王子様と金の毬2 腐ってやがる
- カテゴリ:自作小説
- 2012/06/06 20:03:46
あんまり長いと読むのに面倒かな~と、
ちょっと短くしてみました。
「いやああああ!」
王子様の悲鳴が響く中、カエルは重力によってずるずると壁をずり落ちて行きます。それが床に着いた途端、そこにはカエルの姿はなく、代わりに暗褐色の髪の人間が俯いた状態で手を頭に当て座り込んでいました。
「いっってえええ」
しかもその人間は、何故か服を着ていました。しかもなかなか高価そうな服です。
「…カエルさん?」
床にへたり込んだ状態で王子様がおずおずと声を掛けると、カエルから人間になったその男は顔を上げ、自分の手をまじまじと見つめます。そして、
「おお、人間に戻った! やったじゃん。ありがとう」
そう言うと元カエルは、警戒するまわりの人間には構わず王子様に抱きつきました。
そして立ち上がると、王子様にも手を貸して立たせます。そのまま王様の方へ向き直ると、明日の朝迎えが来るので、それまでこの城に居させてほしいとそっくり返って頼みました。
「それが人にものを頼む態度か」
元カエルの不遜な態度に国王が忌々しげに言いますが、元カエルは気にした風も見せません。
それどころかテーブルの上にあったパンを掴むと、王子様の手を引いて国王の返事も待たずに食堂を後にしたのでした。
王子様の部屋へ戻ると、元カエルは王子様にそのパンを手渡し、懐から小さな機械を取り出しました。そしてボタンをいくつか押すと、それを耳に当てます。
「あ、もしもしハインリヒ? おれおれ。無事人間に戻ったからさ、悪いけど明日迎えに来てよ」
「・・・カエルさん、帰ってしまうんですか?」
目の前にいないどこかの誰かとの会話を終えたらしく小さな機械をまた懐に戻す元カエルに、パンを抱えた王子様は悲しそうに訊ねました。
「ああ…うん。おれの帰りを待ってる奴もいるしな」
帰りを待ってる人がいる。そう言われてしまっては、何も言えない王子様です。
「そうなんですか」
「まあ、腹減ったしパン食おうぜ。しかし、どうせなら他にもなんか掴んでくればよかったな」
そう言って差し出された半分こしたパンを、王子様は首を振って断ります。元カエルがいなくなってしまう事を思うと、悲しくてとても食べる気にならないのでした。
「えーと、何から話そうかな」
元カエルは自分の分のパンを平らげると、ぺろんと舌舐めずりをして話し始めました。
「あ、そうそう。言い忘れてたけど、おれは隣国エーベルの、こう見えても王子様」
エーベルと言えば、近隣でももっとも大きく、繁栄している国です。
そこの王子だと言う元カエルは、自分に敬称をつけると、にやっと笑いました。
「もう五年くらい前になるかな~。いきなり魔女に呪いを掛けられてさ。まったくいい迷惑だったぜ。ま、無事に元に戻れてよかったけどね」
そう言って笑う元カエルですが、王子様は一緒になって笑うことができませんでした。
一緒になって喜べないなんて、自分はなんて心の狭い人間なんだろうと心の中では思いつつも、元カエルがいなくなってしまうことが悲しくて仕方がなかったのです。
それはやっぱり、お約束を外したらまずいでしょw
えー、人がいっぱいいる中ですっぽんぽんて、どんな羞恥プレイw
と言うか、そんなとこに菊門置いてかないでくださいww
頼まれものだと、期限とか期待とかプレッシャーも大きいですよね^^;
まりあさん、今晩は。
そうですね~。白鳥にされたりとかね。
王子様も色々忙しそうですw
☪ りょう ☪ さん、今晩は。
カエルは、態度だけはでかいです^^;
爽やかですか? ありがとうございます^^ゞ
シフォンさん、今晩は。
あるんですよ~、何故か(笑)
王子様同士だと後継ぎとか問題になりそうですね。
ゐ故障中さん、今晩は。
アッーは、ニコタなので自粛してみましたw
>テクノロジーの差
おとぎ話なので、その辺はてきとーに^^;
期待かよwwwと自分にツッコミwww
隣同士の国なのに、このテクノロジーの差。
…と思った後、大陸にそういう国もあったな、と思いだしました。
反省。
やはりこの場合、王子様同士で結婚なんでしょうか~。
王子様が元カエルさんの国に嫁ぐんでしょうか~。
元カエルさん、傍若無人な王子っぷりが素敵ですね。
安奈さんが書くと爽やかな感じになるのが不思議ですw
よほど王子は恨まれているのでしょうか
そして、
元カエルさんが帰る前にお願いしちゃったりするのかしら? ← 何のお願いだ?!
*
すみません。かなり脳内が煮えきって(腐りきって)しまっているので。
友達に頼まれてるやつ・・・うまく書けなくて悶々としてます。フー ( ̄‥ ̄) = =3