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やっとかける 追悼アン・マキャフリイ

最愛の作家の1人、アン・マキャフリイ女史のライフワーク。
「パーンの竜騎士」シリーズの最重要人物の1人といえば。
それは竪琴師の長のロビントン師だ。
銀の髪と、日に焼けた肌、陰鬱そうな表情、ひょろりとした体躯。
けしてハンサムでもなく、ちょいとぶっきらぼうな風貌である。
だが、笑顔になるとその風貌と雰囲気ががらりと変わる。
ましてや、竪琴をかき鳴らし張りのあるバリトンで歌いだしたら。
もう、誰も彼から目を離せなくなる。
カリスマと愛嬌と名政治家の老獪さを併せ持つ、パーンの竜族の最大の守り手。
その彼の生涯が描かれたのが、「竜の竪琴士」である。
近代パーンの歴史そのものといっていい、彼の生涯はけして平穏なものでなく、苦労と失望の連続といってもいい。
重い責任と、惑星全体の未来を思って。
何が最良なのか、迷い、間違い、それでも歩みを止めない。
その彼の生涯に思いをはせたら、またパーンの惑星に舞い戻りたくなる。

そして、信じたくなかった。
信じたくなかったけど。

アン・マキャフリー女史。

エリンの島から、竜の物語を綴っていらした語り部。
彼女が空の星になったのは間違いのない話で。
やっと、客観的にその真実を受け入れられるようになった。

彼女が亡くなったのは昨年の11月。
昨年の秋から今年の初頭にかけて、私自身も肉体的・精神的にかなり参っていた。
本も読めない、文も書けない、絵も描けない、とかなりな欝状態になっていた。
そんな時に知った彼女の訃報は、さらに私を落ち込ませた。
駄目だ…知らなかったことにしよう。
そう決めて、彼女の事に触れないようにしていた。
私の青春時代から現在まで、彼女の作品とともに歩んできた。
もう、新作は未訳作品以外は読めない。
彼女の生き生きとした魂の調べに触れることはできない。

けれど、挫けそうなとき、折れそうな時、彼女の紡いだたくさんの物語は、常に私の
傍にある。

女史のご冥福を、やっと祈ることができる。
どうか安らかに。
私がそちらに往くまで、どうかいくつもの物語を紡いでいてください。

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2012/04/22 20:01
A-Aさん
そうなんです。
もう、こちらで物語を紡がれる事はありません。
ほんとに寂しいですよ。
パーンの最新刊、早く出て欲しいような、出て欲しくないうな。
複雑な気持ちです。
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2012/04/22 19:59
Ryouちゃんさん
この訃報を知ったときは、ほんとに足が地面にめりこんだかと思いました。
ニューウェーブが台頭した頃、女性SF作家の先頭を走ってこられた方。
女性らしい…の言葉がぴったりな、そんな作家でしたね。
歌う船…これも私のバイブルの一つです。
アバター
2012/04/21 23:40
知りませんでした・・・・・・亡くなられてたのですか・・・・・・寂しいです。
ご冥福をお祈りします。
アバター
2012/04/20 21:42
遅ればせながら、ご冥福をお祈りします。
「パーンの竜騎士」が有名ですが、「歌う船」シリーズも有りましたね。
女性SF作家というのも貴重な存在なので、とても残念です。



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