ブランコに乗って
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/05/16 00:27:49
ブランコに座る
あなたの横顔があまりにも寂しそうだった
背中を押してあげた
一回、二回、三回・・・と
揺れながら空をみあげる
泣いているのですか
頬をつたわっているのは
涙ですか
どうしてどうして
泣いているんですか
背中を押してあげた
四回、五回、六回・・・と
揺れながら青い空を見ている
今度は少し笑ったね
溜まった涙が
笑顔に流れていく
なにかが吹っ切れたのかな
何かがおかしいのかな
七回、八回、九回・・・とは
押さないから
笑顔のまま止めておきたいから
あなたの笑顔をずっと見ていたいから
十回、十一回、十二回・・・とは
押さないから
未来の自分が押してくれたブランコ
それは優しくそして優しく
さわやかな風が揺らしてくれるがよう
あのときの寂しさをバネに変えて
又歩き出したあの瞬間を忘れはしない
風のいたずらだと思っていたけれど
そうか 未来の自分が こんな感じで
あまりにも寂しそうな自分を見ていられなくて
そっと押してしまったブランコ・・
あぁ~そうだったのか
いつも誰かに支えられてきたんだね
時空を超えていつもどこかで交わっている
悲しいとき苦しいとき 背中を押してくれたのも
・・・ありがとう
今夜も 会いにいくよ
時を止めて欲しいと願った
あの素晴らしい瞬間に
ゆ め の なかへ。。