「明日天気に」
- カテゴリ:30代以上
- 2012/05/21 11:26:16
「雨、止まないな~」
窓辺でほおづえをつきながら、ナオはつぶやきます。
「見たいな~、金環日食」
そう、今日は金環日食の見られる日。
もうそろそろお日様がかけ始める時間ですが、ナオの住む街は、朝から雨模様です。
「ねえ、あなた達雨の妖精なんだから、何とかしてよ」
窓枠に腰掛け、同じく空を見ている二人の妖精に話し掛けるナオ。
「無茶言うなっ!」
「無理だよ~」
「そうだよね~、はあ…」
雨の妖精だと名乗っているくせに、雨が苦手らしい二人。
さらには微妙に間抜けっぽかったりします。
やっぱりダメか~。
そう思いながらも、諦めきれないナオは、軒先で揺れるてるてる坊主を指でつつきます。
「後は、あなただけが頼りよ」
♪てるてる坊主~、てる坊主~、あ~した天気にしておくれ~♪
てるてる坊主を揺らしながら歌うナオ。
♪あ~した天気にしておくれ~♪
妖精たちも続きます。
「ねえ、ところでさ」
妖精の一人が話し掛けます。
「なに?」
と、ナオ。
「『きんかんしょく』って明日もあるの?」
「今日だけだよ。だからどうしても見たいんじゃない」
「だったらさ~、明日天気にしてもらっても、ダメなんじゃない?」
「あ…」
今頃気付くナオです。
「人間って間抜けね~」
「あはは~、間抜け~」
ナオをからかう妖精たち。
こいつ等だけには言われたくないっ!
と思うナオですが、事実だけにどうにもなりません。
「む~。そんなこと言うなら、あなた達には、ドーナッツあげない!」
悔し紛れに言うナオ。
ちょっと大人げないです。
「ドーナッツ!」
「ドーナッツって何?食べ物?」
すかさず反応する妖精たち。
「これよ~、金環食を見ながら食べようかと思って、買っておいたのよ~」
買っておいたドーナッツを取り出すナオ。
お砂糖とクリームとチョコレートの甘い香りが、お部屋に漂います。
「頂戴っ!」
「食べたいよ~」
妖精さんは食い意地が張っているのです。
「意地悪言う人たちにはあげないもんっ!」
「本っ当に人間て心が狭いわね~」
「虐待だ~、ペット虐待は犯罪だぞ~」
「いや、私達は別にペットじゃないから…」
「えっ、違うの?」
相変わらずの妖精たちに、すねているのもばからしくなってきたナオ。
「冗談よ、ちゃんとあげるわよ。わたしが端っこ食べるから、あなた達は真ん中ね」
にっこり笑いながら言います。
「当然よね」
「わ~い、わ~い」
よろこぶ妖精達ですが…
「……真ん中?」
おしまいっ
本当?
良かった…
初めはあまり意識をしていなかったのですが
わたしの中で、少しずつはっきりとした姿をとりはじめた妖精さん達。
うまく伝わっているのか、気になっていたんです(#^.^#)
ありがとう(#^.^#)
名が無くても ちゃんと 妖精たちが見えます^^
いいね^^
ちょっぴり 意地悪的な賢いナオちゃんも かわいい^^
実はそうなのです~。
ちょっと前、親指姫を交えたお話を考えたんですけど~
何だかうまくまとまらなくて~
結局ボツにしてしまったんですね~。
後ですね~
このシリーズには一つだけ欠点があって~
妖精さん達の名前がないのです~
言葉遣いで分けているつもりではあるのですけど~
分かりづらくないですか~?
名前はつけたくないので~
どうしようか、思案中です~(#^.^#)
頭に浮かびます~。可愛いお話ですね~^^
ミニアニメやドラマになりそう~
ドーナッツの甘い~香りが こちらにも…w
私も食べたくなりました~でもこの辺ドーナッツ屋さんがない~w
しかし…ナオちゃん…天然なのか…w 天才なのか…
真ん中の無い~ドーナッツの真ん中を、妖精たちにあげるって…w
ビミョウに意地悪?w
てるてる坊主は、ブタさんでなくていいと思いますよ~
ブタさんにすると4人で掛け合い~になるし~これプロでも難しいと思います。
お笑い芸人さんでも 4人はいないし~。
ブタさんでも面白かったかもしれませんね~。
これから雨の季節。
ブタさんバージョンのお話も考えてみようかな。
今回は何だか、とっちらかったお話になってしまっので
次回はもう少し、まとまってから書きます。
この後、3人で仲良く食べたようですよ(#^.^#)
結局、妖精達はドーナツの味を知ることが出来たのかしら?
金環日食が見られなかったので、代わりに買ってきたドーナッツを食べながら作ったお話です。
もう少し、まとまってから書けば良かったかな~。
良く分からないお話になってしまいました(#^.^#)