北朝鮮のロケット
- カテゴリ：日記
- 2012/04/14 01:39:25
北朝鮮の「ロケット」が今朝発射されました。
昔衛星の仕事をちょっとしていた私の感じた事を書いてみます。
１．ロケットに接続されるケーブル
地上にあるロケットは、ロケット内部に搭載されている衛星やその外の機器を生かしておくための電源や、各種信号を外の監視施設に送るために何本ものケーブルが接続され、発射の時まで接続されています。
今回の北朝鮮のロケットはそれがなく、まさしく「ミサイル」のようでした。
２．衛星の映像を見て
１００キログラムと言われている衛星ですが、地球との通信のためのアンテナがない。
短いロットアンテナではほんの少ないデータしか通信できなく、カメラが搭載され映像を地球に送るなんて出来ないと思う。普通はパラボラアンテナが付けられる。
姿勢制御をするための小さな駆動装置が見られない。リアクションホイールを用いた姿勢制御もあるがあの大きさの衛星では搭載できそうもない。日本の実用衛星はちょっとした大きさ畳位の大きさがあります。
太陽電池パネルの取り付け方がちょっとチャチだった。衛星はかなりの振動を受けます、それに耐えるような構造ではない様だった。
３．その他
ロケットの動向を見る管制室はちょっと簡単すぎる。(机+パソコン？) ロケットや衛星からはすごい量の信号が来ます。あの程度の人では処理しきれないような気がします。
他の場所にまだあるのかもしれませんが、、、
今回の３号機は１号や２号を改良しているようだ、１段目の噴射口が４つ位あった、そんな簡単にロケットを集めて推進力を稼ごうとしても簡単にはいかない。
ロケット燃料としてナンとかヒドラジンというのを使っているようです。
これは人の皮膚への腐食性や毒性があり、危険な物質です。
上に書いた推進力のバランスが狂って人のいる所に落ちたら大変なことになる事を考えていないのだろうか？(ミサイルなら破壊目的なのでOK?)
今回のロケットは上空１２０キロメートルで爆発したようだが、ひょっとしたら推進力のバランスが崩れ、変な方向に飛んでいかないように地上から爆破の信号を送ったかもしれません。
ほんのちょっと宇宙に知識がある私が勝手に考えた北朝鮮のロケットに対する意見でした。
見事に爆発したようですが、本々今回の衛星は、失敗覚悟なのでしょう。
北朝鮮の科学技術レベルが、世界的にもそこそこのレベルにあるんだ、、、
、、、旨を世界へ向けて発信できれば、それで当初の目的は、達成！ 将軍様万歳！！！
とやれるわけです。
衛星の司令室の設備、、、机とPC、、？！そんなレベルじゃぁニコがやっとか？
北朝鮮は、世界をなめていますね！
拉致者を返せ〜！！！