Nicotto Town


TAKEのつぶやき


☆花筏

この落語は別名「提灯屋相撲」とも言われますが、もともとは講釈の「関取千両幟」が原作になったそうです。この講釈は、花形力士・千田川留吉が病気のために地方興行へ身替りを仕立てて乗り込むという話です。そのため、昔は講釈の要素が多く、笑いの少ない落語だったそうですが、今では笑いの多い落語になっています。

【スジ】
大関花筏が病気のため地方巡業が出来なくなっていた。そこで代理のものを探そうということで、提灯屋の徳さんに白羽の矢がたった。徳さんは太っていることから相撲取りのように見え、土俵入りするだけなので地方巡業ならばれないだろうということである。
最初は嫌がっていた徳さんであるが、親方から日当をはずみ、飲み放題食べ放題の条件を出されて話を受けることになる。

巡業先で初めのうちは問題なくいっていたのであるが、当地には千鳥が浜大五郎というめっぽう強い玄人はだしの網元のせがれがいた。そしてなんと、千秋楽まで勝ち進んでいたのである。こうなってくると、地元の者たちは大騒ぎである。花筏と千鳥が浜の相撲が見たいというのである。

しかし、両者ともお互いのことをよく知らないので、それぞれに大騒ぎになる。徳さんは千鳥が浜に殺されてしまうと思い、千鳥が浜も同様に考えていたのである。

そして、いよいよ土俵に二人が現れたが、お互いに念仏を唱えたり、涙を流したりで大変な状態であった。そして、覚悟を決めて相撲をとると花筏が勝ってしまう。

「見たか! 花筏、強いなぁ~。千鳥が浜、何じゃかんじゃ言ぅてもやっぱりあきゃせんわい、素人じゃわい。花筏がひとつバ~ンと張っただけで飛んでしまいよった。花筏は張るのがうまいなぁ~!」

うまいはずです。提灯屋の職人でございます。

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2012/04/14 23:22
落語最近聞かないのですが、
まだまだ良い古典がいっぱいありますね~
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2012/04/11 23:35
こんばんは。
落語って敷居が高い印象でしたが、面白いですね!
歴史背景などにも想像をかきたてられますね。
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2012/04/11 20:58
巧い話ですなぁ^^



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