安寿の「表銀座」始末記 その2
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/08/05 16:11:17
…で、「なぜ山に登るのか」、
その問いかけに対する安寿の答えなのですが、
二つの相反する理由があるように思います。
一つは、とても実践的な理由なのですが…、
登山って各ステージの難所をクリアし、
ゴールに辿り着くゲームに似ています。
つまり、登山ガイドの本って、ゲーム攻略本みたいなんです。
(…というか、ゲーム攻略本の方が、先にあった登山ガイドの本を真似たのかもしれません)。
登山ガイドの本を開くと、
このコースの技術度は、5段階評価で☆☆☆、体力度は5段階評価で☆☆、
という風に表記されていて、
このポイントから次のポイントまでの平均所要時間や、
一日の行動時間、移動距離や高低差が書いてあるのです。
そして、歩いて行くと右手に何が現れ、
その次に、梯子や鎖場が続く岩場があって、
注意して行動しなければならないといった表記が続きます。
そういった情報を頼りにしながら、
自分流の行動予定を組み立て、
それをきっちりこなしていくこと。
それが安寿の性格に合っているような気がします。
決して気まぐれな放浪旅ではないのです。
それにリスクも、
それがリスクとして織り込み済みであり、
ちゃんと対策がなされているのであれば、
どこかの国の原子力発電のように、
「想定外」なんて言い訳をしなくてもすみます。
私はリスクを想定した上で、
リスクが回避できるように行動しますし、
悪天候でこの場所の通過は危険と思ったら、
エスケープ・ルート(逃げ道)があることも想定に入れています。
そういったことを、
ちゃんと登山計画書に書き込んで、
その通りに行動していくと、
ちょっとしたアクシデントがあっても、
臨機応変に対応することができます。
たとえば今回、
右股関節が脱臼しやすいことを私は忘れていて、
歩幅を大きくとって登っていたのですが、
右足を引き上げる時、
ちょっとギクッとしたのに気がついて、
それ以降は歩幅を小さくとるようにするとか…。
あるいは、
新しく買ったテントがヨーロッパ仕様のものであったため、
テントの組み立て方は予行練習していたのですが、
テントが飛ばないようにペグ(杭)で引っ張るラインの付け方が、
日本の場合と逆になっていることに現地で気がついて、
テントを張った後、現地で応急の補修を入れるとか…。
(今回初めて使ったスウェーデンのテントは、
地面にペグ(杭)を打つことを前提にして
設計されているようです。
ですが、日本の山岳地帯で縦走する場合、
テント場でペグ(杭)が打てるとは限らないので、(つまり石だらけでペグが打てない)、
ラインを大ぶりの石に結びつけることが多いのです。
でも、ペグ(杭)を打つことを前提にしているテントだから、
ラインの付け方が日本とは逆で、
石を重しにして、引っ張ることが難しい設定になっていたのでした。)
ですから、登山は、平地を歩くよりも確かに危ないのですが、
でも、安寿の場合、想定外のことでも対処できるようにしています。
悪天候の場合、すぐに下山するか、その場所を動きませんし、
ダメだと思った時は、遠慮なく引き返します。
国家的プロジェクトではないだけに、いつでも撤退可能です。
(一昨年の秋、八ヶ岳に登って思わぬ雪に見舞われた時、
さっさと降りてきた安寿のブログを憶えているでしょうか?)
そして、そう考え、計画していれば、
行動の自由度はかえって広がるのです。
例えば、テント場に無事到着し、テントを張り終えたら、
今日は計画通りに進んだので、一通りすることはおしまい。
よーし! ビール飲んじゃお!
☆\(ーーメ) ちょっと待て、今回はお酒を持って行かないはずでは…
( ^^) 重いから持って行かないだけで、飲まないとは言ってないモン。
☆\(ーーメ) しかし、山小屋で買うビールは、750mlが700円と高いぞ。
( ^^) ケチな安寿も、今回そこは妥協したモンね。
…という、登山の非常に実践的かつケチな性格が、
几帳面で、しかもケチな性格の安寿には合っているような気がします。 ☆\(ーーメ)
そして、もう一つの理由。
それは、安寿の…
…えへへ… (^^;ゞ
ファンタジックな面と呼応しておりまして、
この世とは思えぬ絶景の、
その中心に位置していたいためといえるでしょう。
今回の山旅の一日目は、燕岳(つばくろだけ)でしたが、
その山の姿はこんな感じです。
↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mt.Tsubakurodake_from_Enzansou_01.jpg
山の斜面を貫いてそそり立つ花崗岩!
まるでゴジラの背中か
ナウシカの巨人兵みたいで、かっこいい~ ☆\(ーーメ)
そして、これは燕岳の近くに立つ山小屋・燕山荘のスタッフブログですが、
このページの「好天続いてます」の記事にある、
この夕焼けを正に私は見てきたのでした。
↓
http://tubame1921.blog98.fc2.com/
この夕焼けの西側には、
積乱雲が発達し、黒い雲が激しく逆巻いていました。
遠目からも夕立の降り注いでいるのがわかります。
ですが、その上空を見上げれば、
このような夕焼けが広がっている。
まるで天地創造の瞬間に立ち会ってしまったかのようで、
それはそれは不思議な光景なのでした。
このような世界の有り様を見つめつつ、
安寿はポケットの中のウォークマンを
ひっそりと操作して…、
偶然流れてきた音楽は、
Alvo Pärt のSiliouans Song
↓
http://www.youtube.com/watch?v=2sC-guvVd8k
http://www.youtube.com/watch?v=_hUEKapz9cE&feature=related
「なぜ山に登るのか」の、もう一つの理由。
安寿はおそらく、
神さまに会いに行こうとしているのだと思います。
(まだまだ続く)
あなたのお友達と仲良くなれそうです(笑)。
潜水艦で海に潜るのと、
スキューバ・ダイビングで海に潜るのと、
スキン・ダイビングで海に潜るのとでは、
海の感じ方が違います。
潜水艦は、宇宙船の中から宇宙を眺めているのと同じ。
スキューバ・ダイビングは、宇宙服を着て宇宙遊泳している感じ。
それに対してスキン・ダイビングは、海を肌で感じ取れるのがいいです。
この次の仕事は、海女になろうかなあ…。
かぶれる原因は私にもよくわかりません。
ブヨに刺されるケースもあれば、
紫音さんの言うように、漆にかぶれることもあるし…、
スズメバチに刺された事もある安寿も他人事ではありません。
でも、それなら海に向かえばいいのではないでしょうか。
あ…、クラゲがいたか…
キャンプも山登りも、
まあ、一度くらいは経験しておいた方が良いと思います。
その後は、好きな人はすればいいし、嫌いな人はしなければいいだけです。
ただ、登山の場合、
必要最低限の経験と知識は、
誰かと一緒に登って教えてもらった方がいいでしょう。
日本の山岳信仰は、
いくつか系譜があるようですが、
森林限界を超えるところまで登ると、
確かにそこには、ある種の霊性が宿っている感じがます。
山伏たちの修験道や
庶民による富士登山の富士講などは、
その霊性に触れることで、
神の存在を感じようとしたのだと思いますね。
でも、富士山には登らない安寿…。
1.几帳面でしかもケチな性格 と、お友だちも自己分析していたな。
2.ファンタジックな世界に身を置ける人 雲海がず~と下に見えてね と、言って涙ぐんでた。
雲海なら飛行機から見たほうが楽ジャンと思う現実的なうとうとにはやっぱ分からん世界。
でも、不可解な世界の苦しさと達成感と美しさを顔を輝かせて語るお友だちが大好きなんだな。
私は、実を言うと、山に入って、露出していた肌の部分が(顔中心)全部かぶれて以来
(漆などのかぶれやすい樹木はなかった)
ちょっぴり山はトラウマw
安寿さんなり、友人なりの話や写真で、
今は楽しんでおります。
こうして話を聞ける方がいるので、
やってみようと思ってることはありますよ(^^)
そのたびにすご~くしんどくて
友達同士でも体力差で離れたりして
これで何が勉強なんだ!これのどこに意義があるんだ!って子供心に思ったりw
体力のある人とない人が一緒に上るのは よくないですね
一人ならいいのか、と思うけど
安寿さんのように 周到な準備と冷静さと経験がないと危険なんですね
でも 最後の3行はなんとなく判る気がします
頂上からみえるこの世とは思えないくらい綺麗な景色に
辛いだけじゃない涙が自然に出てきたことがあります^^