ラン・ファットボーイ・ラン
- カテゴリ:映画
- 2012/03/13 20:21:26
今年11作目の自宅鑑賞映画
サイモン・ペッグ主演・脚本の心温まるスポーツ・コメディ映画。
何事にも逃げ腰なぽっこりお腹のデニスは、ランジェリー・ショップの警備員。
5年前、妊娠中の花嫁リビーをおいて結婚式から逃げ出してしまったにもかかわらず、
その後もリビーの近所に留まることを許され、生まれた息子との関係も良好で、
デニスは、後悔を抱えながらも、それなりに幸せな日々を送っていたのですが、
リビーに新しい恋人が出現したことにより、事態が一変します。
エリートでチャリティーマラソンにも出場する自分とはまるで違うリビーの恋人に対抗して、
デニスもロンドン・マラソンに出場することに・・・。
走って逃げ出して失ったものを、走って取り戻します。
逃げてばかりだった人生から、もう逃げないために、走ります。
実際は、けっきょく歩いてますが。
分かりやすいご都合展開の背景には、何気なくイギリスの今が投影されいて、
イギリス映画らしい皮肉なジョークが効いています。
下ネタも。
「壁」にぶつかり、それを打ち破る様は、実際にはありえないコメディ演出なのだけれど、
思わず本気で応援してしまいました。
コメディの中に見え隠れする直球のメッセージは、押し付けなく、素直に頷けてしまいます。
それを自分の人生に生かせるかは、別ですが。
予定調和のハッピーエンドが、とても心地よく、鑑賞後感はさわやかです。
邦題は「ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ」ですが、メタボじゃないです。
【Run Fatboy Run】2007イギリス