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シン・ドラマ汁


ドラマ【薄桜記】

薄桜記
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
【あらすじ】龍之進に斬られた典膳は、ちょうど長尾家を訪ねてきた上杉家家老の千坂により、千坂邸に匿われ治療を受ける。しかし斬られた左腕はどうにもならず、医師によって切除されてしまう。離縁された千春は甲斐甲斐しく典膳の看護をする。千坂は、上杉家家老の息子が旗本を斬ったと幕府にわかれば、上杉家断絶もありうると危惧し、典膳には今後の面倒を見る代わり、事の次第を明かさぬよう頼む一方、吉良には事実を打ち明け根回しを頼んだ。

【感想】まぁわかりきったことだったんですけど、酷いね。ならず者に腕を斬られた被害者なのに、御家断絶にするなんて。時代は17世紀末、幕府が開かれ100年近くが経過し、最後の合戦からも数十年が経過、現役世代で合戦を経験した人も少なくなってきた頃。合戦をするためたくさんの家来を抱えていたのが、それこそ重荷になってきた時期ですよ。ましてや綱吉は文治政治を推進した将軍。剣の使い手より有能な事務方の方がありがたかったのかもしれません。いや~ほんとに幕府の家来の中には、こんな役必要ないじゃん!てな無駄な役職がたんまりとあったんですよ…。平時にはもちろん、戦の時にもこんな役いらないんじゃないかってくらいの…。もちろん戦闘になれば戦ったんでしょうけどね。平時には本当にいらない子ですよ。さて、相変わらずあっという間の45分で、始まると同時に引き込まれてしまいます。今回は最後がよかったですね。典膳のセリフ「わしが妻を娶ることは二度とない。丹下典膳の妻はこの世にたった一人だ」。くーっ!!! こんなセリフ一生に一度でいいから言われてみたい!(ただしイケメンに限る) まぁでもね、例えば妻が死の床に就いて、死ぬ間際にこんなことを言った夫がいて、その後周囲に再婚を勧められなんだかんだで結婚してしまい、妻の幽霊に祟られ夫婦ともども死んでしまうとか、なんかそんな話をどっかで聞いた気がするなw 落語か講談か何かだったかな。男ってのは大事な人が死んでしまう雰囲気に呑まれて、約束できないようなことを言ったりするわけですよ。女の方も話半分で聞いといた方がいいですね。部屋とYシャツと私も思い出すなw でも典膳に限って、他の女には手を出さない気がするな。だって結婚するまで素人童貞だったわけでしょ。いや、そんなエピソードはなかったですよ…。でもあの時代は若い頃に先輩に連れられて吉原へ…なんてことがよくあったそうですから、典膳も女をまったく知らなかったわけではないだろうと思います。とにかくそんな堅物が、妻、しかもまだ生きている元妻がいるのに、誓いを破ったりはしないだろうと思うんですよね。しかし典膳て、常に周囲に翻弄されてるっていうか、運命を受け入れて、まったく抵抗しませんよね。千春が危機に陥った場合は策略を巡らしましたが、こと自分のことに限っては、唯々諾々と受け入れてしまう印象があります。これでは素浪人としてはやってけないぞと思うんですよね。これから少しは自己主張のある人間になっていくのかしら。




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