Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


ポール・オースター<言葉は現実なんだ>...


ポール・オースターについての自分の過去のつぶやきから。

ポール・オースター『オラクル・ナイト』読了。物語内物語たちの緻密な連なり。小説が小説の中に入れ子細工になっているばかりではない。それらがすべて神託的に関係しあっている。「言葉は現実なんだ」。それは救いであり絶望だ。

ポール・オースター『幻影の書』も映画と現実の入れ子細工が。今デビュー作『シテイ・オブ・グラス』再読中。この時から物語の登場人物と実際の人物(書き手)が重なりあい、登場人物の方がリアルで、まさに「言葉は現実」を体現している。

Pオースター新作『オラクル・ナイト』「言葉は現実なんだ」。そしてデビュー作『シティ・オブ・グラス』。主人公と彼の物語中の探偵との関係。「彼がこの世に生きているとすれば想像上の人物を通してに過ぎない。彼の探偵は絶対に実在しなければならなかった」…最初から彼は言葉を必要としていたのだ 。




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