Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


アゲハ蝶の記憶


この頃蝶によく出逢うのは、
日中家の近くにいるからだと気づく。
黄アゲハ、アオスジアゲハ、カラスアゲハなどアゲハ類、
キタテハの美しい豹紋…。
去年まで昼はいつも都会にいたから出逢うことがなかったのだった。

黄アゲハ。幼虫の芋虫を捕まえて、
よく、家で育てていた。
小学生の頃だ。
サンショの葉っぱをちぎってあげて。
そのうちさなぎになり、あるとき蝶に…。
蝶になったら、逃がしてやるのだった。

いちど、いつもより、ブサイクな芋虫をつかまえたことがある。
蝶に孵ったら、不思議。
それはカラスアゲハだったのだ。
ふええ、ミニクイアヒルの子…と
思ったが、考えてみたら、あの話は家鴨に失礼だ。
家鴨にしてはミニクイと思ってたら、白鳥という、
家鴨よりももっと美しい鳥だった、なんて差別ではないか。
わたしは家鴨が大好きなのだ。

閑話休題。

やはり小学生の時だ。
バドミントンのラケットを振り回しながら歩いていた時、
黄アゲハを知らずに撲殺してしまった事があった。
ショックだった。
麟粉が抗議のように飛び散って…・。

今でもアゲハを見ると、両方の記憶がよみがえってしまう。
幼虫を育てて羽化を楽しんでいた子供の私と、
かわいそうなことをしてしまった子供の私と。
蝶は、ギリシャ神話では魂の喩だ。
魂がふたつにさけながら、ひらひら飛び回っているようで。

アバター
2012/07/15 13:06
ケンケンさん、ありがとうございます。
コメントおそくなってしまってごめんなさい。
こちらも、そうおっしゃって頂けて、うれしく、
おかげで、励みになっております。

青筋アゲハ…この頃は、これが一番お気に入りです。
青い宝石みたいで、みかけるとどきっとします。
アバター
2012/07/14 00:19
ナチュラルな感じ、とってもいいですね。
シンプルで文章の苦手な僕でも、スーと読めますよ。
なんか、最近うみきょんさんのお陰で、次は、どんな詩ができるんだろうって、毎日が楽しみですよ!
ありがとうございます。



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