六代目中村勘九郎襲名披露 つづき
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/02/26 23:56:12
2本目は松羽目物の「土蜘蛛」。
松羽目物というのは元々は能の演目を歌舞伎にアレンジしたもので、能舞台を思わせる
大きな松の木が描かれた背景を使うところから松羽目物と言われています。
元がお能だけあって、セリフ回しの抑揚が抑え気味で眠くなりやすいのが難。
これは病気療養中の源頼光の元に僧侶に化けた土蜘蛛の精が襲ってくるのをとりあえず
追い払い、平井保昌と四天王に命じて退治するというストーリーなので、土蜘蛛が頼光や
四天王たちを絡め取ろうと千筋の糸を何度もぱっーと繰り出す派手目なものなんだけど、
前半はやっぱり眠い。
おまけにおじさんの頭でぱっーと広がる蜘蛛の糸が手元だけとか、広がった先だけしか
見えない!面白さ50%ダウンです (>_<)
土蜘蛛はもちろん勘九郎君。不気味な迫力は満点です。
鳴神上人で出ずっぱりだった橋之助さんが平井保昌で前半から登場してましたが、
こちらの役の方がずっーとニンに合っててカッコいいです。
3本目は大好きな仁左衛門さんが主役の河内山。
ストーリー的にもかなり期待してたんだけど、意外と単調。
松江藩の大名屋敷から帰る時に正体がバレて「大名なんか怖くない。俺ぁ直参だぜ」
と開き直るところから最後に「馬鹿めっ!」と一喝してから一転、高僧ぜんとして
上品にゆったりと帰っていくところは最高。
勘九郎君の松江候はわがままで短気だけど大名の品があって上出来。
勘九郎君は殿様もぼんぼんも妖怪も、主役も脇役も、立役も女形も本当に上手い。
襲名は当然と思わせるお披露目公演でした。
おっしゃる通りです。
勘太郎君は年相応な品も格も顔立ちだけではなく、立ち居振る舞いから
も滲み出していますよね。 今風なイケメンとは違うけど「イイ男」って感じ?
イイ男といえば、錦之介さんも歳を重ねたらかっこ良くなりました。
塚原卜伝のドラマにも出ていらっしゃいましたが、今回は河内山の近習頭の
お役が、はまり役でキラッと光ってました。
20年前の信二郎時代はチャラ男っぽくて好きじゃなかったんですけど、今は
なかなか素敵です。
土蜘蛛が僧に化けて花道から出てくる時も音もなく現われたので
花道のすぐ横に座っていた連れがびっくりしてました (^O^)
頼光に切りつけられて逃げ戻る時は虫がシャカシャカ逃げるような
感じがよくでてたし。
クラッシクもねぇ、眠くなる曲ありますよね。
その昔スタニスラフ・ブーニンのコンサートに行った時、1曲どうしようも
なく眠い曲があって友人と2人で寝てました。曲が終わると同時に2人
とも目を覚まし、友人が「今の曲で起きてるのは無理!」と開き直って
いたことを思い出しました。
昨日が楽でしたね。そのうち某公共放送で一部は放送するんじゃ
ないでしょうか?
河内山は仁左様、吉衛門さん、幸四郎さんがそれぞれ当たり役に
していらっしゃるので見比べてみたくなります。
土蜘蛛の前半はクラウドさんでも眠くなるんじゃ私なんか眠くなって
当然ですね。それにしてもあの侍女のシーンはいらないです。
まんま能装束で面をつけた心持ちなのか表情もないし、都の紅葉の
様子を語り舞うにしちゃ地味を超えて辛気臭くて、あれじゃ病人を
慰めるどころか却って重病にしそうです (-_-;)
大御所3人の合作では恐れ多くて誰も手直しなんて思いもよらない
のでしょうが、現代の一観客としては削るか直すかしてくれと言いたい
ところです。
華やかさはたぶん昼も夜もあまり差がないとは思うのですが…
何だか今回はイマイチ役者さんたちのノリが悪かったような気が
するのですよ。前々日に雀右衛門さんがお亡くなりになった影響
かなぁ、などと思ったりして。
勘九郎君の上手さは歌舞伎座さよなら公演の頃から認めてますよ。
2010年2月の籠釣瓶の下男治六が上手過ぎて勘太郎君(当時)だと
は思わず筋書で配役確認してびっくりしたくらいですから。 (^_^;)
8月の文七元結の文七で上手さを再確認して、翌年の四谷怪談の
お岩様、小仏小平、佐藤与茂七の3役では特にお岩様の出来が良くて
感心すると同時に「七之助く~ん、お兄ちゃんに置いてかれてるぞぉ~」
と複雑な心境になったものです。
ろくでなし啄木も評判が良かったことはテレビなどで聞いておりますし。
私も去年はfuwatさんと全く同じでテアトルと日生の玉様2回だけですよ。
去年は大震災があって歌舞伎を見に行く気分になかなかなれなかった
ですものね。
楽しかったですよ (^^)v
端正なお顔って、内面から出てくるものが創りだすって感じ。
ボクは、クラシックの音楽、聞くのが好きなんですが、演奏会では、やっぱり
眠くなる時は、あります、これ、音楽の内容次第で、仕方ないですよね^^;
良かった良かった!
僕も見に行きたいですね~><
河内山は、大好きな演目だけに気になるんですが・・・
土蜘は、本行物だけに、能をそのまま持ってきたせいで、前半は恐ろしく
眠くなりますよね><今もですが、当時、本行物を作れる人が居なかったのと、振付られる人が居なかったのと、珍しかったから、黙阿弥&壽輔&正次郎ってトリオで必死に作ったそうです。。。
七之助君も頑張ってますね!
三之助って言われた時代から、次の世代になる世代だから、頑張ってほしいですね!
何だか、見に行った気分になりました^^
ありがとうございます(⌒∇⌒)ノ"
夜のほうが華やかさがありましたかね~
去年は藤原竜也と共演したお芝居が好演で、友達と絶賛していたんです。
真面目な人となりが感じられてますますファンになりました。3月の浅草が楽しみです。
考えてみたら去年は玉様2本だけでしたから歌舞伎は本当に久しぶりでした^^;