呪縛の家その12 舞子高校~大学時代
- カテゴリ:自作小説
- 2012/05/25 17:11:51
祖母キヨは孫二人を、自宅から通える一番有名な私立高校、そして私立大学へと進学させた。高校も大学もレベルも高いが、授業料も半端でなかったが祖母は二人に選択肢を与えなかった。
高校も大学も、お金だけでなく、それなりの学力も必要な学校であったその学校自体の選択を拒否する選択も余地もなかった。
「高橋家の人間なら合格しなさい。落ちて私の顔に泥を塗るのは許しません」
祖母の顔に泥を塗るわけにいかなかった。落ちれば、なじられ、罵倒され続ける日々が待ってるだけだ。二人は祖母の希望をかなえるしかなかったのだ。そして、祖母の希望どおり合格した二人に授業料の支払い時期がくると必ず札束を二人に見せながら
「保護者としての責任はきっちり果たします。あなた達の血の中に流れてるあなた達の母親のようなふしだらは肝に命じて封印して学校に通いなさい」
反抗するには、祖母はあまりにも常軌を逸していた。孫の通う学校は祖母のステータスであり、授業料はブランドに支払うものでしかなかった。それだけの財力があることを祖母は誇ったのだ。舞子と加奈子にとっては、祖母の虚栄心を満たすための道具でしかなかったが、それで、一分でも二分でも祖母の機嫌が良ければよかった。
舞子の就職先も祖母キヨが決めた。売り払った会社関連の人づてで就職先を見つけてきた。
「この不況の時代、私の口添えで就職できることに感謝なさい」
そしていつもの言葉。
「私に泥を塗る行為は許しません」
舞子は静かに運命を受け入れた。自分で就職先を見つけてきたところで、祖母はどんな手口を使っても潰してくるのがわかっていたからだ。
そして就職して二年目ー祖母が急死した。
いきなりの呪縛からの開放だった…。
読んでくださり、コメいただき、感謝しています。
お題消化が勢いで連載にしちゃったですが、どう話が展開
していくのか、書いてる本人も、わからないです^^;
んで書いていて、こういう話はやっぱ疲れますね(^^;
支払が怖いことになります(>_<)
ホラー混じりの作品って、独特の雰囲気を書いていかないといけないので大変ですよね。
でも、祖母や家の雰囲気は、立派なホラーですよ~^^
とうとう亡くなりますか。
どんな展開が待っているか、楽しみです。
おそらく、この類のお話はこの一つだけになりそうですのでw
だからといってはなんですがwwww
一応魔法のiランドでも、ここに数話遅れて出稿しています。いわゆるケータイ小説ですね^^
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=nappippi&BookId=1&guid=on
よくわからんのですが、呪縛の家の小説がケータイで読めるアドレスらしい。
あ、でもここで先行で書いてますので無駄にケータイで接続せんでね^^;;(汗)
>トシraudさん
だってさ、キヨちゃんのこと多少触れなきゃ意味が通じなくなってきたんで^^;
嫁姑の確執までいくとどこまでもいきそうなので、歴史を知らない私は、現代小説で
踏ん張りますことよww それにしてもキヨちゃんって呼ばれたら悪人オンリーでない
キャラになりそうですね(^^;
まぁキヨちゃんは、自ら悲劇のヒロインを演じる度量あるので、心配はしておりませんがwwww