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日々reco新聞


文民統制

文民統制とは、シビルコントロールなどと言い、
軍事部門を、民主的な政府が統制しましょうという
言葉です。

軍(日本では自衛隊と呼んでいますが)が
政府や国民の知らないところで勝手に動くと
よくないことが起きそうだ、というのは簡単に
推察できますし、そのような歴史もあります。

一方、これが中々難しいのは
一つには軍事情報というのが諜報を含む
公にできない情報で構成されており、
一般国民が知らない情報を軍は押さえています。

国民に周知し、じっくり討論するに値する情報も
あれば、公開できない情報もあります。
公開できない情報は公開されることにより価値が
なくなったり、こちら側の不利な情報に変わったり
します。

情報は水もの、此方が優位に立てる千載一遇の好機が
目の前で無くなるのを見逃す軍の人々のお気持ちはいかばかりか。

もう一つは、これまた情報の扱いになりますが、
軍に関する問題がややもすれば、一般国民の
普段考えない問題であり、情報から判断への
道標が容易でない場合があります。
この場合も、専門家に任せればいい、となれば
シビルコントロールから外れてしまうことも起こるでしょう。
(トモダチ作戦の時に、アメリカ空母打撃群は
支援物資を運ぶだけでなく、ロシア中国を
牽制する存在であったことが、テレビなどで放映
されたでしょうか。敵は弱い時に叩け、なのです)

最後に、これが重要なのですが、
シビルコントロールが難度が高いのは、
民主政にとって、最も重要な手続きというのは、
「民主的な判断を経ること」
ですが、これが軍事部門にとっては時間がかかりすぎ
るようにみえます。
たしかにそのとおりで、核ミサイルが
日本に向かって準備されています、
日本はその適性国のミサイル発射基地を
先制攻撃すれば国民に犠牲は出ません。

しかし、憲法の立場、それを修正するのか
或いは東京都の人々300万人が犠牲になって
憲法9条の立場を守ってから、
反撃するのか、国会で議論してから対処します。
これがシビルコントロールです。

軍事部門は政府の手足となって、
必ず文民統制に服さなければならない。
(一方で有事の時のために、軍事部門は平時には自由闊達に
問題を議論、解決しておいてほしいものです。)

どんなに政治家が判断が遅く稚拙であって、
軍事部門が頭脳明晰で、立派であってもです。

なぜなら、軍事部門が表に出るような場合には
国家の危機がそこに来ており、国民を動員する必要が
必ずあるからです。現代戦争は総力戦であり、
国民すべてが一丸とならないと相手とは戦えません。
民主的な手続きを経た、首長が、国民を動員する以上の
権威付けは他に無いと思います。

もう一つは軍事部門が諜報を含む情報を多く持っている、と
書きましたが、政府でも国家水準の情報を持っており
また、外交分野で軍事的な脅威を防ぐまたは、最小化する
努力をしているであろうからです。
軍事的な情報も重要であり、政治的な情報も重要であり、
これらが統合された情報を操ることが、国家の危機で
貴重な武器となるのです。
その先頭に立つのは、政府である、と思います。
























































アバター
2012/04/01 17:01
こめんとおそくなってすみません。

ドイツのミュンヘンに行ってきました!
とってもすてきなところでした❤❤




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