ちょっことズルで、アイテム欲しさにブログ広場お題から書くことにしましたｗ

鳥取県と岡山県の県境に『人形峠』という峠があります。
なんともおどろおどろしい名前。

横溝正史ばりの小説題名をつけるとしたら
『人形峠がすすり泣く』でしょうか。

（ちなみに横溝正史の小説題名をご存知ない人は下記参照
『獄門島』『病院坂の首くくりの家』『悪魔が来たりて笛を吹く』『八墓村』等）

ここは心霊スポットとしても有名ですが、福島原発事故により
日本のウラン鉱山跡として、放射能被害が残っている峠として
ようやく注目を浴びるようになりました。

日本にもウラン鉱山がある。当初、近隣住民は歓喜に沸いて
「ウラン饅頭」やら、ウラン粉末を入れた釉薬を塗った「ウラン焼き」なる焼き物を
制作し、販売していたそうです。

１９５０年代末から６０年代の話ですから、知識がないのも哀しいかな
仕方がないことでしょうね。

発掘に携わった人員は、天然鉱石だから素手でも大丈夫と
マスクも手袋すらしなかったといいます。
当然、鼻血が出たり、吐き気などの急性放射能症状あったようです。

喜び勇んだ国でしたが、ウランの埋蔵量も少なく、質も悪かったので
採算が合わないという結果に閉山となりました。

しかし、掘り起こした土にはウランが混ざり、劣化であろうが
放射能を含んだ残土が山のように残されたのです。

どうしたかといえば、近隣の竹林にそのまま廃棄しました。。。
それが問題となり、住民訴訟がおき（当たり前）国側が敗訴となってようやく
残土を何とかしなくっちゃとなったわけです。

それで考えたわけです。
原子力開発機構なるところ、人形峠環境技術センターが
残土を薄めて、煉瓦を作ったんですね。
ウラン煉瓦の誕生です。

国が造った煉瓦ですからね、公共施設とかに
人体に影響が無い程度のものです。（何度聞いたことでしょう）
と全国津々浦々に販売、出荷したわけです。

一般にも販売されていました。
ウラン煉瓦じゃなく、人形峠製煉瓦として。。

ブログでも『人形峠製煉瓦を買ってみました。もうすぐ到着です』
という２００８年当たりの、ごく普通の人が書いているものを
発見しました。。。。

２０１１年までには１１０万個以上、出荷されているんですね。

病院の花壇、幼稚園、大学、舗道等、家の外壁だったり。。。
人体に影響ない程度かもしれませんが
本当にそれでいいのか。。。と目がくらみます。

販売先、大半は非公開なんだとか。。。。

今、人気の道の駅、農産物直売所ですね。
人形峠近郊では、そこで１個９０円でさりげなく売られているようです。

もう一つおまけ出しておきましょう。
人形峠には『森の妖精ガラス美術館』という観光スポットがあります。
http://kanko.town.kagamino.lg.jp/fairywood/craft/index.html

ガラスにウランを少量混ぜると
緑色にに輝きだし、蛍光するんだそうです。。
闇の中で光るんです。

食器などにして毎日使用しても人体に影響が無い
ごく微量だから大丈夫だそうです。
（。。。。絶句。。）

思えば、化学物質に囲まれて生活しているんだから
ある程度は仕方がないと思います。。か？？

吹きガラス体験も予約すればできるそうです。。
ウランガラスじゃなくて、普通のガラスかしら。。。

知らぬが仏とはこのことでしょうか。。
私たちの無関心が生んでいくんでしょうか。。

核やウランは危険な物質ですが、すでに存在している以上
正しい知識で畏れないといけないとは思います。
が、知らされないで、身近にあるっていうのは、イタダケマセン。

人形峠は、旅人襲う大きな蜂や巨大蜘蛛が出て
人形を置けば難を逃れらるという伝説があります。

鳥取出身の友人がいて
「あの場所は、夜行くと、本当に怖い。
ゾッとするんよ。
昔から近寄ってはいけない場所として言われてたんよ」
と声を潜め教えてくれました。

人形峠に長く居ると気分が悪くなったりする症状があり
そんな言い伝えが語り継がれてきたのかもしれませんね。

地域に存在する迷信には、必ず原因があるはすです。

凶暴性では、蜂より蜘蛛より、人間が一番優っていたってことでしょうか。。