神妙には裏がある
- カテゴリ:子育て
- 2012/03/16 09:56:57
いつものごとく門限の5時には帰ってこられない次男は、帰ってくると私の前に立ってうなだれ「遅くなってごめんなさい」と言うのが日課だ。
誕生日に買ってやった腕時計は、なぜか4時55分にアラームが鳴らなくなったり、鳴っていても音が小さくて気づかなかったりするらしい。
ま、怪我も事故もなく帰ってくるならそれでよし、と思ってはいるのだが、昨日は1時間の遅刻。
こっちも心配するってことを言ってやろうかね、と思って振り向くと、普段より思いつめた声で「ママ」。
「今日は悪いことをして先生に怒られていました。昨日公園のブロックを投げて割って遊んでいたのを先生が見に来て、壊したブロックを拾ったりしていて遅くなりました」
何だ、そりゃ!?
よくよく聞くと、昨日はもうすぐこのクラスも終わりだからと、大勢で公園に集まって遊んでいたらしい。
彼もサッカーの練習をサボって楽しく遊んでいたらしい。
あまり楽しくてテンション上がった男子の誰かが記念碑に登り、もうずっと公園の片隅に積んであったブロック(ブロック塀の材料のアレ)を落としたら割れたらしい。
それを見たやつらが俺も俺もと投げ始めたので、次男も割って遊んだらしい・・・
やめなよ、と止めた女子の誰かが先生に言ったらしく、今日は先生二人が公園に来て、またもサッカーをサボって遊んでいた次男たちを捕まえたのだ。
あーあ、やっちまったな。
次男の前では
「それがいいことだと思った? そう、悪いと知っていてやったんだ。そうだよね、君の年になったらそれが周りに当たって怪我するかもしれないってことも、誰かが使うために置いていたのかもしれないってこともわかるよね」
なんて鹿爪らしく言ったけど、ある意味来るべくして来たってやつだ。
こういうのは「駄目だよ」と呪文のように言われてずっともやもやしながらやらずにいるより、悪さをした時のスリルと気付かれた時の恐ろしさを知って、肝に銘じたほうがいい。
一番言いたいのは
「みんながやっていることでも、本当は良くないと思ったら自分はやらないってのが大事なんだ。だからいつも、何かやる時は自分で選ぶんだよ。面白いから、みんながやっているから、は理由にも言い訳にもならない。それは子供でも大人でも一緒。自分がすることは自分が責任を負わないといけないんだから」
ってことで、まあきっとすぐに忘れちゃうんだろうけどきっちり言っておく。
7時近くに先生から連絡があった。
すみませんでしたと言い、先生からの話と彼の話に齟齬がないのを知って少々安堵する。
調査中だが、ブロックの所有者がいたら損害賠償もあるだろうから近々実行犯の親を学校に集めるとのこと。
はい、もちろん伺います。
先生も体調悪いのにこんなに遅くまで煩わせてしまってすみません、と言ったところで
「ところで次男君にはこのことを聞いてましたか」
と聞かれた。
はい、家に帰ってすぐ詳しく聞きましたと答えると
「やっぱり。次男君は絶対自分から言っていると思っていたんですよ。自分から告白したことは褒めてあげてくださいね」
と言われた。
そう考えてくださる先生に感謝。である。
電話を切り、次男に
「先生がちゃんと告白していたのは偉いと言っていたよ。本当だね、私も先に言っていてもらったから助かった」
と言い、ニコッとはにかむ顔を堪能してから
「来週の22日に実行犯の親が呼び出されて、先生に怒られるらしい。ブロックのお金をいくら払うかとかもそこで言われるんじゃないかな」
と付け加えてどよーんと落ち込む顔をも楽しむ。
懲りてくれよ。
肝に銘じてくれよ。
きっとまた似たようなことをするんだろうけどさ。
なんて思いつつも、彼らのスイッチが入ると止まらない犬っぷりを愛している。
悪いことをすると急に敬語になるのがおかしくて、いつも吹き出さずに怒った顔を保つのが大変です。
ま、誰かをいじめたり怪我させたりしたんじゃなかったので、今回は説教したあと首をこちょこちょしておきました。
次男、普段は静かなのにやる時はがっつりやる男です^^;
ま、大人になってから馬鹿やるよりはずっといいですしね。
さあ、大人になったときにどの言葉を覚えていてくれるかな~と楽しみにしておきます。
なっぴーさん
おお、壁に穴を!
つい鉛筆で土壁をほじほじするのを想像してしまいましたが、豪快にボール型の穴があいてしまったのかしら。
はい、次男がまず謝れたところは買いたいと思います^^
次男君!正直でいいです!
まずは、謝ることからですもんね。
お母さんに話せる勇気って、大切ですね。。
でも、こうやって大人になる準備をしていくのです。
僕もそうでしたwあはは
男の子は若いときにうんと遊ぶほうがいい。
基本スイッチが入ると止まらないしね。
でも、子供の頃から言われた事はやっぱり身につく。
「人に迷惑をかけるな!」
これだけは、今でも胆に銘じてます。