[8] Climax=WorldENd
- カテゴリ:自作小説
- 2012/03/14 23:41:31
私は頭を掴まれたことで彼の腕を反射的に強く掴んでしまったようで
そのままぎりりと彼の腕に私の爪が食い込みました。
血は、ぽたりぽたりと落ちますが
落ちた瞬間に、それは床に広がって…溶けるように消えて行きました。
Climax=WorldENd [8] 項垂れる色を愛した
最初からおかしいとは思ったんです、とは言えないけれど
私は気がついたのです。
私の使うのは「白魔法」と呼ばれ魔物を費やさずとも出来る
新しい魔法と呼ばれた技術で、私はそれの第一人者でした。
…小さな頃から、魔物は人間を巣食う為に地球へやってきた、そう教えられました。
その頃の私は、別に魔物をどうこうするなんて考えてませんでした。
別に、そんなことを教えてくれる人が私を飢えから救ってくれる訳じゃなかったから。
…私を育ててくれたのは、魔物でした。
森の中の小さな小屋でこっそりと、2人組みの男型と女型の。
小さな私はその魔物2人や、その仲間が大好きでした。
母や父や友達が、生まれて初めてできた気がしました。
褒められると嬉しくて、色々な事を覚えました。
私は勉強が大好きだったので、よく一人で街の本屋に行ったりしました。
満たされてました。それで良かったのですが。
生憎彼らは、人の言葉が使えませんでした。
いや、喋れなかったのです。
彼らは人の言葉を覚える前に、悪趣味な人間に声帯を切られてしまったがために
森で隠れて生活していたのです。
人の言葉が喋れる魔物は人間叡智を受けているとして
魔法用に連行されるのは免れるのですが。
…その日はやってきて。私の大好きだった人たちは皆どこかに連れて行かれてしまいました。
私はこれ以上魔物を傷つけたくなかったから、白魔法を勉強して。
「魔王を倒したら世界は平和になる」「そうしたら魔物との共存が可能になる」
そんな事を言われて、必死だった私は簡単にそんな都合のいいことを信じてしまいました。
所謂私はアホだったのです。
魔王を倒すことも、魔物を傷つけることとかわりはないのに。
…私が魔王倒しに行く頃、殆ど魔物は殺されなくなっていました。
…魔法は、魔物を費やして出来ています。
白魔術は、魔物こそ費やして居ませんが、人間の体が媒体として必要です。
だから「魔物自身」は魔法を使うことが出来ないはずです。
だって、魔法を使うということは、自分や魔物を傷つけることと同じことなのですから。
…この家は、この登る暖かい太陽は、
魔王、彼が身を、血を費やして出来た、ひとつの魔法で
…きっとあの日、魔王が自分自身をナイフで刺していたのも夢ではなく、
この世界をつくるためだったんだ、と
(ラスト近いです(*´ω`*)お付き合い頂き有難う御座います。)



























⊹⊱Crimson Rose⊰⊹よりお知らせです。
明日、3月17日(土)21;00より集会がありますので、
お時間の都合がつけば参加してくださいね◕‿◕)ノ)).:.*.:。♬
(もちろん途中参加、途中退場OKです)
hshsしながら正座してラスト投稿されるの待ってますw