Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


無言の幻想


今日も日中、外にいた。
家の近くはこっそり、湧水がでるところが多い。
たいていは湧水が出るところは、公園になっている、
なかには公園なのにその区画だけ金網をして
入れないようにしているところもあるが、
どうも、見た限りでは、二軒ばかり、庭に
湧水のある家がある。
ひとつは、どこかのパンフレットでみたもの。
垣根がびっしりと施され、
確かにはわからないのだけど、
もしかすると枯れている
かもしれない。すぐ暗渠になってしまう
小さな用水路みたいなのが垣根の外に
溝をつくっているが、それが乾いている。
そして、そこにたぶん、湧水がおちるように
なっていた痕跡がある。垣根ごしに眼をこらすと、
ジャノヒゲがちょうど流れがあったであろう
場所をあけて蛇行して、葉を茂らせている…。
あれが、多分そうなのだと思いを馳せる…。
すると、その水音がしそうなきがする…。

もう一つの湧水は、崖の下にある、道に面した家。垣根はない。
庭には、道路側に車が止められ、その奥に池がある。
この崖は、国分寺崖線といって、水がわき出やすい地層。
ここの水を樋のようなもので集めて池にしているのだ。
池の水はどこへゆくのかわからない。
最終的には、すぐ近くの川へ流れるのだろうけど。
こちらは、車の奥だけれど、あることはわかるので、
いつも、つい通るたびに眺めてしまうのだった。
わたしは水が好きなのだ。
今日は、いよいよ、仕事でそこを通った。
庭をとおっった。
ホテイアオイの葉っぱとスイレンの葉でいっぱいだったけれど
やはり湧水だった。
水が澄んでいた。さらに驚いたのは
鯉がいた。
脇には紫陽花。
とうとう見る事が出来たのだった。

今日は、でも、あまり幻想をあまり味わうことができなかった。
つかれていたのかもしれない。

この水との出会いだけだった。
いや、そうではない。

水から離れて、
一瞬ほとんど無音のような時間が訪れた。
車も通らない。だれの話し声も鳥の声も聞こえない。
風もそよともしない。
汗すら流れていないんじゃないか、
時間がとまったんじゃないか、そんな無言の刻が
あらわれたのだ。
それは幻想がくっきりと、あたりを全的に
覆った瞬間のようだった。

明日はどんな幻想がながれるのだろう。


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2012/07/06 10:05
KEIさんありがとうございます。野川公園、うちよりだいぶ上流のほうにありますが、
いったことあります。ちいさな池、水が澄んでいて。
あそこはホタルも飼育していたと記憶しています。
わさび田があったとは。もっと上流のほう、はけの小道とか、一度いってみたいと
思っているのですが、なかなか機会が。
国分寺崖線は、崖になっているので、住宅地化されずにすんでいたと、やはりパンフレットかなにかで
みたことが。おかげで武蔵野の面影がしのぶことができ、ありがたく。
うちから駅にむかうと、かなりな急な坂をのぼらないとなのですが^^;
坂をのぼって、斜面をみおろすと、小さな流れを林や下草のなかに眺めることが。
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2012/07/06 04:59
それらの湧き水は「はけ」といって、かつてはわさび田もあったところです。
集まって野川に流れ込んで、多摩川と平行して流れています。

野川公園には小さな池もありますね。

武蔵野の面影が残っているのは、このはけに沿ってと、玉川上水に沿っての林のあたりですね。

散歩すると、時間をとびこえてしまう場所のひとつです♫




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