不老不死の桃の実：エピローグ
- カテゴリ：イベント
- 2012/03/21 00:09:24
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私は、唐の国の桃桃と申します。
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いつぞや、町が見渡せる、梯子のてっぺんに登って
福禄寿様と、寿老人様が、ひそひそと話をしているのを見てしまいました。
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モモゾーに、ふりかけをかけ続けると、やがて、桃の木になり、桃がなる、
その桃を食べると、不老不死になると。
これは仙人だけが食べるのだと話していました。
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私も、その桃をなんとしても食べたいと思いました。
二人の乗る宝船にこっそりと乗り込んでしまいました。
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やがて、桃源郷の入り口に着きました。
桃の実がなっています。
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ところが、なんと、その前には、鬼たちが十重二十重と入口を守っています。
なんとか、上陸して見ると、鬼たちがものすごいスピードで襲いかかってきました＞＜。
金棒でたたかれたら最後、命はありません。
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私は逃げました。鬼が、直線を走って、急には、曲がれないことを知りました。
そこで、突然、方向を変えることを重ねて、とうとう、桃の実を一つもぎ取りました。
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その時です。
雷鳴のような、鬼大王の声。
「桃桃、ここをみよ、もしその桃を食べてしまったら、お前の父母の命はないぞ～ヾ(`◇')」
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父母「桃桃や、私たちに構わないで、その桃を食べておしまい
そうすればおまえは不老不死よ～」
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桃桃「トト様、カカさま、ボクはこの桃を食べることはできないです～(T△T)」
私は、その桃を海へ向かって投げ捨てました・・・
・・・
ふと、私は目が覚めた。汗をびっしょりとかいて。
日差しが、低くなって、軒の下に差し込んでいました。
最初は鬼だけの場所だったんですけど、もう少し怖くしないとインパクトがないと思って
拷問の場のシーンを考えました＾＾；
戦前の教科書、こんな感じだったのかも＾＾ボクのころにも「走れメロス」とかありました。
秦の始皇帝は、絶対に食べますよ。最高権力を握ると、それこそ真剣に不老不死を考える
という気持ち、わかるような気もします。ぼくらはそういう権力持ってないですから。
すごく強いものも、何か弱点があるなんて話、よくありますよね。アキレスの腱とか。
親の恩は何物にも代えがたいという、なにやら、道徳の教科書みたいですけど＾＾
こんな夢見たことないですよ～いろんな童話や、寓話をヒントにしているだけです。
自分がしっかり判断した夢というのは意外と見ないです、人の意志のままに流されるとか
そういうほうが多いかもです＾＾；
このケースに限らず、いったん、物にしたいと思うようになった欲望をあきらめる
というのは、意外と、人間大変なんですよね。たとえば、太平洋戦争などはどうしても
アメリカに負けたくないと思って、その踏ん切りがいつまでもつかなくて、たくさんの人の
犠牲を生んだんですから。
不老不死は、人間の欲望の一つの典型として、それぞれの人の最重要欲望と、親への恩の
比較と考えていただけるといいと思います。ボクも、いまさら不死といわれても
あまりピンときません＾＾人間と同じような状態まで進歩した、ロボットが何世代にも
わたって生きていくという、映画をみたことがあります。何か味気ないところがありました。
カズさんのブログを拝見するのが楽しみです。
時間がないので簡単コメでごめんなさい^^;
不老不死は、一番有名なのは、秦の始皇帝が、徐福という人物に、その薬を探しに行かせた、
という記述だと思うんです。手塚治虫も、火の鳥で人間が永遠に生きていった場合のシーンを
書いています。なるほど、バルザックの短編には、風刺のきいた傑作がありますね。
不老不死にこだわった秦の始皇帝だったら、その桃をどうしたでしょうかね。
私は、不死は拷問に近いと思いますが、笑いじわのあるご老人は素敵に見えます＾＾
そういういい歳のとりかたをしてゆきたいものですね。
前のほうのブログに、こわいので話せないと書いたことがあって、最初は、怖い鬼というつもり
だったのですが、それでは、あまり怖くないと分かったので、拷問シーンにしました＾＾；
不老不死は歴史上、人間の欲望の典型とされているだけで、それぞれの人にとっての
たとえば、恋い焦がれた異性を自分のものにしたい、社長になりたい、といった、
欲と、親とを天秤にかけると解釈してもらうのがいいと思います。
夢とはいえ、逃げ切れてよかったです～。
最後の決心、かけがえのないご両親を不老不死の身と
天秤にかけられないですね。
それとも 夢までが 物語なのでしょうか？
夢の中で せっぱつまった選択の時・・・て 結構優しい気持ちが優先されることがあり あとで よかった・・・と ホッとすることがあります。
食べてたら、どうなってた事でしょうね。Σ(・ω・ノ)ノ
そうですよね～怖い夢って、起きた時汗びっしょりの時があるんですよね。＾＾；
この地獄のような図凄いですね～ 素晴らしいです。
父上様と母上様の囚われになった感じが、こちらから見てもハラハラします。
でも、桃桃は、やっぱり父母様と桃の実を比べる事は出来なかった。
良いお話しでした。流石、カズさんです。
師匠と呼ばせて下さい。＾＾
いえ、不老は羨ましい限りなんですが（←オイ；）、不死ってのはどうも……
周りの人間がみな自分を置いて死んでいく事に、私はきっと耐えられないと思います。
父母の命と引き換えと言われたら、間違いなく父母を取りますね～。
…そもそも、そう言う実を取にはいかないけど☆
20代くらいの体のままで、寿命まで元気に生きて、ある日眠るようにご臨終ってのが理想です❤（←超我儘；）
ほんと、甘美なイメージがありながら、うまくいかないことのほうが多いと思います。
バルザックの短編に、不老不死の薬が出てくるお話があります。その薬は、死後誰かに塗ってもらうと蘇って不老不死の体になるというもので、誰かの協力が必要なのですが。。。自分の死後この薬を塗ってくれと父から頼まれた息子が、じつは息子自身が不老不死になりたいがゆえに、父にその薬を施さずに自分用にとっておき、何十年ものち、とうとうやってきた息子自身の死におよんで、使用人が大事な薬を半分こぼしてしまい、その息子の体は半分しかよみがえらず、半分だけの不老不死の身になってしまったというような話があります。（うろ覚えですし、ダラダラ書いてごめんなさい）
欲を出しちゃいけないなぁとつくづく思います。桃桃さんは誘惑に負けず勇敢で正義感がありますね。
夢で良かった♪
やさしい桃桃きっといい事があるでしょう＾＾ｖ
私ならどちらを選ぶのかな
私のように冷たい人は、桃の実を食べてしまうかもしれません＾＾；
不老不死を望んでいるわけではないですけどね＾＾
桃の実の美味しそうな誘惑には勝てないかも＾＾；