第22話~リーフ編~
- カテゴリ:自作小説
- 2012/05/29 20:54:28
~これまでのあらすじ~
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=346994&aid=40505822
第22話 リーフ編
バラバラになってしまった5人の選ばれし者達・・・・
さぁ、果たしてこの試練を抜けられるか・・・・?
大地の神殿に飛ばされてしまったリーフ
彼は本能的に行動を取り、一番に目的の場所の中に入っていた
リーフ:やっぱり神聖な場所だけはあるね
大地の香りがしてとってもすがすがしい^^
でも、この殺気のある気配はなんなのかな?
いつもの様に勘が鋭いリーフはすぐに気配に気づきます
リーフ:どこかにいるのは分かってるんだ
出てきたらどう?
?:ククク・・・・
殺気をなるべく隠したつもりだったんだがなぁ・・・・
俺の名前はドライアド、お前の心をコピーした実体・・・・
人物がリーフの前に現れた
見た目はリーフにそっくりだったけど
彼をとりまくすごい殺気、釣り上がった目
リーフ:ん~
僕の心にこんな姿になるものがあったなんて
心当たりがないかなぁ・・・・
ドライアド:お前たちの心に闇は無い
だが、お前には不安の心が少しだけある・・・・
アクアのことでな!
リーフ:兄さんのことで?不安?うーん?ますます分からない・・・・
ドライアド:お前は恐れているんだ
またアクアがどこかへ行ってしまうんじゃないか
兄が自分を捨ててしまうのではないかと・・・・
そういう意識がお前の心には少しだけあるんだよ
リーフ:確かに、兄さんが長い間どこかに姿を消して一人になった時は
自分を見捨てたんじゃないかとは疑った・・・・・
でも!今はさくら達がいる!たとえ兄がどこかへ行っても
僕はもう兄さんのことは決して疑わない!そう心に決めたんだ!
ドライアド:なるほどな・・・・
さすが、大地の勇者の条件をクリアしただけのことはあるな^^
ドライアドは初めて笑顔を見せた
いつの間にか殺気が無くなっている
ドライアド:いやぁ~
にしても、怖い人のふりをするのは疲れちゃうよ~
試練だから仕方がないんだけどねぇ・・・・
リーフ:あれ?君って意外とお気楽なタイプ?
てっきりホノオみたいな好戦的なタイプかと・・・・
ドライアド:ハハハ、にしても、後輩ができるとは嬉しいことだね^^
リーフ:え?後輩って・・・あなたは何者なんですか?
ドライアド:あー、説明まだだったねぇ・・・・
俺は先代の大地の勇者なんだよ
理由があって封印されちゃったわけ♪
今君の仲間が戦ってるのはその先代の選ばれし者達さ
でも、他の人たちは先代と戦ってるって知らないと思うよ・・・・
リーフ:なぜですか?そうやって説明すればいいのに?
ドライアド:俺の記憶は大地の記憶
つまり、嫌でも記憶力が良いってわけだ
100年間ここで過ごした日々もはっきり覚えてる
他の勇者は違う、孤独、怨みなどの感情に駆られやすい・・・・
まぁ、皆求めてるものは同じだけどね♪
リーフ:あなた方は何を求めているのですか?
僕たちでよければ力になります
ドライアド:俺が求めているものは仲間と会う事・・・・それだけだ
せめてで良いからもう一度会いたい
例え相手が覚えていなくても、俺の特殊能力さえ使えば・・・・
リーフ:特殊能力?なんですか?それは・・・・
ドライアド:自分の記憶を分け与えることができるんだ^^
ただし、その与える人が関わった記憶じゃないとダメだけど♪
リーフ:便利ですね・・・・
とりあえず・・・ここから一緒に出ましょう!
皆のことです、先代の人たちを放って置けないでしょうから
一緒に連れてくると思います
ドライアド:それはありがたいんだが・・・・
行く扉に鍵がかかってて俺でも抜けられないんだ^^
リーフはそれを聞くなり扉へGO
ドライアドは慌てて後を追う
リーフは木の幹の中に扉の前に立つといきなり呪文を唱え始めた
リーフ:「聖なる大地よ我に従い破壊せよ!」
地面がヒビ割れる
扉に亀裂が走ったかと思うと
錠前と鎖だけが外れて地面に落ちた
ドライアド:危険なことするね・・・・
リーフ:日常危険なことに巻き込まれちゃってますから^^
では、行きましょう^^
リーフは扉を開けた、その途端緑の光が彼らを包んだ・・・・
~続く~
今回はドライアドからとんでもない秘密が!
はたしてこれからの展開は・・・・・・?!
次はアクア編です!
流石、コーラルの弟だね。
ドライアド編も追加しましたw