Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


河骨と半化粧(神代植物公園)


今日は晴れたので、神代植物公園にいってきた。多分薔薇が盛りだろうと。
森の緑がちょうどいい色だ。深緑よりもずいぶんと落ち着いている。
雲の多い空。薔薇園では色とりどりの薔薇。
だが、薔薇にはべつにどうという感想もなかった。
人の手がはいりすぎている気がするのかもしれない。
四角い花壇に薔薇が植わって、中央には噴水。おおくの薔薇園で見られるタイプ。
多分、それがなんとなくしっくりとこないのだ。
画一的すぎて、人工的すぎる。
それよりも、すぐ隣の、
森っぽい路の脇に色づきはじめた紫陽花のほうがいい。
薔薇のアイスを食べる。
匂いが薔薇、そしてピンク色。

池には睡蓮。ちょうど花が盛りかもしれない。
モネの睡蓮を思い出すのはいつものことだ。
わたしは水が好きだから睡蓮が好きなのだろうか。
舟のようなちいさなピンク色の花を亀や鯉がゆらす。
池には雲の多い空が映る。そして木々が。
映った木々の間に睡蓮の葉、そして花。
影と実体が美しく重なり合う。

神代植物園を一旦出て、深大寺門前を通って水生植物園へ。
ちなみに元は両方の植物園とも深大寺の敷地だったらしい。
水生植物園は、無料区域なので、
神代植物園を出るときに再入場用にスタンプを押してもらう。

水生植物園は、はなしょうぶがほぼ見ごろだった。
湧水からひきこんだ水がながれているらしい。
小さな細長い池にコウホネが咲いていた。黄色いのが殆どだが、たまに赤いコウホネも。
河骨と書く。
地下茎が骨に似ているから。
わたしはこの名前につられて、なのだろう。花が好きだった。
ひさしぶりに咲いているところが見れてうれしい。
赤いコウホネははじめて見た。
河の骨に赤い花。ぞっとするほど見とれてしまう。
面したすぐ近くの湿性地にハンゲショウ。一番上の葉っぱが半ば化粧をしたふうに
白くなるのでこの名がある。
河の骨の近くに半化粧。
やはり、どこか、草迷宮だ。

シオカラトンボ、池から頭だけ出して、甲羅部分は水中にして、そのまま動かない亀たち。あれは寝ているのだろうか?
トカゲがいた。尾っぽだけ色がちがう。たぶん切ったものがまた生えてきたからなのだ。
田んぼもあった。あとでしらべたら、コシヒカリをつくっているらしい。

また深大寺の門前を…。すこしだけ店を散策。蕎麦屋、植木屋、団子屋。
あちこちに池。そして紫陽花。北鎌倉のようだなとちらと思う。
植木屋には、ホタルブクロが売られていた。去年、行燈作りの朝顔を買った店だ。ホタルブクロ…好きな花なので、欲しいと思ったが、ベランダに置くスペースがもうない。それに以前からせてしまったことがある…。後ろ髪ひかれつつ、買わずに、また神代植物園に戻る。

そんなに日射しは感じられなかったのだけれど、おもいのほか太陽が出ていたようだ。
少し日に焼けたみたいだ。そして少しの頭痛。
梅雨の晴れ間、なのだろうか。雨雲がまたひろがってきた。




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