杞憂(3)
- カテゴリ:日記
- 2012/03/07 00:13:43
あれからもうすぐ一年。早かったような長かったような。
いつもと同じ昼下がりの会社で、14時45分頃を境に突然世界が輪りました。
いつもと違う夕方、
いつもと違う夜を迎え、
翌日はいつもと違う徒歩での帰宅決行。
週末も、翌週からもいつもと違う日々が続きました。
不意に地震は来るし、電車の本数は減ってるし、計画停電は始まるし、コンビニの品揃えは悪いし、
早く日本から逃げろと煽るように言う人がたくさんいたし・・・
私はひねくれ者なので、周りが慌てている時、浮き足立ってる時でも
冷静でいられる人物でありたいといつも思っています。
そんな私でも3月はかなり動揺していました。
ひょっとしたら報道はかなり事実を隠蔽していて、日本にいるのは危険なのかも・・・
などと考えはじめたらさすがに怖かったです。
ほぼ「いつもと同じ」日々に戻ったのは5ヶ月くらい先でしょうか。
8月になり、この調子だと停電もなさそうだなとみんなが安心し始めた頃にようやく世の中が落ち着いてきたと記憶しています。
今年に入って放射線の恐怖を煽る人はさすがに少なくなった感があります。
私の「杞憂」はいい意味で風化したと思います。
ただ、風化しても忘れるべきでないことはいくつもあります。
被災地を中心に、必死で生きている人がいます。自分の家がなくなった人も、自分の家に帰れない人もいます。
飼い犬が生き延びていたというニュースにも感動しました。
道路や鉄道などのインフラはあっという間に復旧し、日本の底力を垣間見ることができました。
あともうひとつ、
あれだけの被害があっても円安にならない
ということも心にとどめておきたいです。
為替はそんなに単純ではないということなのでしょう。最近の円安も理屈では説明しづらいところです。
去年はだいぶ株を買いました。
一般的にはナンピンと言われる買い方で、単純に安いから買った株が多いです。
今年に入ってからいい感じで株価が上がっていました。
経営に興味ない株は売り、興味ある会社については引き続きウオッチしていきます。
一年経ってみれば、企業業績への影響も想定したほどではなかったかと。
公の場所にいるので、
被災地支援に多くの予算が割かれつつ、
実は、あんまり意味をなさないということもわかりつつ、
議会の決定に従って、執行した苦しい1年でもありました。
震災復興という名目のもと、
多額の税金が、あまり役に立たないことに使われているのを目の当たりにしました。
それに、失望もしました。
でも。
何をしないではいられないこともわかりました。
求める支援と行える支援に壁があることを、まざまざと感じましたが、
できることをするだけだと思いました。
結局、行政よりも民間の善意のほうが尊いと、確信した1年でもありました。
真剣に考えてくれた皆様、ありがとう。
これからも、がんばりましょう。そして、支えてあっていきましょう。
見えてきたものがあるように思えます。。
報道されないことが
あまりにも多い一年でもありました。
この時期に、有料メディアに幾つか入りました。。
しかし、何故ゆえに円高なんでしょうね。。
いや本当に。。
元に戻ったもの 戻らないもの 両方あります・・そして
「怖さを知らない」ことの怖さ を思い知らされたのではないでしょうか
身近な話題としては 売上の昨年比 が まったく役に立たない という
ちょっと困ったことになっております
故郷から離れざるをえなかった方々の話を聞くと心が痛みます・・・
ダメになることばかり書いてますよ。いつでもお越しください。
幸い周りに大きな影響のあった方がいないというのもありますが、
もう少し気を配りたいものです。
原発周辺から避難している人達と何人も知り合いになったのですが、
それでもちゃんと生活をして、明るく前向きに、お互いに思い遣っている姿には頭が下がります。
被災しなかった私にも気を配るなんて、なんでそんなに優しいんだ!と何度も思いました。
みんなみんな、「杞憂」が良い意味で風化出来るといいですよね。
タメになる深きお言葉。聞かせて頂き恐れ入りまする。