わたしの黒猫アリフくん。
迷い込んできたのは、６年前でした。。
治療記録によると、です。

そんなに経っていたんだと、改めて思いました。

痩せて目つきの悪い、
本当に悪役顔の、でっかい雄猫でした。

お隣の家に餌を貰っていたのが縁で、うちに居つくようになったのです。

それはそれは、ヤクザの若頭のごとく
肩をいからせて歩く、オス独特のフェロモンムンムンで
人間のわたしから見ても、ほれぼれするような男っぷりの野良猫でした。

（じゃりんこチエちゃんの小鉄みたいに、後姿のたＯたＯも見事でした）

額や目の上には喧嘩傷は絶えることなくあり
負け知らずであったようです。

撫でてやると、ピュッと手を出し、そこじゃないんだぜ！
とばかり指図するんです。
その時、爪を出しませんが、よくよくみると鋭いミニ鎌のよう。

それに反して、餌をねだる時の甘え声は
猫なで声そのものです。
声から受けるイメージとは真逆。

さて、家に居つくのかと考えあぐねていた頃
尻尾の様子がおかしい。
だれんとしているんです。
捕まえようとしても逃げてしまう。

獣医さんも呼んで、お隣の人たち総出で
大捕獲作戦を実行したのです。
が、暗闇の中で振り返った金色の目は
短いニャッという鳴き声を最後に、消えてしまいました。

３日間行方不明でした。
現れた時は、尻尾の半分がなくなって
骨が剥き出しに垂れていました。

わたしの前に来て、ニャァと泣いた後
獣医さんが置いていってくれたゲージに自ら入ったのです。

俺はあんたに賭けてみる。
ダメならもう終わりだろうなぁ。

そう言わんばかりにケージの中でうずくまりました。

扉を閉め、獣医さんに渡し
緊急手術してもらったのです。

尻尾のほとんどを切断、蛆が入り込んでいたらしく
あのままだと、命の危険があったようです。

ついでに去勢手術もしてもらい
ちょっとショックな費用出費となりましたが＞＜

その時、ついでに連れあいだったミケも、動物愛護協会の活動されている人に
相談して捕獲籠で捕まえ、避妊手術を決行しました。。
ミケはお隣さんが費用を持ってくれました。
　
ミケは、術後、お隣のお庭でゲージから出すことになりました。
開けたとたん、ギャアと泣きわめき、脱兎のごとく姿を消しました。

二日後には、不機嫌な顔で戻ってきましたがｗｗ

尻尾の大半を失ったアリフ、黒猫の僅かに残る尻尾には
取れないようにしっかりと貼りつけられた白い包帯姿で帰還しました。
１日ケージから出さずに、薬をやって
それから離すと逃げるどころか、庭から出ずに
ずっと居つくことになりました。

元気になって、ノシノシ偉そうな顔で道を歩く黒猫
短い尻尾には白い包帯。
道行く人はプッと笑うんですね。。＾＾；

庭に猫ハウスを設置して、二匹の面倒を見ることに決めました。
あれから６年も経ったんですね。

お隣の御主人は高齢だったこともあり
病で亡くり、奥さまは引越して行かれました。

アリフ捕獲大作戦の時には
アツツが助かれば、僕もきっと大丈夫だ！
そう奥様に言われていたそうです。

ミケも昨年、交通事故で旅立ちました。

アリフも、家に来た時には立派な雄猫だったので
推定２歳以上にはなっていたでしょう。

男やもめに蛆がわく。。
じゃないですが、もともと毛づくろいなんかしない猫で＾＾；；
ミケがやってあげてたんでしょうね。。
くたびれてきたなぁ。。という感じ。
推定８歳以上、１０歳かもしれないし。。
ノラにしたら高齢になってきたなぁ。。

よだれが気になる。
かなり出続けているんですよね。
あくびをすると時に口の中を覗き込むと
あれ、下の牙が一本欠落。。

元気は元気なんですが
歯周病の可能性があります。

さっき電話して、いつもの獣医さんに来てもらったんですが
肝心のアリフがドロン！したのだ＞＜（泣き）

抗生物質の注射を置いて行かれたんです。。

大丈夫、痛くないはずですよ。
皮膚をね、ぎゅっとつまんで、打ってください。。。って

ええ。。打つの？わたしが。。って
あやつがいつ戻るか分からんもんね。。
自信がありませんが
高い薬代も払ったしなぁ。。。
口の臭いも気になるので、決行するしかありません。

ひっかかれたらどうしよう＞＜

まだね、猫の爪には免疫がないのですナ。。

健闘を祈ってくださいませ。。

お刺身を餌に、注射を決行するつもりです。。
怒るかなぁ。。。