Nicotto Town



天使のお迎え 10・・・どーする二ケタwww!



がらがらがら・・・ころんっ・・・!!!

「黒の32」

「おおおおおおお!!!」

場内にどよめきが走り、テーブルの上に山積みになったコインが、
中央の椅子席へと移動する。

華やかな衣装を身にまとった、紳士淑女が遊ぶカジノは、
とあるテーブルのみが、異様に盛り上がっていた。

うずたかく積まれたコインの山を気にする風でもなく、
傍らに控えていた執事に、今夜の主役は注文した。

「鉄郎くん、レディが飲み物をご所望だ。なにか見繕ってくれたまえ。」

「はい、かしこまりました。紅竜男爵。」

執事がさがると、紅竜男爵は、向かいの席に座っている女性に、
優しく微笑みかけた。

「彼は、星野鉄郎君と言ってね、私の執事をやって、もう随分になる。」

そして、戻ってきた執事に合図すると、執事の持っていたワイングラスが
女性の前にさりげなく置かれる。

「彼はとても有能でね、カクテルの腕前もかなりのものなのだよ。」

そう語りかける紅竜男爵は、懐かしい何かを探すように、目を細めた。

「レディ・LUNAS。今夜のツキは、コインより君に逢えたことだ。」

男爵の吸い込まれそうな黒い瞳に見つめられ、着ている
深紅のカクテルドレスよりも頬を染めたLUNAS嬢は、
居並ぶ紳士淑女が見惚れるほどの輝きを放っていた。

「ほんのり甘くて・・・おいしい♪♪♪」

映画のような光景・・・実際に繰り広げられれば、気恥ずかしくて
落ち着かなくなりそうだが、漆黒の闇のような黒々としたマントの
衿を立て、少し紫がかった不思議な瞳の紅竜男爵の前には、
誰もが息を呑んで行方を見つめてしまう、妙な迫力があるのだ。

周囲が不思議な沈黙に包まれるなか、口火を切ったのは、
ルーレットのディーラーだった。

「さて、男爵、勝負の続きは如何なさいますか!?」

「これ以上幸運が続いて、女神の嫉妬を買ってはいけない。退散するよ。」

紅竜男爵はニッコリ微笑うと、執事に合図して、席を立った。

「さて、レディ。宜しければ、ラウンジで・・・いかがかな?」

ぽうっとしながら、レディ・LUNASは、執事に椅子を引いて貰い、
紅竜男爵が差し出した手に、左手を預けた。

二人が執事に案内されながら、奥のラウンジに消えてゆくと、
残された紳士淑女たちが、一斉に、ほう・・・とため息をつく。

「何とも・・・素晴らしい光景ですな。」

「わたくし、あんなに勝負に強い方、初めてお逢いしましたわ。」

「男爵にレディ・・・夢のような取り合わせですな。」

「ホホホ。若い頃を思い出しますわ♪」

ざわめきのおさまらない会場で、飲み物の置かれたサイドテーブルが
かすかに移動を始めた・・・。

ことこと・・・ことん!

さっきまで会場内の視線を一身に集めていた人物のうわさ話で、
テーブルが、少しずつ、移動してゆくことなど、誰も気づかない。
長い時間、少しずつ移動して、ラウンジの入り口まで来たテーブルは、
静かに移動を取りやめた。

「おい・・・アイツ、だよな?」

「うん・・・それしかないよ、なあ???」

魔術師あんぱん5から、人捜しの密命をうけてやってきた、
かえるのルッカと、黒猫ガンちゃんである。

「男爵とか言われてたけど、アイツ絶対・・・。」

「そうだ、吸血鬼だよ!カチューシャしてたもん!」

テーブルの下で、カエルと黒猫は、魔術師の言葉を思い浮かべていた。

「名前はね、その都度で変わるから、わかんないの。
でも、一目できっと、わかるから!あんな派手なヤツ、そうそういないもの。」

まさに言葉通り、である。沢山の人でざわめくカジノで、
あんなに注目集めまくる才能ある人なんて、そんなにいるワケない。

「よし!行くぞっっっ!」

「せーのっっ!」

ルッカとガンちゃんが、意を決してテーブルの下から抜け出ようと
した時だった。

「どなたをお探し・・・ですか!?」

二人がギョッとして振り向くと、ラウンジに先頭切って消えたはずの、
執事の鉄郎が、瞳に怪しい輝きを放ちながら、仁王立ちになっていた・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

あはははははははははは!どうしちゃったんでしょうね、私ったらwww!

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2009/06/22 19:38
紅竜さん♪

ふふふ・・・すいません、思いっきりキザ男爵でwww!
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2009/06/22 19:22
(;////)かぁ
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2009/06/21 23:38
LUNASさん♪

ふふふ・・・さて、どうでしょうwww!?
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2009/06/21 23:35
もしかして、私って危機的状況?
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2009/06/21 20:02
yukinkoさん♪

まさかこれほど長くなるとはwww!

蘭ランらんさん♪

登場人物の数ですか・・・もう、数えるのもwww!
コメいただいた方は登場願う予定なので、
これからももうちょっと増えるかなwww!
・・・覚えきれないって(^^;)!
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2009/06/21 17:59
どんどんエスカレートして(笑)最初の頃のお話を忘れそうです><
登場人物は総勢何名様でしょう??(●^o^●)
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2009/06/21 17:07
長編ですなぁ^^
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2009/06/21 12:50
ガンちゃんさん♪

さて、どうなるんでしょうね~www!
私も知りたいですw!

つゆくささん♪

本物の「ゴージャス」を見たことも体験したこともないので、
私の想像力ではこれが限界ですが・・・www!
一度くらい、こんな経験、してみたかったです~♪
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2009/06/21 12:47
粋な男性、レディーをエスコートしてくれるような

そんな男性にめぐり合いたいと夢みたものです、そんな若いときを

ちょぴっと、想い出しました
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2009/06/21 10:44
どーなる?どーなる?

おいらと相棒のルッカくん危うし!!なのかーー?! Σ(゜д゜)
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2009/06/21 10:33
ルッカさん♪

ありがとーーーー!これからも頑張ってねwww!
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2009/06/21 00:41
うおおおおおおおお、どうなるんだwww
毎日、夜に見るのが楽しみになっちゃったwww
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2009/06/21 00:05
ヌマっちさん♪

夜遅くに長文読破ありがとです~☆☆☆!
妄想は広がり、果たして収集つくのか!?
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2009/06/20 23:39
スッゴイ!スッゴイ!!
どんどん世界が拡がってってますネ(≧∀≦)

菊丸☆さんの発想力に感動です(*^ー゚)b

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2009/06/20 23:04
あんぱん5さん♪

きゃあ♪早いですね~!!!ありがとです~!!!
執事さん、書きながら段々存在感が大きくなってきてしまったwww!
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2009/06/20 22:54
おおおおお~!!
続き気になる~☆

執事さん・・・かっこいい~☆



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