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ドラマ【ATARU】【三毛猫ホームズの推理】

カテゴリ：テレビ
2012/04/16 13:05:30

新番組　ＡＴＡＲＵ

ＴＢＳ　日曜夜９時～

【あらすじ】化学工場で爆発が起こり、従業員のベテラン技師・斉木が死亡した。捜査一課は、斉木の不注意による事故と判断するが、刑事の蛯名舞子はその状況から事件性を疑い、捜査本部が立たないことが納得できず上司の沢たちに再調査を主張したが、先輩の野崎は事故で処理するからと舞子を無視。納得出来ない舞子は退職届けを提出し、爆破現場を訪れるが、そこでチョコザイと名乗る謎の男と出会う。(公式サイトより)

【感想】意外やコメディ調の味付け。櫻井でもこんな本を書くんだなと思いました。主人公のチョコザイ(ＡＴＡＲＵ)の素性が一切謎になっているため、どちらかというとストーリー的には舞子が主人公。なので舞子の言動がかなりキーポイントになります。下地は今までの刑事物と何ら変わりはないのですが、ＡＴＡＲＵという異質な存在や、骨太なテレ朝の刑事ドラマとは違う、センシティブな演出などが、このドラマを特徴づけていると思います。櫻井というと、相棒や科捜研の女の脚本で有名ですが、このトラマは内容的にはどちらかというと科捜研寄り。マリコたち科捜研のメンバーが地道に調べ上げるところを、ＡＴＡＲＵが特異な能力で察知し、短い言葉で舞子たちに示唆することで、舞子たちがそれを調べて事件を解決に導くといった感じ。ＡＴＡＲＵの言動はかなり面白く、目が離せません。男女構わず肘打ちしたり噛み付いたり、えっちなわけではないけど胸を触ったり(それほど舞子が嫌がってないのが意外でしたが)、次に何をやらかしてくれるのかという期待があります。ＡＴＡＲＵの障害はコミュニケーション障害というもので、人とまともに接することができないだけで、知識・知能はまともかそれ以上という設定だと思います。当初主人公が中居というのも心配の要素だったんですが、そのコミュニケーション障害の役を、結構中居はつかんでいると思いました。どこ見てるんだかわかんない視線、常に右手を動かしていたり、何かに強く固執するなど、恐らく彼はいろんな資料を見たりとか実際にそういう方々に会う機会などがあったんではないでしょうかね。これから、彼がどんな素性なのか明らかになってくるのが楽しみです。ただ、写真がバラまかれてそれをＡＴＡＲＵが見て事件のヒントを得るというシーンが、２回もありましたよね。あれはちょっとくどかったかな。１回でいいでしょう。何となくＳＰＥＣの当麻の能力と似てますよね。このドラマ期待はしてたのですが、まずは期待通りといったところ。期待以上ではないですが、今のところ期待以下ではないですね。視聴率も好調のようですし、これは見て損はないです。

新番組　三毛猫ホームズの推理

日テレ　土曜夜９時～

【あらすじ】女性恐怖症、高所恐怖症、幽霊恐怖症、人間としてのあらゆる弱点を兼ね備えた片山は、「一家に一刑事」という家訓と、かつての名刑事であった父親の遺言から刑事となるが、うだつのあがらない毎日を過ごしていた。そんなある日、捜査一課の栗原課長に命じられ、女子大へと捜査に向かわされる片山。女性恐怖症の片山にとってはあまりの惨劇にフラフラする中、そこで一匹の不思議な三毛猫と出会う。(公式より)

【感想】思った通りのコメディ調。やはり原作が赤川なだけあって、トリックもおざなりｗあのトリックがよしんば成功したとしても、中の人が確実に死ぬかどうかはわからないのが、一番のネックだと思う。まぁでもこのドラマは、しつこいようだけど赤川原作なんだから、どちらかというとコメディを楽しみながら推理もね！といったノリで見るのが正しいと思う。あと、猫がとっっっても可愛い！確かにマツコに似ていないでもないが、ほんっっっとに可愛いので、猫を見ているだけでも癒される。かばんにすっぽり入った猫とか、ほんとに可愛いですよ。ただ、相葉が猫の扱いに慣れていないのか、猫が不満げだったのがちょっと可哀相だったｗマツコが片山にしか見えない猫の化身という設定だったのは、ちょっと面白かった。だったらもっとでぶった猫にすればよかったのにｗあと、マツコの服を三毛柄にするとかさ。マツコは計３回出てきたけれど、もっとたくさん出るか、それともここぞという時に１回登場するか、どっちかがいいと思うな。今だと中途半端。それと、片山家の家族が相当うざい。ニートとフリーターのくせに、事件現場に入り込んで捜査を手伝おうとするなど、言語道断。往年の赤川の時代には、こういう緩い設定も許されてたのかな。あまり読んだことないからなｗ主人公のキャラは相葉に似合っててとてもいいと思うけど、主人公・猫・マツコ以外にあまりいいキャラクターがいない。主人公が憧れる女性とか出てきてもいいと思うんだけど、多分原作にもいなかったんだろうからここは仕方ないな。うんまぁ、大体予想通りの出来。あまり化けることもなさそう。コメディ好きな人と、トリックにケチつけたい人は、見てもいいかもしれない。