✪岩石倶楽部 ●
- カテゴリ:30代以上
- 2012/03/08 23:14:56
その学校の理科室には、
世界中の不思議な鉱脈と言われる標本が展示されている。
しかし、まだ誰も見たことがない。
都市伝説のような話、
不思議クラブの中にあると言う不思議な石たちの物語。
放課後、私は理科室に忘れ物を取りに戻った。
理科室の前を通ると、扉が開き放たれていることに不思議に思った。
窓もひらき、渋色の葉が吹き込んでいる。
私はわざわざ宿直室から鍵を借りてきたのだが、使う必要はなさそうだ。
夕方、日の暮れた校舎はシンと静まり返っている。
今日は定時退行日で帰宅が早かった、
下校時刻を過ぎると人影やざわめきは消えてしまう。
靴音やピアノの音もしない、木の葉の舞う音だけがカサコソと聞こえた。
私は扉の中を覗いてみた。
黒板が濃い闇となって教室をおおっている。
灯りを点けて、忘れたノートを探す。
教室に変わったところはなく、
窓際に並んだガラスの容器が丸底の電燈の光を映していた。
ひとつひとつはハッチアウトする前の烏賊の卵のようにも見え、
人の気配を盗んで密かに動く眼のようにも見えて少し怖い。
ノートを見つけた私は足早に去ろうとした瞬間、
妙に思う事があってもう一度教室をながめた。
教卓に一冊の本が置いてある、
それはあまりにも古ぼけた感じの本なので私は興味を持った。
理科の教師はもったいぶって中々見せてくれなかった本だ、
その本が今目の前に鎮座している。
私はいつも理科室の鍵のかかった本棚を覗いては、
一度くらい見せてくれてもいいだろうって思っていた本がここにある。
たぶんうっかりしまい忘れたのだろう、
「見過ごす手はない」
独り言をつぶやきながら私は教卓に近づいた。
本は思ったよりも分厚く重い、
色あせた布張りの表紙は装飾の金糸がところどころほつれていた。
パラパラとめくってみたものの、
数々の鉱石の図解と記号や数字が踊りを踊っているようにしか見えなかった。
自分には手におえないものだとすぐにわかった、
紙の匂いだけがいつまでも鼻に残った。
それは何とも言えない不思議な臭いで、私は思わず何度も匂いを嗅いでしまった。
理科の教師が戸棚にしまっておくだけあって、
ずいぶんと古書には違いないが内容が理解できないのでは仕方がない。
私は本を閉じて、理科室をあとにした。
あはははは・・・その世界の扉は重くしっかりと鍵がかかってますから~~。
紙も黄ばんで開いた瞬間、異次元に入り込んだ様な。
でも、実際には何も起こらなかったな^^;
モチロンくせになっちゃいますから~~~。
4話までは序章でし。
この話は長くなりそう・・。
あの独特な雰囲気・・。
おやすみ・・。
手をつないで行こう・・チガウカー。
クセになる匂いかしら?
今回はさわりだけ、、でも続きが楽しみな感じ^^♪
先生にとっては大切な本なんじゃねっ♬
続きあるんかなぁ( ̄д ̄?)
今夜続きがあるのかな?
オバケ~~~~だ~~~~。
遠ざかりたい気分。
だって・・・あれほど
気味悪い教室ないんだもん