忍猫物語外伝4
- カテゴリ:自作小説
- 2012/07/24 23:28:58
※下記SSは、うちのニコペットが主役の、ニコッとタウンを舞台としたお話です。
※基本的に、軽いノリのお話なので、感動するものは何もありませんが、箸休めにどうぞ。
<登場人物>
忍猫候補生・氷冴(ひさえ)
・・・天然チックで、マイペースな白にゃんこシスターズの次女。
意外と狡猾な策士だが、のんびりした雰囲気に見過ごされがち。
忍猫養成所の落第生、もといスローライフ研修中。
忍猫候補生・寒奈(かんな)
・・・ニコッとタウンの北方に位置する、雪国生まれの白にゃんこシスターズの四女。
寒冷地の幻獣を呼び出す召喚能力を持つが、故郷を出立するときに封印。
忍猫養成所の新入生、入所した翌日からずっと姉の指図で食事抜き、故に空腹。
忍猫物語外伝 第4話「地下28階」
寒奈(以下、寒)「姉さん・・・、ひもじいです・・・」
氷冴(以下、氷)「可哀想にね~、毛並みもすっかり艶がなくなってるわ~」
同情的なセリフを述べる傍らで、氷冴は日課の食事修行をしていた。
臨時収入(木の枝的な)がない限りは、ひたすらご飯を食べ続けてきた氷冴は、ついに一日に十食の大台にまで達していた。
寒「姉さん・・・、生まれて初めて、殺意を感じたかもしれません・・・」
氷「忍猫たるもの、殺意さえも忍ばせないとダメよ~?」
寒「負けると分かっていても戦わねばならないときがありますが、今がそうなのでしょうか・・・?」
一日十食食べても、ボール球一個分の成長しかないが、遅々たる成長でも半年以上も続ければ、塵も積もれば山となる。
古株の氷冴のスペックは、新米の寒奈のスペックよりずっと上、今の寒奈が強引にご飯を奪いに行っても軽くあしらわれるのがオチである。
氷「何だか寒奈ちゃんがかつてないほど闘志満々ね~。いい頃合いだし、『猫の穴』秘伝の探検に行ってみましょうか~」
寒「気のせいか・・・、激烈に嫌な予感がするのですが・・・」
氷「大丈夫よ~、敵はいないし~」
寒「何か引っかかる言い回しですが・・・」
氷「寒奈ちゃん、ミッションコンプリートできたら、お姉ちゃんがこっそり秘蔵している食べ物を食べさせてあげるね~」
寒「行く行きます行かせてください・・・」
お腹の皮と背中の皮が引っ付きそうな寒奈の返事は、もちろん即答だったそうな。
♪ピンポンパンポン♪
忍猫養成所「猫の穴」のシークレット事項ですので、
スペシャル修業コースの描写は控えさせていただきます。
ただの猫なら、まっしぐらで逃げ出すほどの艱難辛苦を御想像下さい。
♪ピンポンパンポン♪
遠い異国の地の拳法には、木の人形の群れと組み手をする流派があるという。
「猫の穴」の秘伝の修業場から生還した寒奈のくたびれっぷりは、前述の拳法の修業工程を経たかのようなそれであった。
氷「さすが、わたしの妹ね~。最初なのになんとか、最後まで行きつくことができたんだから~」
寒「姉さん・・・、敵『は』いませんでしたが、罠だらけだったじゃないですか・・・。一杯食わせるのは、ご飯だけにしてください・・・」
氷「・・・寒奈ちゃん、ギャグのセンスが今一つね~」
ギャグのセンスが今百の氷冴はしたり顔でコメントしてから、秘密貯蔵庫から取ってきたキノコを妹に差し出す。
氷「ノーミスクリアならご飯だったけど、2回ほどわたしが助けたから残念賞のキノコ~」
寒「ノーミスクリアでご飯ですか・・・、明日以降もがんばります・・・! ありがとう、姉さ・・・ん・・・」
氷冴が秘蔵していたキノコを寒奈がかじろうとした横で、姉は食事修行法の続きを始める。
すなわち、栄養満点のご飯をむしゃむしゃと食べ始める。
寒「姉さん・・・、嫌いになってもいいですか・・・?」
氷「え~っ、どうして~!? 寒奈ちゃんがぐれた~!?」
白にゃんこシスターズ四女の忍猫修行生活は、どうやら前途多難なようである・・・。



























ご感想を頂き、ありがとうございます♪
大輔くんは食いしん坊なのですか、
それでは、氷冴の食事修行が向いているかとw
ただし、一日に十食ですから、デブ猫にならないようにするには、
氷冴同様、見えない部分での努力が必要ですが^^;
なお、寒奈は絶食が修業内容ではございませんので、ご安心ください^^b
次回からは、普通にキノコやキノコやご飯を食べているかと思いますw
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました(*^^*)
ご感想を頂き、ありがとうございます♪
前回からしばらく間が空いてしまいましたが、暇を見て一気に完成させました^^;
何となく、高確率で誤解を生んでいるようなので注釈を入れますが、
寒奈にご飯を食べさせてないのは、教官のそれがしではなく、
面倒を見ている氷冴の深謀遠慮によるものです(^^;A
次女はご飯だけ、三女はキノコだけは、そういう修行でしたが、
四女のご飯抜きは忍猫修行とは全く関係ありませんw
北方の白き王族の持つ力を、国外に出るということで施された封印。
その封印の無効化の抜け道を、氷冴が寒奈に伝授している次第です^^
それさえ済めば、寒奈は普通にご飯にありつけますので、ご心配なく^^b
とは言え、冷香が抜けてからまたキノコが溜まったので、しばらくはキノコ三昧でしょうが^^;
遠い異国の拳法、剣士さんなら元ネタがお分かりになるだろうと思って仕込みました>v<b
もちろん、ホームの開かずの第四室の地下には、木人くんが群れを成してはおりませんw
本文中に寒奈が発言したとおり、罠の巣窟となっております^^
コンシューマーゲームのアクションものを想像されると、
秘密の修業場の雰囲気が少しはご理解いただけるかも^^
白にゃんこシスターズが主役の外伝は、
基本小ネタ集なので、全員卒業しても話は続けられますなぁ^^
次のネタは決まっておりますが、一週間ちょっとお時間をいただくことになります^^;
理由は・・・第5話をUPしたときにお分かりになられるかと( ̄ー ̄)b
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました(*^^*)
ご感想を頂き、ありがとうございます♪
食事修行法は本来、氷冴と冷香だけに施されたものですd(^^
三女・冷香の方は食事修行の末に、
第七のキノコを食すと、メガペット化するという設定が追加されましたw
次女・氷冴のひたすらご飯は、まあ意味があるのですが、
その辺は今後に乞う御期待です^^
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました(*^^*)
キノコとご飯を巧みに配されて…見事です
わが家のリア猫はくいしんぼうで
寒奈殿の忍猫修行は務まりそうもありません
待っておりました第4弾!!
今回のお話は二姉妹のリアなお話で^^w
寒奈殿、プロフィールからして・・・明るい未来はあるのでしょうか。冒頭より幸せを願うばかりです^^;
そして相棒の氷河殿はおっとりしている様で、全てにおいて周りを凍て付かせる恐ろしい忍猫ですね;;
これは間違い無く敵に回してはいけないと本能が・・・ーー:
さて、そんな中、さらなる修行に向かった寒奈殿ですが。。
ソレハ、モクジンケン・・・・( ̄∇ ̄;)
・・・何とか無事に修行を終えた寒奈殿のギャグは正統派だと思うのですが
氷河殿の凍て付くギャグとは達するところが違ったみたいww
いやはや、この姉妹達の間に通じるものがいつかは芽生えるのでしょうか^^:?
寒奈殿の未来に幸せの食事があらん事をw
PS; お忙しい中での執筆お疲れ様でした^^
今回も面白おかしく読ませて頂きました♪
忍猫物語外伝、これはエンドレスに続きそうですがw
まだまだ続くこの姉妹の壮絶なバトルに期待して次の作品に期待しております( ̄ー ̄)b
生きているものがもつ「欲」のうち最大のものが食欲!それを修行にするとは・・・なんと過酷な!寒奈ちゃんの「ひもじいです~」が傍らに聞こえそうです。
氷冴ちゃんはそんなに食べてなんの修行?姉妹そろって過酷な修行。どう展開するのでしょうか。
想像がつきません。
続きが楽しみです。