで語り合いました。
ドラゴンは森の中の美味しい木の実がなっている木や泉の場所を教え、虎は森の外の話や人間という動物について語りました。
2人ともお互いの事や自分の知らない事がよく分かって、新しい友人ができたような気がして嬉しかったのです。

それから一ヶ月が過ぎました。2人は親友になっていました。
一緒に魚を捕ったり、花を愛でたりしました。ドラゴンは一人で考えていた事、虎はこれまで採ってきた美しい鹿や、美味しかった水牛の話をしました。

ある日、数人の人間の男達が森に入り、罠をかけて虎をとらえました。檻に入れられた虎は荷車に積まれて森を出て行きました。ドラゴンは高台から悲しい目でそれを見ていました。

寂しく孤独な時間が流れていきます。

ドラゴンは思いました。
「人間が悪い種族なのか。そうかもしれない。でも、今の事態はそれが原因じゃない。僕がドラゴンらしくなかったから、僕が意思を持たなかったからこんな事態になったんだ。」
「このまま、こんな時間が流れる未来は変えなくちゃならない。僕はドラゴンにならなくちゃいけない。」

ドラゴンは森を出ました。空を飛び街に向かいました。

口から火を吹き、剣を持ち向かって来る騎士達を牙を剥いた口で咥え、怒り狂った形相で人々を追い回しました。塔にしがみつき、大砲や弓矢で傷をおい、血だらけになりながら、吠え、ぎらぎら光る目で虎を探し求めました。

「いた。」

虎は動物園の檻の中にいました。
ドラゴンはその鋭い歯と牙で檻を壊し虎を助け出しました。
背中に虎を乗せドラゴンは森へ飛んで帰ります。
ツルツルした鱗に必死にしがみつきながら虎は呟きました。

「君は、本当の強さを知っているいんだね。そして使った。」

ドラゴンは答えました。
「僕に力は無いよ。意思を持つ事ができただけさ。
 少しでも未来をいいほうに変えたい。その気持ちだけだよ。」

二人は森に帰り、以前と同じように暮らしました。
夜はふかふかの草のベッドで眠り、昼はお花畑を散歩し、必要な分だけ動物達を捕えて食べました。時々、やってくる騎士には、交替で突然出没して二度と来なくなるように驚かしました。

二人は幸せでした。ドラゴンは相変わらず臆病でしたが、自分の意志で生きている事を実感していました。

そんなドラゴンと虎のお話でした。




アバター
2012/08/06 22:30
くーやさん。
 たしかにハッピーエンドで良かった。。。
 最初は切ない物語にしたい気持ちもありましたが、なんとなくハッピーになってしまいました。
 というか切なさを表現できるほど物語上手ではないですね。
アバター
2012/08/06 08:34
ちょっとウルッとした・・・

ドラゴンと虎が、ハッピーエンドで良かった。。。




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